消費者庁 新設の意味

消費者庁設置の議論によりわかったことは、やっぱり「既存の省庁はすべて(消費者のためではなく)業者と業界のために存在しているのだ!」ということ、だったと思う。


福田首相の肝いりの“消費者庁のある世界”って
つまり、こーゆーイメージなわけでしょ。↓

「消費者のための省庁が全然ないからひとつくらい作りましょう」って感じだったのでしょう。


でもこんなの作っちゃったら既存省庁に「これで、あなたたちは心置きなく業界の利益を考えていればいいですよ。消費者のことは消費者庁で考えることになりましたからね」っていうお墨付きを与えるようなもんじゃないかと。

実際、今後なんか問題が起ったら全部消費者庁の監督不行届きみたいな話になっちゃうんじゃないの?


それって変じゃない?





ほんとは、消費者庁なんて名前の省庁は要らないんだよ。

こういう世界なら↓消費者庁なくていいでしょ。(水色の箱は組織ではなく分類名ね。上下の図とも同じ)

書くの省略したけど「国民の命と健康と健全な労働環境を守るためにがんばる!」(厚生労働省)、世界に通用するリーダーと技術者と芸術家を育てる!(文部科学省)、食の安全を守る!!(農水省)とかいうふうになればこーゆー図↓になるんだと思うのよね。



こっちが“あるべき姿”じゃないかと思うのだ。
もしこういう形だったら「もっと業者のための官庁を作ろう」という話にさえなるかも。


日本って本当「産業振興」の夢と泡沫から逃れられてない国だよね。




(ほんのちょっとだけ)関連エントリ:http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20070701