勝間和代さん宅 新春訪問

昨日は経済評論家、勝間和代さんのご自宅を訪問し、お食事やら新春対談やら(?)楽しんできました。

が、もともとの訪問目的は「モノが少なく生産性の高い生活」について学ぶこと。

勝間さんは 2年ほど前、自宅に溢れる大量のモノを処分し、今もそのすっきり自宅を維持。

下記のような本も出されており、論理的で生産性の高い家事を実践されています。

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そこでまずはお部屋やクロゼットを見せてもらったところ、リビングスペース始め、玄関や台所も一般よりかなり大きいのですが、モノは少なく超すっきり。

特に、洋服、カバン、靴など、女性宅で増えがちなモノはかなりの規律を持って抑えていらっしゃる感じ。


でも・・・一方で iPad はキッチンだけでも 2個(もちろんリビングには別に設置 + 車の中にも別の iPad が!)と、

「どんだけ iPad あんのよ?」状態。

てか、勝間さんのワークスペースってこんなんなんだよ!

「ディトレーダー?」って感じです。


グーグルホームもリビングやキッチンなどに合計 3つもあり、加えて荒れ草アレクサ (Alexa) もあります。

普通の人はモバイル端末を持ち歩くけど、彼女はモバイル端末を持ち歩かず、代わりに(自分が行く可能性のある)あらゆる部屋や台所、車の中に固定配置し、自分がどこに動いてもモバイル端末が身近にあるっていう環境を作るんだよね。

つまりモバイルする(動く)のは人間側であって、端末は固定配置でモバイルしないんです。

下記のように、台所にももちろん iPad


驚愕!! 勝間家 iPad 設置状況


ただしグーグルホームは「オッケーグーグル。ちきりんについて教えて!」と言うと、突然テレビで七輪に関する動画を映し出すなど、今のところ実用に耐える機械ではありません。

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その後は勝間流・超生産性の高い夕食の準備(料理)を見学。とても美味しく頂いたのですが、3品の調理(作業?)にかかった時間はたった 15分ほど。


なんせ台所、こんなんなんだよ!

四角いのは電子黒板なんだって。これもほんとに 3つもいるの??


計量カップが並んでる様子は理科の実験室みたいだし、醤油の量を「OK Googole、800グラムの 3.75%は?」と聞いて計算させるなど、調理自体も理科の実験みたいですごく未来的でした。


赤いのはシャープのホットクックという自動調理器なんだけど、なんと全部で 3つ保有。だから同時に 3つのお総菜を“ほっとく調理”できる・・・


勝間さんが忘れがちな注意書きがテプラで(?)貼り付けてあるの、ちょっと微笑ましい。


IHコンロは使っていないので物置場状態。で、キッチンスケールもふたつ。

ひとつは重いモノ専用、もうひとつは調味料など細かい単位で計れるよう設定されたモノ。同じ商品ですが設定を変えるのが面倒なのでふたつ所有とのこと。



ヘルシオオーブンも 2個!



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事前に必要になる「包丁で材料を切る」という作業もできるだけ自動化するため、「切る」専用のマシンがずらり。


こちらはジャガイモやリンゴなど丸いモノの皮を剥くマシン


台所なのにパソコンコーナー並のたこ足配線!


「切るのが面倒ならカット野菜を買えば?」と聞いたら、「カット野菜は美味しくない。調理直前に切らないとダメ」とのこと。

このあたり、勝間さんの価値観が非常に良く表れていると思いました。彼女が目指しているのは「とにかく時短」でも「手抜き」でもなく、「おいしいものを、もっとも合理的に手に入れる方法」なんだよね。


ちなみに包丁は穴あき包丁。


「切った後の材料が包丁にくっつかないので剥がす手間がなく穴のない包丁より生産性が高い。昔の包丁に穴が空いてなかったのは技術的に不可能だったからでは?」とのこと。

たしかにそうかも。
あたしも次回から穴あき包丁買おう・・


ちなみに彼女は野菜や果物を洗わない。

パプリカも洗わないので種が残りますが、細かいことは気にしない。


曰く「残ってる農薬の量などたいしたことない。砂糖のほうが体に悪い。野菜は洗って食べるけど砂糖入りの料理やお菓子も食べるというスタイルより、野菜を洗わず、砂糖を食べないというスタイルの方が健康的」と。

こういった「普通はそうするものでしょ」的な慣習もロジックで一蹴できるところが彼女のすごいところ。

なのでもちろんお米も無洗米。

こちらは炊飯器のお釜ですが、ご飯と豆を入れ、水を入れ、あとはグーグルホームに醤油の量を音声で計算させてスイッチを押すだけ。


キッチン専用のグーグルホームは、タイマー兼電卓として使われてましたね。

「そんだけの機能のためにグーグルホームを(リビングに置く分とは別に)買うの!?」

という驚きはあるものの、キッチンでの作業中は手が離せないコトも多く、音声で教えてもらえるのは確かに便利です。


ちなみに、キッチンの引き出しはここまでスカスカ!


シンク下の戸棚を開けると・・・


なんとステンレスボウルが重ねられずに並んでる!!!


こんなキッチン初めて見た。


でも一方、「コンロも鍋もほとんど使わない!」と言いつつ、物置部屋には捨てられないお鍋がずらりと並んでたりもする。



「なんでこれ捨てないの?」と聞くと、
「だっていいメーカーのだから」とか「たまには使うこともあるし」と

典型的な「捨てられない人のセリフ」が出てきて、ちょっと安心。

勝間和代さんもまだ AI ではなく、生身の人間なのですよ。


★★★


その後、パーソナルなぶっちゃけトークをゲリラ配信するなど、新年からとても楽しい時間を過ごすことができました。

それとね。なにかについて悩んでる時は、こういう極端な=尖った人の話を聞くのがやっぱ正解だなって再確認しました。

なぜなら、まず間違えてはいけないのは「方向性」だから。

「あっちに行くとこういう良いことがあるけど、こういう点は気をつける必要がある。もうひとつの選択肢の場合はこういう利点があるけど、こういう問題も・・・」

みたいな人の話を聞いてると、結局どっちに進むべきか方向性さえ定まらず動けない。

彼女のように「絶対にこっちへ進むべき!」と言い切る人の話のほうがよぽど役に立つんだよね。


もちろん聞いた話をぜんぶ取り入れる必要はありません。

私自身、ものすごーく参考になったけど、すべてに同じコトができるわけじゃない。

だけど方向性が明確な尖った話を聞いた時、「あんなこと普通の人にはできるはずない!」的なネガティブな反応しかできない人と、

「あそこまではできないけど、こういう点はすごく勉強になった!」と考える人って、学びの量が全然違うのよ。

「できない理由を探したくなる病」にかかってしまうと、進歩も変化も成長もできなくなっちゃうから。


それと勝間さんは最近、はてなに移動され新たなブログを始められてます。

→ 勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ

ガジェットについて時代遅れがちな私にはマニアック過ぎるところもあるのですが、読んでると彼女が今まさに書きたいコトをそのまま書いてるのがよくわかる。

多くの人にとっては「どうでもいいこと」かもしれない。でも、自分にとっては今、これが一番の関心事で、なんとしても言いたいことなのだ!

ブログってそういうコトを書くところなんだよね。


どうやったら多くの人が読んでくれるかとか、どうやったら PV が増えるかとか。

そんなこと気にする必要はありません。結局は「とにかく書きたいコトを書く!」ブログしか続かないし、残らない。そんなブログの原点についても、再確認できたかも。


勝間さん、いろいろほんとーにありがとうございました。


そんじゃーね!


http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+shop/