ここんとこ書いていた選挙関連エントリのフォローアップ、その他について書いておくです。
まずは国民審査(←国民審査について知らない方はこちらをどうぞ)の結果について。
今回の結果はどうだったのか。
氏名(元職業) | 罷免要求票数 | 率% |
---|---|---|
桜井龍子(行政官) | 4,656,462 | 6.96 |
竹内行夫(行政官) | 4,495,571 | 6.72 |
涌井紀夫(裁判官) | 5,176,090 | 7.73 |
田原睦夫(弁護士) | 4,364,116 | 6.52 |
金築誠志(裁判官) | 4,311,693 | 6.44 |
那須弘平(弁護士) | 4,988,562 | 7.45 |
竹崎博允(裁判官) | 4,184,902 | 6.25 |
近藤崇晴(裁判官) | 4,103,537 | 6.13 |
宮川光治(弁護士) | 4,014,158 | 6.00 |
「一票の格差は憲法上問題ない」などというトンデモ判決に賛成していた2名がちゃんと他よりも高い罷免率になっています。(率をカラーにした2名)
さらに東京都や神奈川県などの都会部(一票の価値において非常に軽んぜられている地域)では2人の罷免要求率が10%を超えるなど、より明確な結果が出ています。
東京都の結果
氏名(元職業) | 罷免要求票数 | 率% |
---|---|---|
桜井龍子(行政官) | 598,532 | 8.93 |
竹内行夫(行政官) | 596,602 | 8.90 |
涌井紀夫(裁判官) | 754,165 | 11.26 |
田原睦夫(弁護士) | 581,123 | 8.67 |
金築誠志(裁判官) | 566,264 | 8.45 |
那須弘平(弁護士) | 733,824 | 10.95 |
竹崎博允(裁判官) | 562,926 | 8.40 |
近藤崇晴(裁判官) | 553,875 | 8.27 |
宮川光治(弁護士) | 536,602 | 8.01 |
東京は全体的に罷免要求率が高いですね。自分達をバカにしているかのような制度への批判票も多いってことでしょう。
2名の裁判官の罷免要求率について、全国平均でも10%くらい欲しかったところですが、ちきりんとしては、それなりに満足な結果です。80万〜100万人の人が「違憲でしょ、あれは!」と明示的に行動で示したわけで、メッセージは最高裁にもちゃんと伝わったと思います。
★★★
次に、先日書いた“大挙して落選した高齢自民党議員リスト”のフォローアップ。落ちた議員はわかったが、じゃあ今回まだ“しぶとく残っている高齢議員は誰?”というのもリストしておきましょう。
まず最初に“自力で小選挙区で勝った高齢議員の皆様方”が下記の15名です。(65才以上、自民党議員です)
福田康夫 73 元総理
森喜朗 72 元総理
麻生太郎 68 元総理
麻生さんはともかく、こんな高齢で、総理大臣までやっておいて、それでまだ後4年、議員でいようとするのは、ほんと理解できません・・・。以下は年齢順
保利耕輔 74
大野功統 73
加藤 紘一 70
二階 俊博 70
古賀誠 69
西野あきら 69
高村正彦 67
園田博之 67
金子一義 66
河村建夫 66
田野瀬良太郎 65
細田博之 65
次に、議席を自力確保できなかった高齢議員の皆様が下記の9名。
与謝野さんも顔がやつれきっていましたね。まさに“死闘”だったのかも。でも、比例復活では党内での影響力ももてないだろうだし、これから4年間、何をされるのやら、です。
比例復活)与謝野馨 71
比例復活)伊吹文明 71
比例復活)竹本直一 68
比例復活)武部勤 68
比例復活)衛藤征士郎 68
比例復活)谷川弥一 68
比例復活)額賀福志郎 65
比例復活)長勢甚遠 65
比例復活)中川秀直 65
最後は、比例のみの方が2名。 あまりにラッキーな方々です。
比例のみ)野田毅 67
比例のみ)村田吉隆 65
というわけで、65才以上の合計は26名。今回の自民党の衆議院議員は計119名ですから比率は22%。これは・・だいたい人口にしめる65才以上の人の比率と同じくらいかな?
次が4年後とすると、上記の方々は若くても69才。たぶん今回が“最後のお務め”となるでしょう。野党になった今となれば、本音では「引退すればよかったかな」と思ってる方もいるんじゃないかな。
これは、政治家以外も含めすべての人にいいたいのだけど、やっぱり65才を超えたら、できるだけ意識的に「後輩に席を譲るべき」だと、ちきりんは思います。たとえ「オレはまだまだやれる!」と思っても、そこをぐっと飲み込んで若き人達を前に立たせるのが人生の先輩の懐の深さではあるまいか。本当に日本の将来を考えるなら、そういう心持ちがあってもよくないか?とね。
別に65才超えたら役に立たないといってるわけではない。「違う形の人生」もありうるし「違う形の貢献」もありうるはず、ということ。引き際があなたの価値を決めるです。
★★★
最後に、この9月に消費者庁が発足したらしいので、その議論がでていた時に書いた、消費者庁に関するエントリを紹介しておきます。図がナイスなので、週末の暇な時に見てみてね。
皆様、よい週末を!