ネットで変わったこと

「ネットが普及して何が変わったの?」と聞かれた時に、「ああ、これとこれとこれが変化したことじゃない?」って、かっこよく(?)答えられるように、一度整理して考えておくことにした。

このあたり詳しくないので、抜けてるかも?何かあればご意見ください。追加修正致します。

ではね。


<仲介価値関連>
(1)小規模業者(もしくは個人)による、直販・自己チャネルの保有が可能性となった。(宣伝、販売、決裁手段の開設、維持コストの大幅な低下によるもの)



(2)(大規模業者にとっても)仲介業者の中抜き、マージン低減が可能となった。特に金融と旅行、書籍の分野で顕著ですね。どの仲介業者も“情報伝達”と“品揃え”だけでは付加価値=料金がとれなくなった。



<市場形成関連>

(3)中古品(一律条件でない財・サービス)の市場が形成された。
商品=オークションや交換サイト、人間=出会い系含む、お金=これはまだない?


(4)小規模業者(もしくは個人)による市場(コミュニティ)の開設が可能となった。
誰でも“市場開設”ができる、ってのは大きい気がする。市場は資本主義の基本だから。



<情報価値関連>

(5)無料、もしくは廉価で利用可能な情報の急増=“情報価格”の大幅な低減
最近は個人サイトでも無料で膨大な価値ある情報を提供しているサイトがありますよね。昔なら統計書などを購入しないと手に入らなかった。

(5)’加えて、情報入手コスト(情報対価ではなく)も劇的に安くなりました。特に時間コストの低減が著しく、昔は探すだけで一日かかった情報が10分で見つかり、しかもエクセルファイルでダウンロードできるなど、圧倒的に利便性が高くなっています。(Kabaさんコメントにより追記)



(6)同、情報格差の質的変化(距離、財力から、ITリタラシー、インフラ、語学)
今まではお金があり、東京に住んでいないと情報を手に入れるのが大変であったが、今は、ITが使え、英語が読め、ブロードバンドの整ったエリアに住むことが重要になった。



(7)情報蓄積(DB化)が急速に進んだ。
たとえば新卒採用では、日本中の学生がリクナビなどの特定サイトに一斉に個人情報を(しかも自分で)入力する。アマゾンなどのサイトでも、膨大な個人情報が容易に入手、蓄積されている。
・新DBの出現(新しい価値の創造とも言える。)
・新マーケティング手法の確立
・情報流出可能性(リスク)の大幅な増大
・情報検索可能性の増大=今までだとわからなかったことがわかる。「“あの”クレーマーが“また”電話してきた。」とかね。こういうのデジタルデータの蓄積がないとわからなかった。

“ネット上に、個人クレジットという概念が出現・確立“とも言える。昔は銀行から借りたお金を返す、とかいうのが個人クレジット=個人の信用履歴ということであったが、今は、ネット上に特定個人の実名が存在し、それを集めると、全然知らない個人の様々な情報が集まってしまう。結構怖いです。



<メディア機能関連>

(8)小規模業者、個人の格安な情報発信が可能になった。
今や、無名の人のブログ、けーたい小説、クレームなどが大規模に流通する場合もあるよね。

(8)’大規模業者も、情報発信コストが圧倒的に低くなり、また機動的になり、さらに自分の裁量権が増した。(情報発信者の既存メディアからの独立)
今は各企業がHPで書いていることも、昔は広告メディアを介さないと伝えられなかったんだもんね。

(8)”=裏返すと、独占メディアの影響力の低下、とも言える。


(9)新規広告メディアが出現した。
ポータル、個人コミュニティのバナー、アフィリエイトなどが主なモノ。テレビ、新聞、雑誌、ラジオ・・・そのうち、テレビの広告メディア価値をしのぐかも?




<コミニケーションツール関係>

(10)郵便、電話、音声モバイル電話、に加えて、メール、チャット、掲示板的な新コミニケーションツールが出現したということ。

これが一番シンプルな変化か?でも、年賀状市場が消滅する可能性など含んでおり、影響はでかいよね。


(10)’コミニケーションコストの量的&質的変化が起こった。
まずはコミニケーションコストが圧倒的に安くなった=量的変化が起こった。メールやネット電話などね。


それよりも、コストが“何に寄っていたか”ということの質的変化が重要。

これまでは、コミニケーションコストは、「量=嵩と重さ」と「距離」で決まっていた。海外に郵便出したり、電話かけると高いでしょ。でも今はコストは、
・セキュリティの高さ
・コミニケーションの利便性の高さ(一斉発信、保存性等々)
・使用言語の差異
で決まる。



<匿名性関連>

(11)足の着かない、バーチャルアクセスポイントの開設、保有が圧倒的に容易になった。
リアルな住所、固定電話はもちろん、昨今身元確認の厳しい携帯電話に較べても圧倒的に匿名性の高いアクセスポイントを、誰でもたてることができる。しかも、移動、隠匿も圧倒的に簡単なわりに、維持コストは非常に低い。

まあ、だから犯罪の温床になるし、今までは不可能だった犯罪が可能になるよね。




大項目でまとめると、ふたつになる。

1.市場機能関連(仲介、市場)
2.情報の流れ関連(情報、メディア、コミニケーション)


・・・かなりつまんない結論だな・・・




それより、付随して様々な“価値観が変わった”ということの方がおもしろいのかも。

<付随価値の変化>

・距離の意味↓
・量の意味↑
・立ち位置の変化(企業↑、個人↑、メディア↓、仲介者↓、主体↓、傍観者&匿名者↑)
・マイナーな人、モノ、意見↑
・英語の重要性↑


う〜〜〜〜〜〜〜〜む


あまりに凡庸な結論に、一気にやる気が削がれてきました・・。もうやめます。またそのうちおもしろい結論に結びついたら書き直してみます。

じゃね。