来月、5月19日頃、ちきりん3冊目の本となる、『社会派ちきりんの 世界を歩いて考えよう!』が出版されることになりました。
これまでに出した 3冊の本、ゆるーくシリーズ化してるんですよね。
最初のがイエロー、二冊目がオレンジ、そして今回がブルーと、テーマカラーが変わり、
どの本も、タイトルの最後は “考えよう!”
どの表紙にもプロの方が描いてくださった “ちきりんの似顔絵” が載っていて
すべての本の最後が “そんじゃーね” です!
どの似顔絵もかわいいですねー。これが続くなら、10冊くらい出せた暁には「ちきりんの似顔絵展」が開けそうですね。
そうなったら “ちきりんお面 10組セット” でも売り出しましょう。
中でも嬉しいのは、タイトル末尾を「考えよう」で揃えられたこと。
「やっぱり、私が伝えたいのは、“考えよう!”ってことなんだなー」と、しみじみしました。
ご存じのように、私は決して博学な人ではありません。寧ろ何も知らないほうです。でも、「考える」ことだけはやたらと好きです。
何を見ても「なんでなの?」「それがなんなの?」と考えているし、自分の考えを文章にしたり、人に話すのも大好きです。
今回の本は、ちきりんが世界を歩いて“考えたこと”をまとめたものです。
旅行の本ではありますが、いわゆる紀行文でも観光地の紹介本でもありません。
初めて海外旅行をしてから既に20年以上がたっているので、「縦の比較(時系列)」と「横の比較(異なる国の比較)」(『自分のアタマで考えよう』より)を駆使しながら、
「もしかして、こういうことなんじゃないの!?」的に、異国の社会を“ちきりん視点”で、ばっさばっさと分析&解説しています。
目次は下記の通り。
『世界を歩いて考えよう』 目次
第一章 お金から見える世界
第二章 異国で働く人々
第三章 人生観が変わる場所
第四章 共産主義国への旅
第五章 ビーチリゾートの旅
第六章 世界の美術館
第七章 古代遺跡の旅
第八章 恵まれすぎの南欧諸国
第九章 変貌するアジア
第十章 豊かであるという実感
さいごに 旅をより楽しむために
若者の海外旅行離れについて 〜あとがきにかえて
旅の途中で考えたこと、感じたことのアレコレは、旅行中には同行者に、また帰国直後には友人や家族に話してきました。今回の本には、それらを全部まとめて書いています。
パソコンと写真に向かい、「あたしは過去20年、世界を歩いて、何を考えてきたんだっけ?」と、ひとつひとつ振り返りながら書いていくのは、とても楽しい作業でした。
20代の時、30代の時、あんなこと考えてたよね、こんなことがあったよね、って思い出しながら書きました。
ちょっと大げさに聞こえるかもしれないけれど、「旅すること」は、ちきりんの人生そのものです。
そして「考えること」も、さらに「書くこと」もまた、人生そのもの。
だから「旅をしながら考えたことを、書く」という“大好きなことの三乗”が実現できた、今回の本の企画は私にとって僥倖です。
すばらしい機会を与えて下さったすべての“読者”の方に、心から感謝です。
(みなさんがこのブログを読んでくださらなければ、こんな機会が私に与えられることはないんです)
この本を読んでくださる皆さんが、読んでいる途中に、「ちきりんと一緒に旅してる」、そう感じてもらえたらいいな。
私はブログを書くとき、画面の向こうにいる読者の方に話しかけるつもりで文章を書いています。
読んでいる方が、画面からちきりんの声が聞こえる!と思ってもらえるように、文章を作っています。
今回の本は、読みながら「一緒に旅行してるちきりんが、興奮気味に自分に向かってまくしたててる!」感じが出せたらいいなと思いました。
「あーで、こーで、こーなのよー! 聞いてる!?」という早口の声がページから飛び出してくるような、そんな本にしたいと思いました。
多くの方に楽しんで頂けたら嬉しいです。