日本共産党綱領

ちきりんが今、一番「一緒にお酒を飲みたい」のは共産党の志位委員長です。

肩書が党首じゃなくて委員長なんだね。なんの委員だろ、とHP見てみたら、日本共産党「幹部会委員長」なんだって。ふーん。

とはいえ今は議員全部でも 18人しかいないんだから、全員幹部なんじゃないの? って気もしたり・・


以前の肩書きは、党中央委員会書記局長でした。たしかゴルバチョフ氏は書記長だった。書記局長と書記長って違うのかな?

ていうか、なんで共産党って党首でも総裁でもなく「中央委員会」の長とか、「書記」なんて名前が権力を表すのか、よくわからない。もしかしてなんか、ごまかそーとしてる?? 


ちなみに志位さんは今 52才なんだけど、中央委員会書記局長になったのは 35才の時で、党委員長になったのも 47才の時。超出世早い! すごいエリートです。(注:日本共産党の書記局長は、自民党の幹事長にあたる要職です)


★★★


志位委員長には、ホントにお会いしてみたいです。だって・・・

・あのポーカーフェイスがすごい。何を聞かれても滔々と答えて全く取り乱さない。

・主張が余りにシンプルで、とてつもなく愉快。あれは誰が考えているのか是非知りたい。「確かな野党」とかコピーが巧すぎる。

・本当に今でも共産主義を信じてるのかも知りたい。財界を目の敵にしてるので、もしかして、まだ「階級闘争」をやっているのかな? 


経歴は・・・千葉県生まれで、お父さんもお母さんも小学校の教員かつ共産党員だったそうです。日教組家族ですね。共産党員としては「出自がいい」ってことなんでしょう。

先祖代々「貧乏=搾取される側、かつ、共産党信奉者」である方がいいんだと思う。北朝鮮でも文化大革命の時の中国でもそうだもんね。

この家に生まれていたら、ちきりんも「共産党員」になっただろうか? 


なってないとも言い難い。なってるかも。でも、出世はしてないと思う。いや、案外頑張ってるかも? 

わかんない。なんせ志位さんは幼稚園児の頃に、すでに安保闘争に連れて行かれたらしい。すごい。「我が子も革命家に育てる」という決意があったのかな。そんな危ないとこに連れて行くなよ、我が子を・・・とも思うけど。


東大工学部の出身です。

頭いーんだね。共産党ってすごい学歴社会な気がする。60年安保の時なんて、東大の人ばっかだもん。志位委員長も大学一年生から党員です。そして一回もそれ以外の仕事はしてません。

これはどーなんだろ?


一回働いた方がいいんでないかな。搾取される側の労働者体験とかあった方がいいんじゃないの? 

赤旗の売上からずっと給与もらってては、「搾取される側の気持ち」とかよくわかんないのでは?(←大きなお世話です、と言われそうです。冷静なポーカーフェースで・・)


趣味は音楽だって。作曲家になりたかったんだって。クラッシックが好きらしい。そーなのかー、確かにちょっとノーブルだよね。労働者の党の代表なのに、皇室の人みたいな雰囲気もあります。


★★★


「共産党綱領」見たことあります? ソビエトが崩壊した後、2004年に変えたんだよね。HPで見てみました。


この綱領には、まだ

日本の社会発展の次の段階では、資本主義を乗り越え、社会主義・共産主義の社会への前進をはかる社会主義的変革が、課題となる。

と書いてあります。まだ目指してるらしい、社会・共産主義。


しかし、その次の文章は、

社会主義的変革の中心は、主要な生産手段の所有・管理・運営を社会の手に移す生産手段の社会化である。社会化の対象となるのは生産手段だけで、生活手段については、この社会の発展のあらゆる段階を通じて、私有財産が保障される。

となってる。

つまり、企業=生産手段は国営化されるが、個人のもの=生活手段は、私有財産制だと。つーことは、会社は全部国有、つまり、全員公務員になる。んで、家とか車は個人のものよ、と。

社会主義的変革は、短期間に一挙におこなわれるものではなく、国民の合意のもと、一歩一歩の段階的な前進を必要とする長期の過程である。

これは「でも、すぐにはやらないから、怖がらないでね」って意味ですね。

日本共産党は、社会主義への前進の方向を支持するすべての党派や人びとと協力する統一戦線政策を堅持し、勤労市民、農漁民、中小企業家にたいしては、その利益を尊重しつつ、社会の多数の人びとの納得と支持を基礎に、社会主義的改革の道を進むよう努力する。

これは重要そうだわ。

「勤労市民、農漁民、中小企業家は、利益が尊重される」ってのがミソかな。

つーか「農漁民」なんて言葉もうあんまり使わない気がする。農民と漁民?「農家」と「漁業従事者」とかの方がいいよ。


中小企業家は利益が尊重されるらしいが、IT系のベンチャーの小さいとことかも、これに含めてもらえるのかな?

勤労市民・・・これに、ちきりんが含まれるかどうかも、やや難しい。

勤労してるよ、市民だよ。でも、なんとなく「勤労市民」でない気もする。一生懸命働いてないからか?(働いてるよ)。でも、これにサラリーマンがすべて含まれるとすると・・・日本の全員じゃん、ほぼ。


残りはなに? 利益を尊重されないのは大企業ってことだね。でも大企業の社員も「勤労市民」だよね。含まれないのは経営者だけ? ずいぶん絞り込みますね。

資本家を排除してるのはわかるけど、あたしも含め、サラリーマンで株持ってる人も多いしね。そういうのどうなるんだろう。

民主主義的な変革は、労働者、勤労市民、農漁民、中小企業家、知識人、女性、青年、学生など、独立、民主主義、平和、生活向上を求めるすべての人びとを結集した統一戦線によって、実現される。

ふむ。労働者と勤労市民はどう違うんだろ?

あと「知識人、女性、青年、学生」と続くってことは、知識人は「女性でなく、若者でなく、学生じゃない」ということだろうか。言葉尻捕まえて申し訳ないけど・・


★★★

日本共産党と統一戦線の勢力が、国民多数の支持を得て、国会で安定した過半数を占めるならば、統一戦線の政府・民主連合政府をつくることができる。

国会で安定した過半数って、目標が高いですね。大志を抱いてますね。まあ目標は高い方がいいよね。うん。

国の産業政策のなかで、農業を基幹的な生産部門として位置づける。

ええっ!!マジ?
これはすごいな。目標高すぎ・・・これはマジで言っているのかしら。こんな狭い国土の国でいまさら農業国になるのはつらいような気がするけどね。


現行憲法の前文をふくむ全条項をまもり、とくに平和的民主的諸条項の完全実施をめざす。

天皇はいてもOKってことね。これは思い切ったコトいいますね。昔は違ってたはずだよね。

現在、日本社会が必要としている変革は、社会主義革命ではなく、異常な対米従属と大企業・財界の横暴な支配の打破――日本の真の独立の確保と政治・経済・社会の民主主義的な改革の実現を内容とする民主主義革命である。

えっ?なんか右翼みたいな文章なんですけど。これなに??
目指してるのは社会主義革命じゃないんだ。二段階なんとかってやつかな。


いま、アメリカ帝国主義は、世界の平和と安全、諸国民の主権と独立にとって最大の脅威となっている。

そのとーり!! パチパチ!!

ソ連などの解体は、資本主義の優位性を示すものとはならなかった。

えー、そうかなあ。示していると思うぞ。

かなり長いんで、ここまで。


★★★


ところで綱領じゃないんだけどHPに

第39回赤旗まつりは、10月8〜10日の3日間、都立「夢の島公園」で開催を予定していましたが、急きょ決まった9月11日投票の総選挙に全党が全力をあげるために、本年の開催を中止することにしました。

とあります。


え〜赤旗まつり中止?
それは残念。


じゃね!


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