類型

どこの職場やコミュニティにも、多くの人が認める“できる人”がいますよね。“あいつはすごいよな”という人。そういう人の類型を、パソコンのスペックになぞらえて表してみると・・・


(1)CPUが最新で高クロック数
思考および理解の速度が非常に速く、複雑難解な事象もすぐさま理解する“切れ者”。他者からの質問やリクエストに的確な返答を驚くほど早く出してくる。複数のプロジェクトを並行して短時間で処理できるデュアルコアな人も最近は多い。


(2)HDDが大容量
多方面にわたる膨大な資料や蔵書を有しており、デスク周りに大量に積み上げている。“何の資料でも持っている”と尊敬される一方、資料の保有数が膨大で、必要な資料がなかなか見つけられないこともある。部屋をパーティションで仕切ったり、時々は本棚の整理も行うよう勧告されている。


(3)RAMの装備サイズが大きい
目の前で起こったこと、直前に起こったこと、すべての事象を詳細まで記憶している人。読み上げ算やトランプの神経衰弱ゲーム、また、円周率の暗記などは、得意中の得意。ただし、いったん眠りにつき翌朝になるとすべてをきれいさっぱり忘れているため、試験勉強は常に一夜漬けらしい。動体視力もよいのか、テレビゲームなどでの動きもスムーズ。


(4)高度なグラフィックボードをつみ、高品質大画面で輝度も高い
なんでも図解して、非常にわかりやすく説明してくれる。いわゆる「プレゼン能力の高い人」。複数のプレゼンを随時切り替えながら説明するのも得意。見た目も華やかなイケメンで、スピーディな動きも自慢。ただし高CPU人間からは「プレゼンが巧いだけの奴」と陰口をたたかれている。


(5)キーボードが大きく使いやすい。テンキーも独立
とにかくインプットが早く、しかも大量にインプットしても疲れない人。たとえば本を読む、大量の数字を読み込むなどの作業について、人の半分の時間で終えてしまって悠々としている。また長文の論文などもあっという間に書き終えて、周囲を驚かせる。


(6)通信環境とネットワークが充実
様々な情報源として使える、充実した外部ネットワークを持っている。何かあると、すぐにそれぞれの専門家から必要な情報を集めてこられる。動画情報を短時間で手に入れるのもお手の物、わからないことがあれば、ちょっとつぶやけば解答やヒントがあちこちから提供される。本人は本も資料ももたず身軽に生きているが、イザという時の情報収集力はすごい。


(7)拡張機能が充実
現在の実力はたいしたことはないが、成長余力には溢れた人。努力と資金量次第では、かなりの地位&実力に上り詰めることが可能になると思われる。


(8)多彩なアプリがプリインストールされている
様々な資格を持っており、なんでも“専門道具”を持ち出してきてソツなくこなす。ただし、たまに融通が利かない場合もある。普通の履歴書の特技資格欄には書ききれないほどの資格名が並んでいるのだが、中には自分でもどんな資格なのか忘れてしまったものもある。また結局なにに使うのか意味不明な資格も実は多い。


(9)バッテリー容量が大きい
とにかくタフな人。何日も徹夜が続き、仲間がみな疲弊しているのに、ひとりで元気を保っている。しかも少々食事を抜いても空腹で倒れたりはしない。スタミナがある。特に食事がとれないほど忙しい時は、体の動きを少なくして省体力モードで乗り切るなど体力管理にも定評がある。


(10)ヘルプデスクが充実。メーカー保証も延長済み
何があっても実家の母親に電話して聞くとすぐに解決する。24時間いつでも電話できる。母の説明は時にはまどろっこしいが、病気やけがの時はやさしく介抱してなおしてくれる。なお、より高度な質問は兄に聞く必要があるのだが、こちらは兄弟とはいえ別途謝礼が必要になる。


こんな感じでしょうか。 時には自分はどれで勝負しようか?と考えてみるのもいいかもしれません。CPUに自信がない場合は、バッテリー持久力で体力勝負とか、外部ネットワークを築いてカバーするなど。得意分野を絞って“できる人”を目指しましょう。


ではでは