昔から郵便局に置くことになってるんで。

もし自分がなにかビジネスをやっていて、そのビジネスのターゲット顧客が、乳飲み子のいる母子家庭や、夫が多忙で実家にも相談もできない孤独なお母さん、ひとりで働いて小さな子供を育てているお母さん、みたいな人達だとしましょう。宣伝用ポスターやチラシを作ったら、どこに置こうと思いますか?


ここに置くのが効果的だろうと思う場所を下記から3つ選んで下さい。


(1)保育所(特に夜間保育所など)
(2)水商売の店(ホストクラブなど)
(3)深夜営業のスーパーマーケットやコンビニ
(4)郵便局
(5)銀行のATMのそば
(6)電車やバスの駅
(7)市役所
(8)病院
(9)ファーストフード、ファミレスなど
(10)ドラッグストアなどのように、おむつ、粉ミルク、離乳食を売っている店
(11)その他(具体的に・・)


★★★


下記は世田谷区のお知らせ広報紙です。
タイトルからみて、誰に向けてのメッセージなのかは明かです。


いいこと書いてあるよね。行政はいつでも手をさしのべていますよ!と当事者に伝え、悲惨な事件を未然に防ぎたいというのはイイコトだよね。


このお知らせ、ちきりんが見つけたのは郵便局のラックでした。他の公的なお知らせと一緒に置いてありました。


なんで郵便局においてあるのかなーと思ったけど、郵便局はもともと公社だし役所ともつながりが深いから、市や区のお知らせを定期的に置いているんでしょう。ゴミの出し方とかいろいろおいてありました。

郵便局に来ている人は高齢者が非常に多いですが、一定の割合で小さな子供をつれたお母さんもいらっしゃいます。郵便局には「学資保険」というキラー商品があり、「子供の将来の教育費を計画的に貯蓄したい!」と考えるしっかりしたお母さんにとても人気です。

今なら家族の年賀状を買いに来るお母さんもいるのかも。若いのに未だに紙の年賀状をだそうというお母さんもゼロではありません。とはいえ郵便局のお客さんの平均年齢は、コンビニなどと比べれば高いですけどね。

★★★

さて、とある企業(民間)ととある組織(官・役所)が、それぞれ「小さな子供がいる母子家庭のお母さん」「1人で子育てをしていて悩んでいるお母さん」にメッセージを届けたいと思いました。それぞれの会社、組織は、そのメッセージをどこに置こうと思うでしょう。



細かいことだけど、民間と役所は根本的に違うよね、と思った。


「あと一歩の当事者意識」が・・、お役所仕事からはなかなかでてこないんだよね。


そんじゃーね。