コンピュータ将棋 まとめ その2

長らく続けてきたコンピュータ将棋の関連エントリ。今回のインプット&アウトプットを通して私が感じたことは、以下の3点でした。


1.人間はすごい!

将棋電王戦では人間が負けたけど、やっぱり全体として人間ってスゴイんだなと強く思いました。

個人戦なら投了するところ、団体戦の勝敗がかかっており、自分が負けたら第五局が“消化試合”になってしまうという対局において、「なにがあっても負けられない」と粘った塚田九段の判断とか、

電王戦直後、そっこーで「今回のソフトを永久保存する」と決めた川上ドワンゴ会長の判断とか、

“指す”と"打つ”がごっちゃになってた私に、使い分け方を教えてくれた山本一成さんの、全方向に気を配った巧みなコミュニケーションとか・・・みんなホントすごいです。


卑近な例ですが、あたしだって毎朝、何を食べるか、何を着るか、何についてブログに書くか、日々たくさんの判断をごくごく自然にこなしてます。

今回コンピュータが挑んだのは、将棋という特定のゲームのみです。その限定一分野で人間に勝つために、開発者の方がプログラム開発に注ぎ込んだ時間と能力と熱意の総量を考えると、「人間って相当にスゴイんだな」というのが率直な感想です。



2.コンピュータの進化はとっても楽しみ!

その一方で(もしくは、“だから”というべきか、)あたしはコンピュータやロボットを含め、機械がどんどん進化することに、何の不安も恐れも感じません。

むしろ、今は実現できていない明るい未来のために、もっとどんどん(驚くべきスピードで!)進化してほしいと思ってます。


機械が進化すればするほど、人間はくだらない作業から解放され、“人間らしさ”をより純粋に追求することになるはず。

たとえば今回あたしが確信したのは、「人間はロジカルシンキングなんか勉強してる場合じゃない」ってこと。そういうのは、そのうち機械がやってくれるようになるでしょう。

私たちはもっと、機械が引き受けてくれそうもない部分に集中すべきなんだよね。「楽しい」とか「大好きだ!」とか、「美味しい」とか「気持ちいい」とか「感動する」みたいなところに。

コンピュータは常に、人間がどっちに向かうべきか、示してくれる。ワープロが「人間は、漢字の書き順を覚えることに、貴重な人生の時間を使わなくてもいいですよ」って教えてくれたみたいに。



3.好きなコトをやっている人はみんなかっこいい

プロ格闘ゲーマーの梅原大吾さんに、今回の山本一成さん、それに、「職業選択に迷いはなかった」と言う片上大輔六段。

30才でミクシィの社長を引き継いだ朝倉祐介さんや、講演会の後、あれこれ話をした若手メンバーの方も。

その他にも、(ブログには書いてないけど)ここんところ会う若い人達がみんな「迷い無く自分の好きなことをやっている」感じで、すごくかっこいいなと思います。


すぐに「最近の若者は・・」的なことを言い出すおじさん達は、自分自身、本当に「心からコレ!と思える仕事」をやってんのかな?

「うっ、そう言われると・・」という、そんなあなたには・・・




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以上、新刊の宣伝エントリでした。



そんじゃーね!