もひとつ目標!

今年の目標のひとつとして、社会の在り方について、自分なりの「こーすりゃいーんじゃないの?」って解の案をまとめてみたいなあ、と思ってます。

ちきりんは通常いろいろ考えていることに、あんまり急いで結論を出そうとしないんだよね。たまに考えるけど、別の時にはすっかり忘れ、またなにかあると思い出して友達と議論してみたり。「考えてることリスト」の引き出しから、適当なものを適宜取り出して、ちょっとだけ考えてまた放り込んで。

「いつまでに結論を出したい」とか、「議論してすぐ答えを」とは余り思わないです。別に仕事でもないし、自分の生活が困るわけではないし、考えてること自体が楽しいんだし。まあ、一生答えがでなくてもたいした問題ではないし。

なんだけど、今年はひとつテーマを決めて、それについては年末で終わりにしないまでも、一応年末には「これが今のちきりんの結論だす!」ってのを出すことを“目標”と設定してみるのもおもしろいんじゃないかな、と思ったのです。年の初めだしね。

もちろんそのテーマについて毎日書くわけではないし、いろいろいろんな角度から考えるから、多分てんでバラバラに考えて、検討して、ぐちゃぐちゃで、でも年末に向けて、ちょっと「とりあえず」の結論にしてみようかなと。

初めての試みなんでうまくいかなかったらやめますけど。

★★★

で、なんの問題を設定するのさ?ってことなんだけど、ちきりんが現時点で一番“誰にも解が見えてなくて、でも、インパクトが大きい”と思っているふたつの課題のうちのひとつである、“貧困問題”にしようと思ってます。

ちなみに「ふたつの課題」のもうひとつは、“先端の国際競争力”の話。

これは折に触れちきりんは書いてますが、過去5年くらいずうっと考えている課題で、こっちはまあまとまってはいないものの、ある程度自分なりの解が見えてきている。なんだけど、実は日本はもうひとつ大きな問題があるよね、と最近思い始めた。それが“底辺問題”なのよね。で、こっちは今まで全然考えたことなかったのですが、今年は初めて考えてみようかなと。

この二つ、「先端の国際競争力」と「底辺絶対値レベル問題」というのは、一番上と一番下の話ではあるけれど、格差問題ではないです。最初の方は国際比較の問題で、後の方は生存権というか、先進国における人権、の問題だと思ってます。全然違う問題です。

このふたつの課題がどういう関係にあるのか、も非常に興味深いのですが、例えば、実はルーツは同じ所にある、という考え方もあるし、いや、対立関係にあるのだ(どちらかを解決すると、どちらかはよりひどくなる)という考え方もあります。

でも、これ(この二つの課題の関係)は今年のテーマではないです。今年のちきりんの“思考テーマ”はあくまで“貧困問題”です。日本のね。


なんだけどね、これは結構難しいかもと既に思ってる。だって、ちきりんのまわりには、ちきりんも含めて、このことに体感的センスを持つ人があまりにも少なすぎるからです。

数日前に「今年のテーマ、これにする!!」と決めて何人かにその話をして、そのことをちきりんは痛感しました。

ちきりんの今年のテーマを聞いた人が皆こう言うのです。「それ、自分にも大いに関係あります!」と。全然関係ない人達が、そういう。


そのうちの一人はこう言った。「うちの家賃は35万円だけど、こんなん払えない(貧困の)人はたくさんいるよね!子供なんか育てられないよね。」と。







おいおい










殴られますよ。道で言ったら。






★★★

まあ、かくいうちきりんだって、多少つましい生活をしたのが学生の時くらいですからね。全然わかんないです。

しかも、昨年まで流行だった格差問題についても、ちきりんの周囲の人で「それは問題」などと思っている人は皆無です。これ、ほんと皆無なんだよね。びっくりするくらい皆無です。皆、全く興味ないです。




「えっ、格差? なんの?」




って感じです。






前途多難。


すぐ諦めるかも。


まあとりあえず宣言だけ。


ということで、んじゃね。