2020年代を楽しみに生きていこう!

日本の戦後を10年ごとにまとめてみた。


1940年代・・・「戦争と被占領の10年」 
前半の5年は天皇裕仁氏が、後半の5年はマッカーサー(GHQ)が日本の神様でした。前半は「神国ニッポン」「軍国主義にっぽん」で、後半は「Democratized Japan」「Occupied Japan」です。


1950年代 「西側選択の10年」
朝鮮戦争が勃発。米ソ対立、冷戦構造が明確になる中、安保反対運動などを乗り越えて日本は「アメリカの子分になる!」と決め、それにより経済復興の足がかりをつかみます。警察予備隊ができ、いったん釈放された左分子の皆さんは再度、監視の対象になりました。日本が「進むべき道=資本主義陣営」を選択した10年でした。


1960年代 「高度成長の10年」
所得倍増計画から始まり、新幹線、東京オリンピック、ダム、高速道路、高層ビル、とひたすら明るい未来に向かって走り始めた日本。男性は週休1日で朝から晩まで働き、女性は専業主婦として子育てと家事に専念。高度成長の中あちこちで公害が発生しましたが、健康被害や環境破壊より経済発展が優先されました。


1970年代 「先進国への10年」
田中角栄氏が1972年に列島改造論をぶちあげますが、その直後オイルショックが起こり、日本は戦後初めてのマイナス経済成長を経験。社会的、政治的にも、よど号事件や浅間山荘事件、ダッカ事件などテロが頻発。ベトナム反戦運動も盛り上がり社会は混乱します。

しかし、オイルショックでコンパクトな日本車がアメリカで売れ始め、日本は危機を乗り越えて経済発展を続け、ようやく先進国の仲間入りをします。そして、世界に例をみない「一億総中流社会」を作り上げた10年となりました。


1980年代 「幻想の10年」
「Japan as Number 1 」 という夢を見た時代でした。バブルの10年というより「幻想の10年」かな。誤解と無知は蜜の味。アメリカや欧州が「脱工業化」の苦難を経験している時に、プラザ合意での円高も乗り越え世界の工場としての価値を独占します。まるで日本だけに明るい未来が用意されているかのように見えた10年でした。


1990年代 「失われた10年」
バブル崩壊後、ひたすらに経済停滞が続く10年。自民党が弱体化し、非自民・非共産連立政権(細川・羽田・村山政権)が成立しましたが長続きしませんでした。中国が世界の工場として頭角を現し、日本はデフレ時代に突入。生き残りに必死になった企業に振り回され、雇用環境は一気に劣化します。


2000年代 「自由民主党、最後の10年」
10年のうち6年間が「自民党をぶっ壊す!」として強力なリーダーシップを発揮した小泉首相の時代。新自由主義的な経済政策がとられ、経済のグローバル化も一気に進展。経済格差が問題視されはじめます。小泉氏の後をついだ3名の自民党首相はいずれも超短命。戦後日本の独裁政党であった自民党は遂に政権を失いました。


2010年代 「震災、復興と増税の10年」
戦後初めての政権交代が実現し、民主党政権がスタートしましたが、すぐさま東北東日本大震災が起こります。日本は、原発処理と放射能汚染への対処、日本ブランドの名誉回復、電力不足問題などに忙殺される一方、巨額の財政負担を増税でまかなわざるを得なくなり、国民生活は疲弊します。「地震&原発処理と増税の10年」・・・



って感じなんで、とりあえずみんなで2020年代が来るのを楽しみに、そして気長に待とう!



そんじゃーね。