定年後の再雇用・・・

私の頭が”?”でいっぱいになってしまう話題があります。それは、定年延長の動き。

大半の企業の定年は今は 60才ですよね。それを 65才まで引き上げる、というお話。

政府が音頭をとり企業に要請を始めており、それに応じていくつかの大企業が、60才以上の再雇用を始めています。


「えー、もっと年を取るまで働くようになるの??」

ゆとり教育の話が出た時と同様の「時代への逆行感」を感じるのは私だけでしょうか。

これが当たり前の動きになってくの? なぜ日本ではこんなに、他の先進国とは全く違う動きがでてくるのか本当に不思議。


ことの発端というか理由は皆さんご存じの通り年金問題です。

年金が足りない。支給開始年齢を遅らせたい。でも、定年と年金支給の間に 5年もインターバルができると経済的に大変だから、定年年齢も引き上げてください、ってことです。

でも企業側は、コストの高い人をそんなに雇い続けるのは無理です。

ただし、高い技能をもち会社への忠誠心の高い高齢社員を、”新人と同じくらい安く雇えるなら”大歓迎、でもあります。

新人なんて給与は安いけど何もできないしすぐ辞めたりするしね。で、ここに合意が成立した。定年後再雇用制度ってやつです。


60才を迎えた社員はいったん退職する。で、別の雇用形態(一年契約とか、派遣とか)で再雇用される。

社員は、生活費分程度の給与がもらえる(既にローンや教育費は、退職金で払えている)。企業は、格安の労働力が確保できる。みんな万々歳?


ちきりんはとっても違和感ある。


最初の違和感は、この話に当事者である“個人”が全く出てこないこと。

そもそも主人公である「定年を迎える個人」「再雇用される個人」はこの動きをどう思っているのでしょう?

皆この話を歓迎しているの?

もしくは、仕方のない選択として否応なく受け入れざるを得ないの?

それとも、そんなこと全く望んでいないの?


西欧、ドイツ、フランス、イギリスとかは、皆、定年を心待ちにしている、ってよく言われる。

早期引退した人は、近所の人から羨望の目で見られたりするらしい。この感覚は日本人にはない感覚ですよね。


仕事がないと人生楽しむの、難しいですか?
働かないと維持できないレベルの生活をすることが、すごく大事ですか?


私にとって、これらの人たちの気持ちを想像するのはとても難しい。

なぜなら私の状況は、多くの、これから定年を迎えるサラリーマンの人たちと大きく違うから。

私には“養わなければならない人”がいない。質素に暮らせば、近くのスーパーかコンビニでパートやるだけで十分に暮らせます。


家賃が不要なら、生活費が 10万円でもそんなに悲惨な感じはありません。

今は忙しくて無駄にしている食材も多いけど、毎日自宅で作れば食費は高くない。今は魚沼産コシヒカリを直販購入しているけど、お米を土鍋で炊いて食べる時間の余裕ができるなら標準米でも十分おいしそう。

ちきりんは霜降りお肉もトロも好きじゃない。キャベツと卵と小麦粉に豚バラを入れて作るお好み焼きや、卵のぶっかけご飯や納豆に青魚の塩焼きが好きな根っからの和食党。

とろろそばやネギと鴨のあったかいおそばもおいしい!(おなかすいてきますね・・・)暇になればその日の特売品を底値で買って毎日いろいろ食べられる。料理も好きだし。


本は図書館で借りちゃう。上野にはすごく安くて、でも、じっくり見たら1ヶ月くらい見られるような内容の博物館や美術館がたくさんある。高いのは企画展だけだから。

平日昼間ならすいている。デパートとか東京駅とか無料で展覧会やミニコンサートしてるのも見に行く。服なんてもうこれ以上全然いらない。ユニクロの服って 5年着ても全然悪くならないよ。


年に 2ヶ月くらい集中アルバイト(スーパーとかで一日 8時間× 25日。時給 800円で、月 15万円。2ヶ月で 30万円)すれば、オフシーズンの格安の海外旅行ならいけそうだし。

今みたいに、行ってからどういう国だったか気が付くのじゃなくて、じっくり予習していくよ。放送大学でイタリア美術を一年勉強してからイタリアに行く、みたいなことも可能。そしたら、一年に何度も海外旅行にいかなくても十分楽しめると思う。

ちきりんは、まじで早く引退したい!と思ってる。というか、今の予定では、50才くらいには(個人的に)定年する予定。それから 15年(65才まで)皆働くの?まじ?って感じです。


もちろん働きたくない人は再雇用を申し込まなければいいだけです。そういう人も、もしかしたら結構多いかも?

ちきりんの親世代なら、趣味もなくて定年後濡れ落ち葉?みたいなのもあったのかもしれないけど、今の 50代、40代の人には多趣味な人多そうに思うんだけどね。

  • 定年後も働きたい。できるだけ長く働きたい!
  • そんなに働きたくないけど、働かざるを得ない。
  • そんなに働きたくないし、実際、そこまで働く必要はない。

の 3つの種類の人がいるとして、今の動きは、”大半の人は、最初のふたつのどっちかである”という前提で動いている。

ちきりんには、それが”常識”という感じがしない。三番目の種類の人も多いんじゃないの、と実は思ってる。


働かざるを得ない人の中にも、「子どもにも大学教育費用の返済を半分負担させる。結婚費用なんか負担しない。」とか「定年後のアルバイトは、夫婦のどっちもが半分ずつやる」とか、ちょっと工夫するくらいで、定年後再雇用までされて働かなくて済む人いると思うんだけどね。

というわけで、どうもこの定年後再雇用の話は、やっぱり“???”です。

どうしても働きたい人も、経済的に働かざる人も一定数いるのはわかるけど、それが社会のマジョリティになるのは理解しがたい。

若い人にとってもかわいそうなことだ。40になっても若造呼ばわりされる政治家の世界は、見ているだけでぞっとする。


ちきりんと同世代の皆様、さっさと引退しましょ。後輩に道をゆずりましょう。そして、のんびり楽しく生活しましょ。

近所のコンビニかスーパーのパートで月 13万で生活し、ラッシュの地下鉄にのらなくちゃいけない生活からはおさらばしましょ。お仲間が増えるのまってまーす。


ではまた明日〜