さて、働き方に関する 2回目のアンケート結果です。今回の有効回答数は 4921人。年代分布は前回とほぼ同じ。
まずは全年代通しての回答を見てみましょう。
Ｑ１）今の仕事が好きですか？ 楽しいですか？
この結果、どうですか？
「今の仕事が大好きだし楽しい！」という人が 12.5％いて、「楽しくもないし、好きでもない」という人は「かなり不満」な人との合計でも21.8%・・・私の第一印象では、全体としてかなりポジティブなのかな、と思いました。
また、「楽しいけど、不満もある」のほうが、「大きな不満はないけど、楽しいわけでもない」的な回答より倍以上も多い点にも注目です。ひとことでいえば「今の仕事は楽しい」と言える人が、全体の 6割近いというのは素晴らしいですね。
Ｑ２）「私は、こういう仕事（もしくは、働き方）がしたい！」という具体的なイメージをもっていますか？
＜現在、働いている人からの回答＞
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（一時アップしていた円グラフのデータに間違いがあったので修正しました）
これも思ったよりポジティブでした。7割近い人が自分のやりたい仕事についてのイメージを持っており、しかもふたりに一人は、今の仕事が（も）そういえる仕事であると答えています。
やりたい仕事のイメージが持てていない人は、３人に一人だけなんですね。
また、「今の仕事もそうだけど、他にもやってみたい仕事・働き方がある」とか、「今の仕事はそうじゃないけど、やってみたい仕事・働き方がある」人は、合わせて 5割以上にもなるので、今回ちきりんが新著で提案した、「一生のあいだに、ふたつの違う仕事・働き方を経験しようよ！」という提案は、多くの方のキャリア設計にも合ってるんだなと思いました。
世の中には「一生この仕事をやってれば楽しい！」という職人的、芸術家的な人もいるけど、あたしの考えでは、大半のひとは、一生の間に複数、そういうものに出会って当然だと思うんです。チーズケーキもおいしいけど、チョコレートケーキもおいしいじゃん的な意味でね。
だから、今回「今の仕事こそが、自分のやりたい仕事だ」と答えた人の中からも、将来においては、別のスタイルを追求する人が一定割合で必ずでてくると思っています。そしてそれが、おそらく40代くらいのタイミングなのです。（詳しくはこちら
＜現在、働いていない人からの回答＞
（必ずしも学生だけではありません。40代、50代で、現時点で働いていない方からの回答も含みます）
こちらは（現在、働いている人よりは）やや下がりますが、それでも6割の人が、やりたい仕事のイメージを持てています。「自分がやりたいことがわかる」というのは、それを実現するための最初の、そして最も大事な一歩なので、この結果はとても励まされますね。
Ｑ３）あなたは（自分の人生において）何がやりたいの？ と問われたら・・・
これもスゴイ・・。こんなたくさんの人が「人生で何がやりたいか」わかってるんですね。2割が明確にわかってて、自分なりの答えを持っているという人を合わせると7割！
注目は、5割にも上る人がもっている「具体的ではないけど、自分なりにやりたいことがある」という思いを、一生の間に実現できるのか、それとも最後まで漠然とした憧れのまま終わらせてしまうのか、という点でしょう。ここをぜひ「一歩を踏み出して、それを実現しようよ！」と煽るのが、あたしの役目だというわけです。
一方、「人生で何がやりたいかわからないし、わからないことは問題でもない」という人は 6.5％とかなり少なかったです。これは意外でした。もっと多くの人が「そんなもん無くてもいいのだ」っていうのかと思ってた。
「人生で何がやりたいか、まだ見つかっていない。でも見つけたい」と考えている方は 21.9％、5人に1人いらっしゃいますね。社会のあるべき論に流されず、自分を誤魔化さず真摯に決断＆行動してたら、きっと見つかりますよ。ぜひぜひ“自分のアタマで、未来の働き方を考えて”くださいませ。
★★★
ところで、前回の結果でわかったように、ちきりん読者の多くは30代で転職を経験しています。（第一回アンケートの結果はこちら）
今回、「自分のやりたいことが見つかってる、それを仕事にしてる」というポジティブな回答が多かった背景には、早い段階で自分のやりたいことを見極め、仕事を変えてでも実際にそれを手に入れてきた人たちが、このグループには多いから、なのかもしれません。
いずれにせよ今回の結果は、予想以上にみんなしっかり「自分はどう働きたいか、何をしたいか」がわかっているのだという、嬉しい結果となりました。
これは本当にスゴイことで、おそらく「他のどんなグループでアンケートをとっても、ここまでポジティブな結果には、なかなかならないのでは？」と思います。というわけで、結論は「ちきりん読者、すげー」ってことで。
・・・？
では引き続き次回は、年齢別に回答の分布に差があるのかどうかを見ていきましょう。
そんじゃーね！
