豚インフルエンザが流行る前から本命として警戒されている「鳥インフルエンザ」
その大流行に備えて日本の役所が「食料の備蓄」を国民に呼びかけているのを皆様、ご存じでしょうか?
以前からなんとなく違和感がぬぐえなかったこの“食糧備蓄推進”。ようやく意味がわかりました。
さて、このインフルエンザ対策としての食料備蓄、これってどの役所が呼びかけているのでしょう?
「インフルエンザの対策なんだから厚生労働省でしょ」って?
「いやいや地域に密着した都道府県が呼びかけているのでは」とか?
甘い甘い。そんな甘い考えでは厳しい世の中を渡っていくことはできませんよ!
「食料の備蓄」を呼びかけているのはもちろん農水省です。
“当然”でしょ?
では次の質問です。
農水省の備蓄の呼びかけによると、「最も備蓄に適した食料」は何だと思いますか?
そう、勘のよいちきりんブログ読者の皆様ならもうおわかりですね。
「お米」を中心とした備えをしましょう。 と農水省様がおっしゃっています。
なるほど、そりゃーそうですよね!!
さすが農水省。
なお、米が備蓄にむいている理由もきちんと書いてあります。
誤解しないでくださいね。農水省は米を売らんかなのためにこんなことを言っているのではないのですよ。
ちゃんと国民のために、インフルエンザの流行を心配し、いろいろ検討した結果、「備蓄すべきは米だと確信」したからこそ、国民の皆様にお勧めしているのです。
お米は保存性の高い食品です。また、栄養的にもエネルギーの供給源となり、調理のしやすさ・多彩さ、費用、保存スペースのどれをとっても優れていますので、備蓄の柱としましょう。
とその理由も明確に書かれていますので、皆さんも理解できましたね?
「どれをとっても」お米は備蓄に優れているんです。
それに「備蓄の柱」という言葉もすばらしいです。かなり美しい日本語ですね。
★★★
そして、ここまで言ってもアホな国民がいろいろに言い訳をして米の備蓄を行わない可能性があるので、農水省様はすばらしいカラーのパンフレットをわざわざ印刷して配布もしています。
このパンフレットはホームページでも見られるのでその一部をご紹介しますね。
たとえば質疑応答セクションでは、とても役立つ下記のような質問事例が載せられています。
質問:うちには備蓄するスペースなどありません!
回答:玄関や階段の下などにスペースがないか、もう一度チェックしてみて下さい。意外と気付いていない有効スペースがあるものです。
なるほど、「玄関に食糧備蓄」という概念はなかったです。とても参考になりますね。
質問:備蓄のためにまわすお金がないんです。
回答:お米を中心に少し時間をかけて備蓄していくとお財布への影響も小さくすみます。チェックリストできちんと管理すれば、無駄使いも減り、むしろ経済的!
なるほど。やっぱりここでも答えは「米」ってことなんですね!
えっ? なんだか、主婦向け雑誌に農協がスポンサーして書かれてる“家事の工夫”みたいな記事だって?
ダメダメ! そんなふざけたことを言ってちゃダメですよ。
これは何十倍もの倍率を勝ち抜いて公務員になった皆様が、私たちから集めた税金を注ぎ込んで、慎重に徹底的に検討した結果の結論であり、それをわざわざフルカラー印刷で用意したパンフレットなのです。
農水省様のおっしゃるとおり。「金がない、スペースがない」などとアホなことを言ってないで、早く米の備蓄をしてください。玄関が空いてるでしょ。
そんじゃーね
パンフレットはこちらです。表紙にもちゃんと米袋の絵が描いてありますね。http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/gaido.pdf