暗くして!!

皆さん、いわゆるフォーマルなパーティってのにどの程度行きますか?これ、女性は大変です。洋服が必要だから。

男性だと蝶ネクタイとお揃いのポケットチーフくらいで済むでしょう?スーツ自体は、いつも仕事に着る服でさえいい。でも女性のパーティドレスは、普段はまず着られない。

そういう機会でしか使えない服ってことになると、年数回のパーティのために毎回新調するって「あり得ない」よね。しかも、パーティというのは、出席者が同じ場合が多い。たとえば仲のいいグループの友達の結婚式。「誰が花嫁か」が異なるだけで、出席者自体は全く同じ。

そういう場所で「また同じ服」ってわけにはいかない。目立つし、そういう機会って必ず写真を撮るので「後々まで、コイツ毎回同じ服!」となる。

困ったもんです。


というわけで、ちきりんは「男性と同じ方法でいこう」と決めてます。いちいちドレスを買ったりできないし(もったいない)、レンタルもめんどくさい。男性と同じ方法とは、「服はベーシック、小物で違うように見せる」という方法です。

これなら、組み合わせで毎回違うようにも見えるし、ドレスを買うよりはかなり安く済む。収納スペースも小さくて済むし、使い回しも効く、ということで。

どういう組み合わせかというと、ベースは「黒」+「光沢」+「ノースリーブ」+「ロング」ですね。とりあえず、光沢のある黒の生地で、露出の大きいトップス、ロングスカート、を着ます。トップスはデニムの上に着たり、インナーとして日常着にできるし、ロングスカートの方は「毎年着られる」わりに1万円もしないです。

んで、小物でアレンジします。ちきりんがよく使うのが「布」。ちきりんはすごい数の様々な布を持っています。

★★★

タイプとしては、

(1)カンボジア、ラオス系の布
(2)カシミア・パシュミナ・シルク系ストール
(3)ブランドスカーフ
(4)遊び系
などがあります。


(1)が一番好きです。赤やオレンジなどの暖色を中心とした民俗調の織り柄が多いですね。安いのは2,3千円、高いのは2万円くらいします。高いのはシルクかつ手織り。安いのは綿、もしくは機械織りです。肩からかけるほか、腰にまいたりもできます。光沢があるので、照明が暗い会場向きです。とてもきれいに見えます。

上記地域とインドなどのアジアのが多いけど、アフリカとか中南米でも買います。現地で買うと安いのにユニークな柄が多い。一方でクオリティはよくないです。日本への輸入業者は、ほつれ、や染めのムラのあるものはちゃんと除いて輸入してるよね。だから日本で買うと「柄はオーソドックス」だけど「質は良い」ですね。現地で買ったのと輸入されたのを買っているのと、半々くらいです。


(2)こちらは、だいたい単色。ただし色はものすごく豊富。(1)に比べて厚さがあるので、暖かいです。これは屋内の他、屋外の場合にも重宝します。コートの上から巻いてもきれいです。色が豊富だから、(1)にはない寒色系の色で統一したいときにも便利。
あと、(1)より洗える。(1)はたぶん洗えないと思う。ああいう地域の手織り系の布は、染料に定着剤が使われてないので洗うとすごい色落ちします。光沢が終わりになっちゃう。カシミアって今や自宅でも素敵にきれいに洗えてとても便利。


(3)ブランドスカーフ。これも山ほど有ります。靴よりは多いと思う・・・(う〜、自己嫌悪)
エルメス、フェラガモ、ブルガリのが多いです。一部グッチなどもアリ。ちなみに、ちきりんは「持ち物すべてブランド」という人ではないです。スカーフ以外は、そんなにブランドものは持ってないです。

一番気に入っているのは大判のシフォン系のスカーフ。余りに素敵すぎて、使う機会が限定されます。シフォン系のスカーフって洗いにくいのです。だから汚したくない。つまり「食事系」の機会に使いたくないのです。

いわゆる「普通のスカーフ」もあります。こちらは普通の仕事の時も使います。特に出張に。普通のシャツとパンツに、スカーフだけ取り替えれば違う服になるので、持って行く服が少なくて済むのです。出張が多いので、このあたりの「荷物を少なくする工夫」はかなり真剣。

あと欧米の場合、ドレスコードがあるレストランもありますが、そのためにわざわざきちんとした服持って行く、のって大変でしょ。でも女性なら黒のTシャツと黒のスパッツでも、ブランドのスカーフを巻けば入れてもらえると思います。超便利です。


(4)遊び系布・・・買う場所は・・・渋谷の雑貨屋、その辺のスーパーマーケット(ダイエーとかヨーカ堂とか)、旅先の露天商、あちこちの空港のキオスク(タイラックなどね)などです。大半は「髪に巻く」とか「体に結びつける」とか、超オリジナルな使い方をします。なんせ安いので汚れるのを気にしなくていい。だいたい980円から数千円までですね。アジアで買うともっと安いこともあります。「まじ?」って感じのもあり。

布も、いわゆる「変わり布」と言われるものですね。ふくれやねじれやほつれが、わざと作ってある布です。雰囲気があって、それぞれに「不思議なユニークな」イメージがあります。

こういうのを友達と一緒の時に買うと、「そんなもん、いつ使うの??」と言われますが、アレンジ次第で結構使えます。980円だと幾つか買ってつないだり、破いてみたりと・・・ちきりんは「創意工夫の人」です。


というわけで、昨日も定番・・・黒で光沢系(ベルベット)のノースリーブトップスに同素材のロングスカート(どちらも1万円以下)に、(1)のストールを巻いてました。

たぶん・・・年明けの同窓会もこれでいくと思う。出席者が重なってないからね。しかも、実家のエリアまで持って帰る荷物を考えると、上記は折りたたむと書類フォルダーに入れられるくらいかさが低くなるんです。超便利。


ところで問題は「田舎のパーティは照明が明るい」ということです。これね〜、いまや東京と田舎のパーティの最大の違いだと思います。田舎のパーティって照明が明るいんだよね。たぶん「パーティ=若い人のためのもの」だからではないかと思う。田舎でもスナックとかだと暗いんで。

よく「女性が最も美しく見える照明」という言い方をしますが、この言い回しはノーベル賞級に優れた言い回しで、ほんとのことを言えば「女性の顔があまり見えない暗さ」って意味です。基本的に「よく見えない方がきれい」な人が、「よく見えてもきれい」な人の10倍くらいいるわけです、世の中には。

だから、大半の女性にとって「照明なんて暗いほうがいい」んです。が、まあ若い子の集まりなら明るくてもいい。どうせ人生に表情に印影もなんもない。お肌つやつや、単に明るいだけ。だから蛍光灯でいいんでしょう。

でも、そんなのせいぜい20代前半まで。その後は、「基本的に暗いほうがいい」と思います。別に女性に限らず男性も同じだと思う。「あんまりよく見えない場所」の方が素敵に見える人が「大半」だと思う。

だから水商売系のお店は暗いのだ。女の子がきれいに見えるからね。いや正確に言えば・・・「汚いモノが見えにくいからね」ってこと。


最近は「そりゃそーだ」ってことで、パーティ会場はどこも暗いです。が・・・なぜか田舎のパーティはすごい明るい!そんな・・・「隅から隅まで見える明るさにする必要はないだろ?」って思うのだが・・・ねえ。


まあ、そういうことよ。


そのうち田舎も「暗い会場」が流行ることを祈っているちきりんです。
ではでは!