お勧めキンドル本とアマゾンの着々準備

最近、kindle本が増えてるみたいなので、
・内容的におもしろく
・1000円未満で、お得感たっぷり
なものをいくつか紹介します。


まずはこのシリーズ。池上さんの説明はマジでわかりやすい。

金融危機から各国の政権交代の背景、資源や宗教を巡る国際紛争からインフレターゲットまで、日常のニュースで報じられる大半の問題について、中学生でもわかるように説明してくれてます。

しかもキンドル版なら 600円未満と、お値段もお手軽。

知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)

知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)


実はこれ3部作なんですが、3冊をまとめてタブレットかスマホに入れとけば、時事問題の辞書として使えます。

ニュースで何か報道されてて、「あれっ、それってナンだっけ?」って時に、その項目をちょちょっと探して読んだり、子供に説明したりできる。すごく便利です。

知らないと恥をかく世界の大問題2 (角川SSC新書)

知らないと恥をかく世界の大問題2 (角川SSC新書)

知らないと恥をかく世界の大問題3 (角川SSC新書)

知らないと恥をかく世界の大問題3 (角川SSC新書)



こちらは、ちきりんも大好きな池波正太郎さんの時代小説。これもキンドルになってたのかー。

本当におもしろいシリーズで、最初の一冊を読むと止らなくなり、続編をエンドレスで読みたくなります。そして江戸ラブ、江戸ご飯ラブになっていくのです。

剣客商売一 剣客商売(新潮文庫)

剣客商売一 剣客商売(新潮文庫)


鬼平犯科帳も400円未満・・・。これもいいよ。はまります。「オレは時代劇なんて見ねえよ」と思ってる人も、一冊読むと・・・おほほほほー

鬼平犯科帳(一): 1

鬼平犯科帳(一): 1



かなり趣向は違いますが、この本は、ちきりんのような超文系人間でも相対性理論が分かった気になれる、すばらしい解説本です。これがキンドル版400円はお買い得。

「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界 (PHP文庫)

「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界 (PHP文庫)


最近でたメディア・メーカーズも既にキンドルになってるのねー。これは内容的にも電子版で読むのがいいですよね。ちきりんの感想は、こちらのエントリに書いてます

MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体 宣伝会議

MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体 宣伝会議


ところで、ここからが今日のエントリの本題なんですけど、アマゾンってkindle本の価格をけっこう頻繁に変えてるんだよね。

セールだとか言って。なので上記に紹介した本も、私が確認した時点では1000円未満だったけど、皆さんがご覧になった時は千円以上になっている可能性もあります。

アマゾンはおそらく本のジャンル別に価格弾力性の調査をやってるんでしょう。再販制のない他国では、本の値引きは当たり前のことで、「どういう本の場合、どれくらい下げれば、どれくらい売れるのか」というデータは、他業界同様、とても大事なデータです。


ところが、このデータ、日本では誰も持ってない。


それって結構すごいことじゃない?

日本では今、再販制度のせいで(おかげで)、業界の誰も書籍の価格弾力性を知らない。

大手取次も出版会社も書店も「こういう本を2割引にしたら、売上はどれくらい増えるのか」とか、「ビジネス書は価格弾力性が低いけど、料理本はすごい大きい」、「3冊で千円とかにしたら、どういう本がハケるのか」みたいなことが、全然分かってない。


神田の古本屋は市価だけど、個人商店では大量にデータを集めて分析なんてできないし、ブックオフは量り売りに徹してるから、価格を動かして利益を最大化することにそもそも興味がなさそう。

そんな中、アマゾンだけがそのデータを着々と、本の属性別、購入者のプロフィール別に集めているんだとしたら??

2年後、アマゾンは日本で唯一、書籍に関する価格弾力性データをもつ企業になるのかもしれません。

(出版社は、自社本に関してはアマゾン経由である程度分かるけど、読者プロファイルを渡して貰えるとは思えません)


これって結構すごいことだよね。日販もトーハンも、集英社も講談社も、紀伊國屋書店もジュンク堂も持ってない顧客プロファイル別・書籍タイプ別の価格弾力性のデータをもつアマゾン。


すごっ!


消費財や小売りの会社に勤めている人ならわかると思う。競合他社は一切持っていない価格弾力性のリアルデータを自分の会社だけが持っていたら、それってどれくらい有利なことか・・・


ほふー



Kindle本は、iPhone, iPad, アンドロイド端末などでも、無料アプリをダウンロードすれば読むことができます。詳しくは下記を。


→ 過去関連エントリ これがキンドルFire HDだ!


そんじゃーねー!