優先課題は選挙制度改革(re:アゴラ投稿記事)

数日前、「言論プラットフォーム アゴラ」というサイトに投稿してみた。内容は、「一票の格差解消と選挙制度の改革をしないと、有権者の意思を反映する政権を作るのは難しいよねー」というもの。


最優先課題は選挙制度改革の争点化 : アゴラ - ライブドアブログ 最優先課題は選挙制度改革の争点化 : アゴラ - ライブドアブログ


あたしだって(その気になれば)まじめな文章も書けるでやんすよ、ってことで、“おちゃらけ”もないし“そんじゃーね”もありません。「ちきりんが書いた」って思わずに読んでみてね!



さて、投稿記事内で「優先課題はこれだよん」と指摘した二つの施策
(1) 一票の価値の格差是正
(2) 時代にあわせた選挙制度の合理化


一票の格差については、この春には「最高裁の違憲判決」も出るんじゃないでしょうか。(希望的観測)

まあ今の政権のことだから、違憲判決がでても放置して選挙する愚もありえますが、そこまでバカにされたら司法の皆様もさすがに「有効・無効」の判断をせざるを得なくなるでしょう。また、国民審査についてもその意義が少しずつ知られつつあります。

(国民審査についての過去エントリ2つ : (1) 国民審査について &  (2) 国民審査の結果


ところで一票の格差の解消方法としては、定数や選挙区域の調整ではなく、直前の人口調査に応じて自動的に調節する仕組みへの法改正がベストです。他の先進国にはそういった仕組みの国もあるので、他国の制度をとりまとめて、法案改正の議論の叩き台資料として発表するのがまさに総務省の役割です。てか、政治主導というなら、そのとりまとめを指示するのが政治家(大臣)のお仕事です。


もうひとつの選挙制度の合理化のほうは、まず内容を大きくふたつにわけて考える必要があります。
(a) インターネットによる選挙運動を明文で認める公職選挙法の改正
(b) ネット、携帯やコンビニ端末での投票を可能にするために必要な法改正


(b) はかなり時間がかかりそうなので、とりあえずは(a)だけ、さっさとやっちゃってほしいです。(a)だけなら元官僚の政治家などが改正法の条文案を草起し、支持してくれそうな候補者に呼びかければいいだけ。

こういう改正案を支持するインセンティブがある候補者とは、都市部の若手政治家で、現在ネット上でアクティブに活動しており、
・今、落選中で次回選挙での雪辱を期したい候補者、もしくは、
・前回の選挙では当選したが、次回はかなりやばい候補者、ですね。
前者が自民党若手、後者が民主党の候補者である場合が多いでしょう。その他、地盤看板のない弱小政党の候補者にも有利な制度です。


(b)のほうは個人認証システムの導入まで待つ必要があるかもしれません。現在の“ポストに入っていた紙を持っていけば投票できる”という、ある意味“セキュリティ的にスカスカ”な方法と同じレベルのセキュリティでいいなら、すぐにでもできるでしょうといいたいところです。

が、デジタル化すると「総得票数が有権者数より多かった」くらいのことまで起こりかねないので、現実的には慎重にならざるを得ないでしょう。本当はこっちの改正のほうが、「若年者、都市部住民の投票率アップ」に劇的な効果があるのですけどねー。



ということで、この件に関しては、


「気長にいきましょう」


というのがちきりんの結論です。みんなせいぜい長生きして、死ぬまでに一回くらいネット選挙を体験できるよう頑張りましょう。人生の基本は「長生きする人の勝ち」ですから。


そんじゃーねー