円高の背景解説(関西弁編)

以下ネタです。

★★★

アメ君とユーロちゃんはデュオのシンガー。グループ名はザ・セイヨー。欧米を中心に長らく活動し、かなーり稼いできた。貯金もたっぷり。

今までは資産をドルとユーロに分散してスイスの銀行に預けてきたがスイスの国自体が破綻するかも?スイスの銀行が危ない?などという噂を聞き、急遽資産の緊急避難を検討することになった。


アメ君「うちはもうあかんわ。ブッシュはやる気あらへんし。ドルはやばいで。」

ユーロちゃん「うちかてもうあかんわ。スイスの銀行がどーのこーの言われてるなんて信じられへんわ。イギリスも喧嘩しとるし。ユーロはそのうち仲間割れが始まるでぇ。やっぱりあかんな、統合通貨なんて。誰ぁれも責任もちよらへんし」


アメ君「ほな、どないする?俺らの金、とりあえず一部でもどっかの国に移した方がええやろ?どこにする?」

ユーロちゃん「えー、ロシアはどない?サブプライムで傷ついてないし石油高で潤ってるらしいで」


アメ君「あかんあかん。今は友達みたな顔してるけど、あんな国信じられるかいな。サハリンプロジェクトで何やったか見たやろ?ルーブルなんかに替えたら、預け終わった段階でいきなり猫ババされるで。しかも文句言うたら暗殺や。」

ユーロちゃん「ああ、暗殺は怖いなあ。ほんなら中国はどない?通貨は“元”て言うらしいけど。ちきりんさんが中国はそのうち立ち直る、言うてたで」


アメ君「あそこもあかんて。法治国家ちゃうやろ。いきなり法律替えて、外人の貯金は全部没収とか言いかねへん。返せ!って強ぅ言うたら、「チベットのこと、ごちゃごちゃ言わへんゆうて約束したら返したる」とか言うで、絶対。あんなまともなルールのない国に大事な金、預けられるかいな。」

ユーロちゃん「ああ、言われてみればそうやなあ。返してゆうたらいきなり為替レート変更とか言いかねへんなぁ。ほな、どこにする?」


アメ君「インドはどうや?」

ユーロちゃん「あんたも甘いな。インドなんかあかんて。あそこの通貨はルピーやけど、大事なもんは何もルピーでは買えへんねやで。道ばたでカレー食べるんはルピーで食べられるけど、高級ホテルや宝石はドルかユーロやないと受け付けてくれへん国や。そんなインド人も信じてないような通貨に変えてどないするん。意味ないで。」


アメ君「確かにそーやな。インド人でルピー貯めとる奴みたことないわ。ほなどこや?」

ユーロちゃん「BRICsの残りと言えば、ブラジルやけど?」


アメ君「あかんあかん。あんなん今はちょっと調子ええこと言うてるけど、なんやゆうたらすぐにインフレや。8個くらいすぐにゼロ取りよるで。そんなんなったら1億ドルが一瞬で1ドルや。中央銀行がまともに機能してない国に金預けるなんてありえんで。」

ユーロちゃん「ああ、確かにそうやなあ。インフレは怖いわなあ。ほな、身近なところでカナダドルはどないなん?アメ君とこに近いし、あそこなら大人やろ?」


アメ君「あかんあかん。カナダなんかアメリカの一部や。アラスカより近いねんで。アメリカが倒れたら一緒に終わりや。あそこは半分フランス語使こたりして文化的にはなんや独自性もあるけど、経済に関しては全然半人前や。アメリカなしではやっていけへん。」

ユーロちゃん「ほなどないするん?他に国言うたら・・ああ、アラブはどない?石油が下がったゆても今一番豊かな地域やで。」


アメ君「アラブの通貨って何や?聞いたことないけど・・」

ユーロちゃん「ほんまや。どんな通貨があるかも知らんわ。レアルとかテロルとかリヤルとかそんなんちゃうん?」

アメ君「そんな聞いたこともない金によう替えんわ。それにあの辺、通貨なんかあんまし価値ないんちゃうん?多分石油、ドル、真水、ポルシェ、リヤルの順に価値が高いくらいちゃうか?」

ユーロちゃん「そうか。あそこも結局はドルで生きてるエリアなんやな。現地通貨の価値がないようなとこに投資はできんわなぁ。ほな、どないするん?ああ、私らのハーフの“オーストラリアちゃん”はどない?」


アメ君「あそこもなあ。カンガルーと資源と食べモンしかないからなあ。これからは厳しいでえ。不景気でエネルギーも余るしな。産業も人口もない国はお先真っ暗や。」

ユーロちゃん「ああそうなん。ほな、どないするんよ。もう地球の大半の検討が終わったでぇ」


アメ君「ええっと、後残っとるんは、アフリカ?ありえんやろ。アジアは韓国はまたIMFや言うてるしな。・・・あっ!」

ユーロちゃん「あっ!!」

二人、顔を見合わせる!!!



「円や!!」


というわけ。



ネタですよ、ネタ。

じゃね。