2009-01-01から1年間の記事一覧

ドラフトに見る時代の価値観

先日行われたプロ野球のドラフト会議より。 菊池雄星選手 ・1991年(平成3年)6月生まれの18才 ・アメリカか日本か、については徹底検討 ・ただし、日本の球団の中ではどこでもOK。こだわらない。 →「球界で一番のピッチャーになりたい」平成生まれ 長野久…

よくやるなあ

皆様、まずは下記、ちきりんが2007年の6月に書いたエントリをご覧ください。 http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20070629ご覧になりました? 次に下記をご覧ください。ミクシィの日記のスクリーンショットですが、出雲市在住の29才の男性が先日、10月の28日に“…

必要なのは“OZAWA 2.0”

日本に限った話じゃないんですが、選挙に関する本質的な問題は、「選挙活動」と「政治・政策活動」という本来一体化すべきふたつの活動が、実は相容れず、両立できないものとして存在してるってことです。選挙活動とは、毎朝早朝から駅前にたって「おはよう…

犯罪統計より

先日、亀井大臣が「日本で家族間の殺人事件が増えているのは、(大企業が)日本型経営を捨てて、人間を人間として扱わなくなったからだ」という発言をされていて吹き出した。このおじさんは本当に巧い。彼は元警察官僚で、殺人という罪の性格、その背景も含…

日本郵政の社長交代についての雑感

日本郵政の新社長が元“官僚中の官僚”であり、しかもすべての適正な手続きを完全無視して“政治主導”だか“亀井主導”だか“小沢主導”だかで決められたことについては、多くの人が驚愕し、激怒し(?)、珍しく既存メディアとネットメディアの意見が一致するほど…

“仕組み”なのか“人”なのか

大事なことや大きな流れの決め手になるのは、“仕組み”なのか“人”なのか?場合によるのだとすれば、どういう場合は“仕組み”で、どういう場合なら“人”なのか。これって結構おもしろいテーマだと思うんだよね。 たとえば複数の企業から内定をもらった学生に最終…

大臣たちが競うもの

民主党政権が誕生してからまだ一ヶ月半というのに、内政から外交までいろんな分野で矢継ぎ早に変化が起きていて楽しい。個々の動きの中には、ちきりんの考えとは合わないものもあるんだけど、“混乱lover”としては、いろいろあって飽きなくてよい、です。 そ…

縦と横

ちきりんが社会人になってすぐの頃、先輩アナリストの方から財務分析の方法を教えてもらってる時、“分析の基本は、時系列比較と他社比較” それだけだから、と何度も言われました。 とりあえず「過去と今と未来を比べろ」と。 そんでもって「国内や国外の競合…

住処を保有すること

不動産つながりで、過去エントリのご紹介。 「購入か賃貸か」という永遠のテーマについてのちきりんの考え方は、下記をどうぞ。 1) 大事なものはコストで決めない 2) いつでも辞められる そんじゃーね。

10年以上のローンはだめです

住宅金融支援機構や銀行が「返済期間 50年」の住宅ローンを始めたというニュース。あきれてぶっとびます。 50年も終わらないローンを組んで、 何かを買うのは、 明らかに「分不相応」ってもんですよ。 25歳で家を買ってローンを組んでも 50年ローンだと完済…

JALの自主再建で得する人達

今度は空港政策の話が話題になりつつありますが、先日に引き続き、JALのお話。前原国土交通大臣が、JAL問題で繰り返し強調するのが「自主再建する」という言葉。この“自主再建”(or“自主再生”)とはどういう意味なのか?なぜ前原大臣はこの言葉を何度も繰り…

ちきりんの“社会派で行こう!”

IT Media社が運営するサイトのひとつ、“ビジネスメディア誠”というサイトで8月半ばから毎週月曜日に ちきりんの“社会派で行こう!” というコラムの連載をさせていただいてます。コラム名もとても気に入っています。 ちなみに今日掲載の記事はこちら→ http://…

オバマ氏:ノーベル平和賞の裏側

ノーベル平和賞って、今まではその“余りに単細胞な世界観”ゆえにイマイチ関心がもてませんでしたが、今回のオバマ大統領の受賞に関しては非常に深い、巧みな意図を感じました。オバマ大統領は予想者リストにも入っていなかったらしく、アメリカのジャーナリ…

恐るべし 東京海上日動火災保険

9月28日の日経新聞に、「東京海上日動火災 / 女性社員を営業職に」という見出しの記事が載ってました。しかも片面の4分の1をしめる巨大サイズの記事なんだよ。ちょっとびっくり。 10月1日からリクナビがオープンするなど、学生の就職活動が始まるタイミング…

“くだらない情報”こそ読んでみたい

グーグルマップやyoutubeなど、新しい技術&コンセプトのサービスがでてくると、ネットの世界が「おおっ」っていうくらい変わります。そういう流れの中でちきりんが期待してるのが、「自動翻訳プログラム」です。今は検索結果に英語サイトがヒットすると、「…

動かす、ということ

ちきりんは、先日の衆議院選挙の直前に「国民審査」についての説明エントリを書いた。趣旨は「一票の格差を是正するために、国民審査で意味のある投票をしようよ」と呼びかけるためだった。・国民審査 そして、衆院選挙(国民審査)終了後に、結果について、…

ネットと金融業 (後半)

一昨日の続きです。銀行、証券、保険と金融業の各分野で出現したネット金融企業が、顧客に提供している価値の源泉に共通点があるなあと思ったので後半はその話です。具体的にはこんな↓感じ。(規制緩和はネット金融出現の前提なので、含めていません。) (1)…

ネットと金融業 (前半)

金融業はネットと親和性が高い産業です。大半のモノはネットで見たのと本物はなんらか違いますが、お金はデジタル情報だけで完全に理解できるからです。このため金融業は次々に「ネットへの移行」が進んでいます。今日はこのうち「銀行」 「証券」 「生命保…

PR) 出口社長とお会いしました。

先日ライフネット生命の出口社長とお話させていただく機会がありました。*1 はてなブックマークニュースというコーナーで、出口社長に「Chikirinの日記」をPRしていただくという企画です。(←嘘です。趣旨は反対でした。) ちきりんブログのことは先方もご存…

理系は隔離して田舎にとじこめろ?

先日、「大学間競争が激しくなっており、一昔前に郊外に移したキャンパスを都心にもどす大学が増えている」というニュースを読んだ。んだけど、その中身がちょっと気になった。 記事で最初にとりあげられていたのは、実践女子大学&短期大学。今は日野市にあ…

野党の総裁選

谷垣さんが自民党の新総裁に選ばれたらしい。もう彼らが誰を総裁に選ぼうと、そいつが総理大臣になることはないのだ、と思うと、自民党の総裁選も安心してみてられるよね。 公明党の新代表なんて既に名前、忘れちゃったし。

エコナ問題からの学び

花王のエコナが問題になっている。発がん性の疑いのある材料がどうのこうの、とのこと。「商品は安全だが、安心のために発売をやめる」という話は花王のホームページを見てもちょっとわかりにくい。エコナはおなかに脂肪が付きにくい油ということで人気にな…

JALが潰れる理由&潰れない理由

“火を噴くJALの台湾便”というエントリを書いたのは4ヶ月ほど前のことですが、JALもいよいよ“本体全体から火を噴いている”ようですね。今回の旅行でも乗りましたが、行き帰りとも機内でもらった新聞の一面記事はJALの危機問題の記事でした。 というわけで…

香港&マカオ

おなかの空いている時にご覧ください。 景色の写真は下記。前回来たのは3〜4年前だったと思うけど、当時よりは明らかに景気は良くない様子でした。一方で“メインランドチャイナ”の人の存在感は“ぐっ”と高まった感じ。 ↓この高密度さを見てくださいな。なんて…

遊びにいくです

明日から長いお休みなので、ちきりんも遊びに行ってきまーす。今回の休暇内容は、下記のどれかです。 (1)香港に本場の広東料理を食べに行く! (2)イタリアに本場のピッツアを食べに行く! (3)インドに本場のカレーを食べに行く! 答えは帰国後です。お楽しみ…

民主党を育てたもの

昨日、「新政権の初日」をテレビで見ていて、「民主党もいろいろ学んだよね。」とつくづく思った。 新大臣の誰一人として浮ついた表情を全く見せず、それぞれ鳩山総理から与えられたミッションと、マニフェストの諸項目にそって自分の仕事を理解しているよう…

今昔ネクストキャビネット物語

民主党政権が発足ですね! 内閣の顔ぶれを、見てみましょう。「ネクストキャビネット」の人は、ちゃんと「ネクスト」に大臣になれたのか?という点にも関心があったので、それも含めて下記の表にしてみました。 ポジション ネクストキャビネット(2009.5) …

頭脳流入

最近テレビを見ていて、「この人、いいこと言うなあ」とか「鋭いなあ」と思える人の中に、外国人が多いんだよね。というわけで、ちきりんが感心している方々をリストしておくです。 まずはロバート・フェルドマンさん。アメリカの名門大学で経済学の博士号を…

攻守転換のタイミング

事例1)カーシェアリング 法人が経費削減のためにカーシェアリングを導入、という話。最近は駐車場運営企業とか商社が新規事業として取り組むとも報道されはじめています。これ、どーですかね?アイデアとしては合理的だと思います。企業で社用車を抱えてい…

“対等な関係”って何さ?

アフガニスタン、いい加減、やばいよね。 人類の知恵が問われてる、って感じがするよ。 累計で米兵が800人、イギリス兵は200人、カナダも100人以上死んだとか。イギリスではさすがに問題になってきてるみたい。だけどアフガニスタン側の犠牲者はおそらく桁が…