少子化対策 貧乏になればいいのでは?

「経済的な問題で子供がもてない」と聞きます。若者の貧困が少子化の原因というような理屈もあるみたい。でも、これってほんとなの?

世界全体でみれば、「貧しい国ほど、たくさん子供を産んでる」でしょ。

基本、一人当たりGDPが高い先進国ほど出生率が低く、一人当たりGDPが低い貧困国ほど子供は多い。

日本の昔と今を比べても、貧しかった時の方が子供は多かったわけで、経済力と少子化の関係を語るなら、大原則は「豊かになると子供は減る」であって、けっして「貧しくなったら子供が減る」ではないんだよね。

つまり、日本の少子化は、日本が経済発展して、裕福になったからこそ起こっていることなんだよ。

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よく持ち出される、年収が低い男性の婚姻率が低いというデータ

これの意味するところは、「年収が低いと、男性は結婚相手として選ばれない」ってことにすぎない。異性からの魅力が下がるんだよね。

もし経済力と少子化の関係をダイレクトに表したいなら、「結婚している男女において、年収が高い方が(年収が低いより)子供が多いのか」ってデータを見る必要があるんだけど、今のところ、そういうのは見たことがない。

世帯年収が高くても、子供がゼロやひとりという夫婦は私の周りにはたくさんいる。

てか、年収が高くて子供が5人以上という家庭って、なかなか出会えない。ちきりんが知ってるケースでは「金持ちの子だくさん」は橋下大阪府知事だけだよ。

子供がたくさんいる家の世帯収入って、本当に一人っ子家庭の世帯年収より高いんだろうか?

昔だって、地主や金持ちの家には3人しか子供がいないのに、貧農に子供が8人とかいて、「貧乏ほど子だくさん」というイメージがあるんだけど。

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経済レベルの低い国で子供が多いのは、子供の教育にお金がかからないからでもある。

それどころか子供もみんな働いてる。農村なら農業の手伝い、都市ならゴミ拾いから靴磨き、客引きや餅菓子の売り子まで、なんでもやってる。自分の食い扶を持を稼ぐどころか、家族を養っている子供も多い。

それに、貧しい国(や時代)にはコンビニもないしファストフードもないから、一人暮らしなんてめんどくさすぎて(非効率すぎて)できない。

だから大家族で住むしかないし、子供も親から離れたければ結婚するしかない。

国全体が貧乏になって娯楽を楽しむ余裕がなくなれば、お一人様だのディンクスだのが生活を楽しむなんて無理になる。

なので!

本気で少子化問題をなんとかしたいなら、国全体でもっと貧乏になればいーんじゃないかしら!?

あとは、一人暮らしで学生なんてやってたら楽しくて婚期が遅れるから、昔みたいにごくごく限られた人以外は大学生になれないようにしてしまったら?

楽しい学生生活と違って、働き始めるとそれなりにつらいことも多いから、結婚が早くなるかもよ。

国全体が貧しくなれば大学進学率だって2割くらいの世の中に戻るだろうから、この点でも貧しくなった方がいいよね。


というわけで、本気で出生率を上げたいならもう一度、貧乏な国になればいいんじゃない?!というのが今日の結論です。

なお、そのためには特になにもする必要はありません。ほうっておけば、この国はどんどん貧しくなりそうだから。



そんじゃーねー