最近、日本のテレビメーカーが一生懸命作り始めている“3Dテレビ”なんですけど・・これはマジなの? 誰向けに作ってんの?
これって、ほんとに正しい方向なの?この商品を作るためにサービス残業しているメーカーの社員さん達は、本当にいつの日か報われる日がやってくるの??
★★★
というわけで、過去のテレビの進化に関して、それぞれ「どの程度の価値がある進化だったと思うか」、グラフにしてみた。判断基準はちきりんの独断。皆さんも、自分ならどれを高く評価するか、考えてみてね。
とりあえず、白黒がカラーになったのを基準値として“100価値”とおいてみた。他の進化はそれとの比較で相対数値化しました。
白黒からカラーへの転換は画期的だったのではないかということで基準値に。で、ちきりん的にはそれに匹敵するテレビの進化は“リモコン”ができたことだと思ってる。
昔のテレビって、電源をいれたりチャンネルを変えたり、なんとボリュームを変えたい場合も、テレビに近寄って、つまみを回さないと変えられなかったわけでしょ。今もしテレビがそんなだったら、もう見ないかも。電源を入れることさえ面倒で、使わなくなってしまいそう。なので、テレビにリモコンがついたことの価値は、ちきりん的には90%と非常に高いです。(参考:SANYOのリモコン付きテレビのCM)
その他の進化では、値段が安くなったのは大きい気がする。10万円で30型、40型が楽しめるのはすごい。薄型になって体積が小さくなったのもグッド。部屋が狭いと(すごく圧迫感があるので)たとえ値段が安くてもブラウン管テレビで40型を部屋におきたいとは思わなかった。
画面が大きいのもそこそこ価値はあるが、まあね、って感じ。ちきりんはアクション映画もスポーツもそんなに見ないんで、32型以上はあんまり意味ないです。
携帯でワンセグが見られるとかPCで見られるとかは、意味がよく分かりません。PCなんてYou Tubeもustreamも見られるのに、わざわざ地上波のおもしろくもないコンテンツが見られてもしゃーない。
デジタルも「若干綺麗」だが、画質に関してはどうでもいいレベル。デジタルは「録画コントロールが簡単でデータ転送が早い」のはいいのだが、“コピーあっと何とか”のせいで余りに面倒。
なので、ちきりんは「テレビはアナログ、録画機がデジタル」が一番いい組み合わせだと思ってる。これならコピー規制はかからず、でも頭出しやコマ送りも簡単で転送、保存も楽々。というわけで、「テレビのデジタル化」にはあまり価値が感じられません。
ハイビジョンに関しては、ちきりんにはほぼ無価値。録画容量が大きくて面倒なだけ。にもかかわらず既に“スーパーハイビジョン”とやらも開発中らしい・・そのうち“ウルトラスーパーめちゃくちゃすごいビジョン”とかにする気かも。
3Dテレビに至っては邪魔すぎる。こんなもんが普及したら寧ろ不便そう。なのでマイナス価値にしてみた。
という感じです。
まとめると、過去10年のテレビの進化において「すばらしい」のは、リモコン、物理的な進化(薄くなった、でかくなった)と値段ですね。デジタルとか映像が綺麗とか立体とか、まじどーでもいいです。
映画館でたまにアバターとか3D映画観るのはいいとは思うよ。お金持ちで家にシアタールーム作っちゃう人にもいいのかもしれない。でも、そんな人どんだけいるのか?、家で、普通の家庭で・・・わざわざ特殊な眼鏡かけて・・・テレビ見るかな? てか、眼鏡なしの3Dテレビでさえ、酔っちゃって気分悪くなる人だって多そう。
家族4人が、みんな眼鏡かけてテレビ見ながら食事してる絵を想像してみてくださいな。やくざの一家みたいな感じで。んで、お父さんが言うわけ。「おお、この眼鏡かけてると、茶碗もサンマも3Dに見えるな」って。
おいおい、お父さん、
茶碗もサンマも元々3Dである。
そんじゃーね。
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