新国立美術館と東京ミッドタウンのサントリー美術館に行ってきました。
新国立美術館の建物は、すばらしい!の一言です。お庭と調和した、優美な曲線の外観があまりにも美しいです。今日はお天気がよかったので、光が反射して一番きれいに見える日だったと思います。
内部も斬新で大胆で優美で。なんつーか、“日本で初めての、西欧先進国レベルの美術館”という感じでした。建物だけでも見に行く価値あり、です。
観たのはフェルメール展ですが、こっちは1500円も取る割には全く・・・って感じ。美術館の設計自体は追いついたけど、中身はまだ相当時間かかるなあと思いました。
ちなみに美術館の設計はあの黒川紀章氏。選挙にでまくって“発明王ドクター中松”みたいになっちゃう前にやめた方がいいと思うのよね。こんなにすばらしい設計ができるのに、あんなこと(=選挙)する必要があろうか?立派な人も晩節を濁さずというのは難しいのだなあ、と思うです。
新国立美術館からお散歩がてらに歩いて10分で、東京ミッドタウンに到着。サントリー美術館が3,4階にあります。まずは東京ミッドタウン。こちらは何回か食事に行ったことあるのですが、最近できた東京の新名所の中では、ちきりん一番好きです。
丸の内が難しいのは場所が足りないってことです。もともと丸ビルがあった分の敷地なんてたかがしれてる。立て直して高層にはできますが、あんな場所では横にはのばせない。
こっちは防衛庁という広大な敷地があったという利点が大きいですね。緑と公園とのバランスとか、中庭の風の通り方とか、とても気持ちよいです。お天気のよい日、お勧めです。食べ物は何か他の場所で買っていくのがいいとは思いますけどね。何もかも高いから。
サントリー美術館でやっていた屏風展は、内容的にとてもよかったです。上記のフェルメール展より200円安くて、内容的には3倍くらいよいです。
ちなみにフェルメール展は17〜19世紀のオランダあたりの風俗絵画を集めているのですが、実は屏風に描かれている日本の風俗模様も同時期のものです。つまりこのふたつの展覧会を観ると、同時期の西欧(オランダ付近)の風俗と日本の風俗が較べられます。で、その中身を見る限り、日本の文化の成熟度は相当のレベルだとわかります。表現方法も日本の方が丁寧、細密で洗練されている気がしました。結構すごかったのね、あの時代、って感じです。
それに、サントリーという日本を代表する企業が、屏風という日本の文化財を集めて整理して見せてくれるという心意気にも誇らしいモノを感じます。昔、NYや欧州ですばらしい浮世絵のコレクションを見て、なんとなく複雑だったからね。お金ができたらこーゆーのを買い戻すべきだって感じ。
それにしても何の補助金ももらえない民間企業の美術館が200円安く、これだけの内容の展覧会を開けるのだから、なんだかね〜とは思います。まあ、日本は資本主義だってことだわね。
以上です。夕食は月島でもんじゃ。
基本はお好み派のちきりんではありますが、たまにはもんじゃも美味しいかも。
じゃね