オリンピック模様

北京オリンピックについてアレコレ雑感を。


その1:開会式
歌を披露した少女が口パクだったとか、足跡の花火が実はCGだったとか。笑えるよね、さすが中国!!

口パクについては、「オーディションの結果、A子ちゃんが一番歌が上手かった。でもB子ちゃんの方がかわいかった。だからA子ちゃんが楽屋で歌う声にあわせてB子ちゃんに舞台で口パクさせた。」ということらしい。

人口が16億人もいるんだから、「かわいくて、かつ、歌も上手い」子が何で見つけられない??って気もする。

歌っていた子もたしかに「かわいかった」けど、別に絶世の美少女ってほどでもなかったしさ。Aちゃんの“見かけ”っていったい・・・

でも当人のA子ちゃんは「歌声を世界に届けられただけでも幸せ。悔しくはない。」とのコメントを発表。


けなげだ。


でも「かわいくなかったから楽屋で歌わされたA子ちゃん」としては、今更メディアに顔を出したいとは思わないだろうな・・親も今更娘をメディアに出したくないでしょ?ねえ。

どーっすか、自分の娘なら、こーゆーオファーが来たら歌わせます?「舞台には立てませんが、舞台裏で歌ってもらえますか?」って。

うーん、自分が親ならどーかはわからんが、自分なら十分それでもいいよ。歌います。楽しそうじゃない?後から「実はあれは、ちきりんの声なんだよ!!」って、一生使えるネタゲット、って感じで。


アメリカのメディアが「中国当局は、幼い子供に口パクをさせることの非倫理性を理解していない。」と報じているとか。


他国の石油を横取りするために、“大量破壊兵器がある”と嘘をついてまで、イラクの国土と国民の生活をめちゃめちゃに叩き潰したことの“非倫理性”に先に気がつけよ、ばーろー。

ではある。

★★★

その2、野球。

ダルビッシュがメタメタで第一戦を落とした星野ジャパン。うーん、そーねー、まあ、これ、どう見るか難しいのですが、少なくともダルちゃん起点で考えれば「ものすごくいい経験」になったんじゃないかと思うよ。

あの若さで「球界一」とか、最低でも「パリーグイチ」とか言われてしまうとね、人間やばいわけです。すごく早い時期に認められるのは、すごく大きなリスクなんです。誰にとっても。

で、今回の経験は彼に強烈な屈辱感を残すと思う。リベンジへの希求感を残すと思う。成長にはそういうものが必要なわけ。

だから、よかったんじゃないの?と思うちきりんである。


日本野球にはたいした未来はないが、ダルビッシュには大いなる可能性があるからね。

★★★

その3は、平泳ぎの北島選手、マラソン欠場の野口選手、そして“ママでは銅”の谷亮子選手。彼らにみる明暗の分かれ目がすごく印象的。ほかにも柔道の鈴木主将、体操の富田選手の結果もドラマティック。


ちきりんは「努力は報われる」という虚構が大嫌い。「嘘つくな」と思います。

「努力は報われる」と主張する人は、北島ほどは、野口や鈴木、谷が努力していなかったからこんな事態になったのだとでも言うのだろうか。



「努力は報われないかもしれない。それでも俺は私は努力する。」そういう人がいる、そういう気持ちになれることがある、ということの方が、よほど大事なのに。

「努力は報われる」という言葉は大事なことを“おじゃん”にする言葉だよね。


そういう意味で、今回のオリンピックは興味深い。


努力は報われない。報われるものは何なのか。

ね。



★★★

以上です。他に何が関心あるかって?

もちろん、中国とアメリカのメダルの数ですよ。これはすごいことになる。


それじゃーね。