貧困についてグーグル先生に聞いてみた

何年か前にグーグルが、「人工知能が自分で学習して“猫”という概念を理解した!」と発表してました。

今までだと、小さな子供が未知の概念を初めて学ぶ方法の多くは、「○○って何?」と親に聞くことだったと思うのですが、これからは人工知能に教えてもらう世の中になるのかもね。

ということで、今日は“貧困”という概念ついて、人工知能(グーグル先生)に聞いてみました。

リンクをクリックする前に、それぞれのキーワードからあなたが想像するものをビジュアルに頭に浮かべてください。その後、リンク先でグーグル先生のお答えを見てみましょう。


★全 体★

貧困

貧困率


★セグメント別★

貧困 女子

貧困 子供

貧困 高齢者

貧困 中高年

貧困 若者


★衣食住★

貧困 衣服

貧困 住宅

貧困 食事

貧困 家庭


★問題と対策★

貧困 支援

貧困 撲滅

貧困 ビジネス

貧困 病気

貧困 教育


いかがでしょうか。

ちょっとした検索用語の組み合わせで、全く違うものが現れてくるのがおもしろいですよね。

これらは、実際にグーグルの検索を使っている私たちが、検索エンジンという A I に教え込んだ(育てた)結果でもあります。

貧困が何か知らない人はいないと思いますが、そこから思い浮かべるイメージは、人によって大きく異なるはず。

その“集合解”が、これらの検索結果なのかもしれません。


また、「なぜ、この検索語だと、こういう結果になるのか」というのも、ぜひ考えてみてください。

最初に「貧困」の検索結果と「貧困率」の検索結果を見ていただきました。普通に考えれば、最初のが現状、次のがその分析のはず。

しかし、最初の「貧困」の検索結果で示されている世界は、2番目の「貧困率」で分析されている世界と同じ世界でしょうか?

 
「貧困」の検索結果が示す世界は、分析さえされていない、もしくは、分析する必要さえ無いほど自明な貧困の世界のようにも見えます。

世の中では何が分析され、何が分析されないものなのか、など、いろんなことがわかるはず。


★★★


こちらも、

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離婚 

上から順に見ていくと、最後の「離婚」の検索結果が不思議すぎませんか?


なぜここまで、検索結果のタイプが異なるのでしょう?

(なおグーグルは、「人によって異なる検索結果を見せる」というパーソナライゼーションをしてるらしいのですが、画像検索の場合は、まだそこそこ同じモノが見られるのではないかと思ってます。)


抽象的な概念をグーグルで画像検索すると、「なるほど、こうきたか」みたいな結果が示されることも多く、時には「はっ!」とさせられることもあり、ほんとに勉強になります。



そんじゃーね!


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