北朝鮮がデノミを実施したと報じられています。100ウォンを新1ウォンに交換するそうです。ポイントはその「交換総額」に上限があることです。
デノミをやる国は他にもありますが、こんな交換上限をつけるのは資本主義&民主主義の国では、ありえません。北朝鮮のデノミの目的はインフレ対策ではなく、「地下マネーの無効化による、政権の優越的地位の維持」です。
隠れて脱北費用を床下に貯めていた人とか、悲惨です。密貿易で儲けたお金を賄賂として使い、一定の自由度を得ていたような人の力も一挙に削ぐことができます。なんたって交換限度額を超えるお金は全部紙切れですからね。絶対権力ってのは本当にすごい。
日本でもこんなことが可能で、「明日から今の100円を新1円とする。ただし、ひとりあたり、新円に交換できるのは“旧100万円=新1万円”まで!」と発表しちゃえるなら・・・
明日から、
ちきりんの全財産=新1万円
鳩山総理の全財産=新1万円
鳩山総理のお母様の全財産=新1万円
・・・以下略
となるわけで・・究極の格差解消策ですね。
希望はデノミ?
てか、本当にそうなると決まれば、鳩山さんは“友愛の精神”に基づいて、「わかった、俺の財産のうち100万円以上は全部、貯金が100万円未満の人に分け与える!」とか言いそうですね。
だって100万円以上もっていても誰も明日以降にそれを持ち越せないわけだし。で、すごい数の人が鳩山家の豪邸の前に列をつくる。列の整理は湯浅誠さんのとこの団体スタッフが担当。「はい、みなさん、ここが最後尾ですよ。まだ間に合います。公園の仲間の人にも声をかけてください。」ってね。抑えた声にも隠れた興奮が滲むっ。
しかもこれが配っても配っても全然なくならなくて、「すげえ、まだ配る金があるみたいだ!」とか、「さすが9億円も献金して脱税してただけのことはあるなぁ」などの感嘆の声が列のあちこちから漏れる。
ふむ。なんかいい案の気がしてきた。
まさに友愛社会。
もちろん100万を交換限度にすると反対する人がめっちゃ多そうですが、たとえば交換限度を1億円くらいにすれば、反対する人の数は極めて少なくできます。しかも彼らは数は少ないけど、額としては膨大な貯金をもっている。北朝鮮と同じように“床下”に税金を払ってないお金を貯めてる人もそれなりにいそうです。
いい案じゃん?
そして、こういう案がでると顔を真っ赤にして反対する人も出て来て、すると「誰が金持ちなのか」がわかっておもしろいかも。たとえば、森永卓郎氏あたりが大反対するとかありそうじゃないですか?
いや、彼はそんなばかじゃないですね。きっと有り金全部ミニカーに変えちゃうに違いない。
でもそれもいいよね。お金持ちが一斉に1億円を超える分を消費に回せば・・・おお!景気回復しますよ、内需拡大で成長率もかなりあがるに違いない。
どうっすかね?
そんじゃーね。