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遠くから聞こえるあの声に
僕は一生悩み続ける
恐れ続ける


測れない深さから
手の届かない暗闇から
母の胎盤を通じてやってくる恐怖


汗腺から すべての体皮から 防ぎようのない とめようのない
流れ出る暗く濁ったその血液から
恐怖というウイルスが猛スピードで拡散する


選択肢を与えられていない僕を
動力を 足を 動く力を 与えられていない 僕を
そいつは目指してやってくる


そいつが飲み込もうとしているものは
僕の感覚だ 体毛だ すべての 感じる力だ


僕がおそれているもの
捨て去りたいとおもっているもの の
すべてかもしれない




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