目に見える危機? 朝日新聞の本日の広告

最近、朝日新聞、おもしろい。特に以下のふたつのニュース

ひとつめ。「朝日新聞社の編集局員が、会社のパソコンから2ちゃんねるの掲示板に、繰り返し部落差別や精神疾患への差別を煽る書き込みをしていたとして、2ちゃんねるからは投稿制限を受け、朝日内でも社内処分も受けることになる模様」というニュース。

ふたつめ。「テレビ朝日が社員に自作ブログを書かせて、そのブログを番組で取り上げて“ネット上の情報がいい加減であること”を印象付けようとし、総務省から放送法違反で厳重注意された」ってニュース。


新聞もテレビも大変だな・・・


ってことで、本日、4月2日の朝日新聞の広告受注状況をレポートしてみます。関西での販売分です。地域によってある程度は異なると思います。ご了承ください。

新聞の広告は、「○段○分の1」というように縦横の長さごとに値段が決まるのですが、基本的には面積に応じて広告料が決められてます。

ここでは普通の人にもわかりやすいように、紙面の何分の一か、という形で表示します。たとえば、片面一面の全面広告、その半分が二分の一、その半分なら4分の1というように。


まず1面:一番下の段はずらっと出版社の本の広告。ここは常に出版広告です。面積的には、片面の6分の1。その他に、より小さな広告が3カ所程度。こちらは合計で12分の1程度。というわけで、


1面は、
・6分の1=出版
・12分の1=一般企業広告(ローカル)
となります。


同じように見ていくと、
2面: 3分の1=出版(有斐閣)

3面: 3分の1=出版(文藝春秋)

4面、5面: 3分の1=出版(雑誌4種)と、最初の5面はすべて出版会社の広告です。すごいね。売れない業界同士で助け合ってる?


6面は微妙な大きさですが、半分よりちょい少なめなので: 9分の4=大手金融

7面: 3分の1=自社系広告(朝日ウイークリーと、朝日ホームメール)

というように調べてグラフにしてみたのが下記。

名づけて
「2009年4月2日 朝日新聞(関西版)広告出稿企業の構成比グラフ」




まずは自社系列広告で12%
自社系列広告とは、、
・朝日ウィークリー
・朝日ホームメール
・朝日ドットコム
・朝日求人
・BS朝日
・朝日小学生新聞
・朝日新聞主催の絵画コンクール
などです。ずいぶん集めましたね!



次が出版。すごいですね。広告費全体の4分の1が出版業界から出てるんですね。



次の大手金融16%ってのがまた微妙で、2社だけなんですけど、どっちも外資。
片面一面・・・アリコの保険通販
3分の1・・・シティバンク



非金融の大手企業も一応11%あります。どこかというと、
・マクドナルド
・ビオフェルミン(胃腸薬)
・小林製薬(更年期障害の薬)
・メナード(化粧品)
・アートネイチャー(女性用かつら)


マクドナルド以外は全部「妙齢の女性用」の広告です。そりゃあそうですよね。朝日新聞ってのは中高年女性のためのメディアですから。


一方、マクドナルドは意味不明ですよね。あんなもん食べるの若者だけなのに、こんなとこに広告だしてどーすんだろ? 相当儲かってるってこと(=広告費が余ってるのかな)?

上記を「大手企業」と呼ぶことに抵抗のある方もあるかもしれませんが、知ってる人が多いと思ったので大手企業としました。



で、最後に37%をも占めるローカル&中小企業の広告。こういう中小企業に広告だしてもらおうと思うと、どのくらいディスカウントしないといけないのか、是非知りたい感じです。


具体的には、
・ゴルフ道具
・健康食品通販
・PC通販
・旅行、温泉
・パソコン教室
・リフォーム
・関西のお菓子屋さんの創立40周年記念広告
・テレビ欄のコンサート広告など
・あとは、地方版のページにごくごく地元の会社10社程度
以上



すごいな。もう普通の大企業って朝日新聞とかに広告だしたりはしないってことなんですね。


ほほほー