さて、働いている皆さんもそろそろ夏休みでしょうか?
今年は夏休みがめっちゃ長い!という人もいると思うので、まとまった時間や旅先で読める“ちきりんお勧め本”を、過去に書いた感想や関連エントリと共に紹介しておきます。
ノンフィクションで、めっちゃオモシロかったのが、戦後すぐに起こった陰謀事件の闇を暴いたこちら。これは今でも「犯人」が見つかっていません。アメリカの陰謀?共産主義者の仕業?それとも・・・?事実は小説よりも奇なり。手に汗握ります。というか、戦後日本の“選択”がよくわかります。
- 作者: 柴田哲孝
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 文庫
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こちらもノンフィクションの名作。40年前に20代でハイジャックによって北朝鮮に渡り、未だに帰国できない“よど号”メンバーと拉致問題の関わりについて、すごい量の取材を元に大胆で納得の推論が組み立てられています。
(この本だけは、待ってても新品は入らないかもです。今のところマーケットプレイス価格はリーズナブルですが。)
- 作者: 高沢皓司
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/08
- メディア: 単行本
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次に、日本の現実を知るシリーズのご紹介。こちら、超シリアスな自分の国の現実に、言葉が出なくなります。心の弱い方は読まない方がいいかも。
- 作者: 山本譲司
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/03/30
- メディア: 文庫
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この世界は、知れば知るほど呆れることばかり・・
この国は議員にいくら使うのか―高給優遇、特権多数にして「非常勤」の不思議 (角川SSC新書)
- 作者: 河村たかし
- 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 新書
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さらに、「○○について勉強したい!」方向けの本。最初は、日本経済について勉強できる2冊。
ちきりんが尊敬する経済学者のひとり、野口先生の名著です。これ読まずに日本の将来とか語るのはやめたほうがいいっす。
経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか
- 作者: 野口悠紀雄
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/04/09
- メディア: 単行本
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つい最近、紹介したばかりだけど、人口問題は一度は押さえておいたほうがいいよね。
2100年、人口3分の1の日本 (メディアファクトリー新書)
- 作者: 鬼頭宏
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/04/28
- メディア: 新書
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併せて読むならこちら。
デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
- 作者: 藻谷 浩介
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 新書
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つぎに、社会系の勉強になる本をいくつか。
日本のエリートはなんでこんなに“しょぼい”のか、よくわかります。
- 作者: 佐藤俊樹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/06/01
- メディア: 新書
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80年代の風俗関連。この洞察はすばらしい。堀井さんの「ずんずん調査」も大ファンです!
- 作者: 堀井憲一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/04/19
- メディア: 新書
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この本は「事実に基づく分析」のお手本のような本です。適当な言説を鵜呑みにせず、きちんと研究する人は本当にエライ。「研究者」ってこういう人なのね、って感心しました。
日本の殺人に関する洞察や分析に関するベース(基本)はすべてこの本にあります。まさに専門家の一冊。
- 作者: 河合幹雄
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/06/01
- メディア: 新書
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こちらは、ちきりんの人生観を形成してくれた本。生き方の基本!
- 作者: 中島義道
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/01/09
- メディア: 文庫
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小学生のちきりんが「ちきりんの日記」を書き始めるきっかけとなった本です。この本なしに「Chikirinの日記」は存在しなかった。青春の思い出ですねー。
- 作者: 高野悦子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/05
- メディア: 文庫
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ちきりんが外資系金融の世界に興味をもつきっかけとなった本です。(かなり昔の本だけど、臨場感は伝わると思います。)
- 作者: マイケル・ルイス
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2005/12/17
- メディア: 単行本
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社会派でもあり、エスプリの効いたテンポのいい文章に、思わずニヤリとさせる小気味いい終わり方。「Chikirinの日記」が究極のお手本にしているのが星新一氏のショートショート。すごい昔の本なのに全く色褪せない。
正直言うとちきりんは「悪いけど、星新一を読んだことがない人は、あたしに話しかけるのはやめてほしい」とさえ思ってます。今日の紹介本の中では一番手軽に読めるかな。長い本が苦手な人にもいいと思います。
- 作者: 星新一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1971/05/25
- メディア: 文庫
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次はフィクション、というか小説ですね。
まずは世界の名著。この本の中には、人生で起こりえることのすべてが書いてあります。「人生の事典」みたいな本で、これを読んでおけば、一生何がおこっても「ああ、これね」って感じだと思う。こんな本を書ける才能が世の中に存在することに驚嘆!
著者は1931年にこの本を発表し、7年後の1938年にノーベル文学賞を受賞しています。1931年に書かれたとか、ほんと信じがたい。
- 作者: パール・バック,新居格
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1953/12/30
- メディア: 文庫
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次が日本の名著。「日本語ってこんなキレイな言語なんだ!」と、しばしページを繰る手が止まるほど感動しました。美意識の固まり。三島由起夫氏の遺作です。
- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/10
- メディア: ペーパーバック
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もうちょっと軽めの本で、社会派でもあり、サスペンスでもあり、恋愛小説でもあるという、よくできた小説がこちら。
読んだらブラジルに行きたくなるから注意してね。(あたしは行っちゃいました)
- 作者: 垣根涼介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/04
- メディア: 文庫
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でも、社会派の王道エンターテイメントといえばやっぱりこの方ですね。。。沈みましたけど、日の丸飛行機会社・・
- 作者: 山崎豊子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/11/28
- メディア: 文庫
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山崎豊子さんからもうひとつ。先の日米大戦に翻弄された日系移民らの経験を描き、アメリカという移民国家、それと戦争をした日本という“祖国ではない祖国”の間で揺れる人間模様を描いた大作。こちらもお勧め。8月15日、終戦の日前後にこの小説を読むのも、ちょっとオツなものだと思います。
国って何なのか、国籍って何なのか、いろいろ考えました。ちきりんが「いくらダメダメな国でも、ちきりんが日本を出ることはないよ」と思えるのは、この本を読んだからかも。
- 作者: 山崎豊子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/09/14
- メディア: 文庫
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最後は、カテゴリー外のものをふたつ。、
相対性理論がちきりんでさえ「わかった!」気になれるすごい本。理系コンプレックスのある文系人間の方にお勧め。わかりやすいだけじゃなく、とてもオモシロく読め、ちきりんは結局シリーズ本の「量子論」や「宇宙論」の本まで次々読んでしまいました。
「相対性理論」を楽しむ本―よくわかるアインシュタインの不思議な世界 (PHP文庫)
- 作者: 佐藤勝彦
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1998/12/01
- メディア: 文庫
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これを読まずに大人になってはいけないと思ってます。ちきりんが大好きなファンタジー。冒険好きの人にはたまらない一冊。
(P[あ]2-1)光車よ、まわれ! (ポプラ文庫ピュアフル)
- 作者: 天沢退二郎
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2010/03/08
- メディア: 文庫
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いい本っていっぱいあるよね。
まだまだあるけど、この辺で!
そんじゃーね。