ファーストクラス

無事到着。アメリカです。寒いです。雪。マイナス3度です。

運良くファーストクラスに乗せてもらえました。よく「お金持ちの定義は、自腹でファーストクラスに乗る人」と言われますが、これ本当によくわかります。

だってファーストクラスってサービスレベルだけでいえば、料金分の価値はないです。ビジネスクラスのほぼ倍したりしますから。それでも乗る人は、お金が余ってるとまではいわないが、少々使ってもお金が減らない、というレベルの人だと思います。


ちきりんも昔はエコノミーのディスカウントチケットで旅行していました。しかも南回りでヨーロッパ行くとか大変でした。今もエコノミーに乗る時ももちろんあるけど、最近は個人旅行でもビジネスクラスにすることもあります。ディスカウントチケットもでてきたしね。

あと欧米など長距離路線だと、ビジネスクラスには実質的な価値があるとも思います。12時間のフライトで、しかもピークシーズンで混んでいる。こうなるとエコノミーとビジネスクラスには雲泥の差があります。エコノミー症候群にはならなくても、あんな狭い座席に長時間座ってたら体固まってしまいますから。疲れすぎて旅行が楽しめなくなります。

日本〜欧米だと、ディスカウントエコノミーは10〜15万円(オフピークだともっと安い?)、ビジネスは30-40万かな。もちろん高いのですが、一年に一度なら・・と思う人がいても不思議ではありません。

どこで無駄遣いするか、の差であって、飲んべえの人なら一年でそれくらいの額を平気でお酒に使うし、女性の洋服も一着数万円のもあります。音楽、ガジェット、ゲームに多額のお金を使う人もいるし、まあ、旅行が趣味ならビジネスクラスで旅行しちゃう、のは、理解できなくないです。

だけどファーストクラスは、そういう論理での意味づけ、正当化は不可能でしょう。ファーストクラスの価値があるのは、本当のVIP、つまり知らない人に顔を見られること自体が鬱陶しい、プライベート空間をお金出して買いたい、というレベルの人(イチローとか有名タレントだけ)だと思います。

★★★

ところで、ファーストクラスは最近結構混んでます。これって・・ちきりんみたいに、「タダ券」で乗ってる人が多いんだと思う。

アメリカの大スターは自家用機だし。今時、企業の出張でファーストに乗せてくれるなんて大企業でも社長くらいですよね。後は日本の芸能人と、マジでお金持ちの人。そんなの数は限られているので、そんなに混むはずがない。

が、最近はファーストクラスが混んでいる。これは、タダ券ばらまき攻撃のためだと思うんです。タダ券=正確には「無料アップグレード券」は、いわゆる得意客に配られます。

どうせガラガラなんだから、タダ券くばってもコストはたいして増えません(食事なんて安いもん、だし。)むしろ、かわりに空いたビジネス席を売れたら、その分、売上げが増えます。ビジネスクラスって、最近やたら混んでいるから。

このアップグレード、サービスとしては非常に効果的。ちきりんだって、別の飛行機会社で行こうかな、と思っても、ファーストクラスタダ券が貰えると、やっぱその会社にしよーって思うもの。ちょっと嬉しかったりするしね。自費で乗る価値はないとか言ーつつも。

★★★

昔、ピーターバラカンさんがエコノミーに乗っていて驚いた。あと、自動車メーカーのスズキの鈴木社長(今は会長かな?)はビジネスクラスでお会いしました。社長でもファーストじゃないんだ、やっぱ「軽」自動車だから?、とか思った。ごーひろみはファーストに乗っていた。すごい周りを意識しすぎてる感じだった。


まあ、そんな感じ。
一眠りして、明日から仕事。
ついたばかりですが、既にもう帰りたい。夕食にハンバーガー食べる国なんて、ちきりんはついていけないよ。


ではまた明日!