野田聖子氏悲惨・・・

野田聖子議員。郵政民営化に反対したため、自民党の公認が受けられません。テレビで本音を漏らしていました。「小泉政権に反対じゃないんだけど・・・こんな小さな法案ひとつで、こんな大きな亀裂になるとは思っていませんでした。ふうぅ〜(←ため息)」って。

これは深い発言だと思うよ。この人は、37歳で最年少大臣を、しかも、郵政大臣をやった人なのよね。

「こんな小さな法案ひとつ」

郵政大臣をやったことある人が、この問題を「小さな法案ひとつ」と言う。
まじまじまじ???
この人なんなの???


この発言には、本当の反対派の人も苦笑してると思うよ。本当の反対派の人は、「この問題が小さな問題ではない」と芯までわかっている。だからこそ、ここまで反対しているのだよ!!

「こんな小さな法案ひとつで、なんでこんな大きな亀裂になったのか」とつぶやかれている、悩まれている野田もと郵政大臣様へ。なんでか教えてあげましょう。「実は・・・この法案は、小さな法案ではないんですよ。わかってね。よろしくね。」

★★★

つまりね

「民営化反対の人」は、

  1. 「この問題の重要性がわかっている(からこそ反対している)人」
  2. 「この問題の重要性に全く気が付いていない(ので、反対している)人」

の2種類にわかれます。前者の人(わかってて反対)は、まさに守旧派であり、現在の郵政公社制度によるメリットを享受している人たちです。

実は、問題は「重要じゃないと思っていて、反対している人」です。わかってて反対している人は、それはそれでいいと思う。意見が違う人が存在することは問題ない。それは政策論争ですから。でもちきりんが問題だと思うのは、確信犯的に反対している人ではなく、むしろ「わかってない」+「反対している」人です。実はこれ野田聖子さんだけではありません。

★★★

よくアンケートで、「郵政公社民営化反対。理由:他にもっと重要な政治課題があるから」というのがあるんです。これって、反対理由として2番目くらいに大きな理由です。これがまさにポイント。


他にあるもっと重要な政治課題って何???
・不況からの脱出と、日本の経済再生
・財政赤字問題
・年金問題、少子化問題
これらはすべて、郵政民営化を片づけないと前に進まない。これらの課題の根本に郵政民営化があるんですよ。いったい「より大事な他の課題」ってなんなのさ??

郵政民営化と独立した(関係ない)現在の政治課題なんて、ちきりんが考えつくのは、北朝鮮核問題などの外交課題だけだよ。国内の経済系の問題は、「すべて」郵政民営化が進まなければ改革できません。この構図が見えている人で、民営化反対なのは、確信的な利権擁護派だけです。それはわかるよ。わかってて反対の人は、いて当たり前だし、いてもいい。

でもさ、わかんないで反対の人が「困ったチャン」なんです。そして、ちきりんが卒倒しそうになったのは、「郵政大臣をやったことある人が・・・・わかってない・・・・ひえ〜」ってことなんです。あー驚いたぜよ。

★★★

このこと=郵政民営化問題がすごい大事なのだ!ということが、わかってない人が多数存在すること、の責任は誰にあるか?

(1)それをきちんと説明できなかった非が、小泉氏・竹中氏にある。(前に書いた通り。)
(2)民主党のバカモンが、わけのわからない主張をして、議論を混乱させている。

の二つです。(1)は、この選挙活動の中で、小泉氏と竹中氏はやり直そうとしています。民主党は、相変わらず「議論を混乱させるのが、目的」のようです。かなわん。

民主党の元党首の菅直人氏が、「解散後、自民党の支持率があがったのは、山口組の抗争と同じで、自民党の内部抗争を国民が喜んで見ているからだ」と言っていた。まじかい?国民をバカにしすぎ。彼の言っていることは、「国民はバカだから、郵政民営化の政策論争がわかって支持率が変わったわけではない。馬鹿な国民は単に楽しんでいるだけだ」ということ。バカにすんじゃね〜あんた、もう引っ込んでな!とか言いたくなっちゃうよ。

★★★

というわけで、ちきりんが支持する順番は下記です。
(1)小泉・竹中陣営
(2)郵政公社型利益誘導政治体制を維持したい人=わかって反対の人(亀井派のみなさん)
(3)わかってなくて、反対している人(野田聖子氏)
(4)タメにする議論をしている民主党

(1)と(2)の人は、少なくとも本質がわかっている。意見が違うだけだ。(3)は、今回の選挙戦で(1)の人が努力すれば、かなり減る。(野田せーこ氏が、(3)だとは驚いたが。←ひつこい・・)最後にひどいのは、わかってない人をむしろ増やそうとしている(4)民主党。



民主党よ、ほんとにやめてくれ!!!

ちきりんは、昨日まで郵政民営化賛成派だった。

今日からは・・・・「民主党反対派」だよ。

まったく。


ではまた明日