隣国は仲が悪い

この間、テレビで誰かが言っていた。

「近隣の国と仲の良い地域なんかない」と。これは納得した。

日本では小泉首相を批判する勢力が必ず持ち出すのが「アジア外交の失敗」ということ。

そもそも中国と韓国だけがアジアなのか?という話もありますが、この人はこういっていた。「ヨーロッパでも南米でも、近隣の国、特に大国同士は仲が悪い方が普通」だと。

確かにフランスとドイツが仲が良いと思ってる欧州人(←誰?)はいないし、イギリスVSフランス、イギリスVSドイツという構図もよくでてくる。

南米でもアルゼンチンとブラジルは(サッカーの話ではなく)超仲悪い。特にアルゼンチンは南米の嫌われ者だ。

インドのあたりも、パキスタン、バングラディッシュなどなど、皆して仲悪い。中東だってイランとイラクは昔年のライバルだ。

北米に関していえば、余りに力に差があって表沙汰にはならないが、「カナダはアメリカの一部」と公言するアメリカ人に辟易としているカナダの人は沢山いるだろう。メキシコとアメリカも同じだ。


近くにある大国同士(もしくは、大国を目指す同士)が、心情的に仲よしこよしなどということはありえないのだ、というのが、そのコメンテーター(誰か忘れてすみません)の意見。

これはなかなか説得力がありました。


だから、アジア外交の目的も、必ずしもすごい仲良くなることではなくて、とりあえず、首脳同士が会えないという異常な状態をまず解消し、持ちつ持たれつ、牽制したり怒った振りをしたりしながら、関係を強めていけばよい、ということだ。

闇雲に「中国と韓国と日本が、堅い友情で結ばれた状態」など夢想しない方がいい、ということ。



んではね。

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