6歳の女の子がオーガニック納豆を買ってるのを見たら

今日、友達んちで鍋パーティをすることになり、その子の家の近くにある、いわゆる“高級スーパーマーケット”に行きました。成城石井とか明治屋ストアとか、関西だと阪急オアシスとか、そういうとこね。


特徴としては、
・高級住宅地や都心の高層億ションの多いエリアにあって、
・全体に値段が高め、そして、
・生鮮品には“国産”“手作り”“有機”が多く、高級ペットフードや外国製シリアルなどは、驚くほど種類が多い、そういうスーパーです。

いつもは普通のスーパーにしか行かないので、そんな高級スーパーに行くことはめったにないのだけど、今日はそこで小さな女の子が「オーガニック納豆ください!」って言ってる場面に遭遇し、「ふへー!」と思ったのでこのエントリを書くことにしました。


そのかわいい声を聞いて振り返って見てみたところ、まだ小学校 1年生くらいの女の子でしたね。6歳とか 7歳かな。こんな小さいのに一人でお使いに来てるだけでも偉いと思ったけど、きっとすぐ近くの高層マンションにでも住んでるんでしょう。

そんでもって「この年齢でオーガニック納豆かあ」というのは、いろいろ考えるところがありました。

大人になった時、「子供の頃、好きだったもの」について話したら、他のみんなはハンバーグだのスパゲティだのカレーだの言ってる中で彼女は、「んー、あたしは納豆とか好きだったよ」とか言って、「へー、○○ちゃんて見かけによらず庶民的だねー」とか言われちゃうのかもしれないな、とかね。

ハンバーグが何より大好物な少年は、まさか「オーガニック納豆」喰ってる 6歳の女の子がいるとは、想像もしてなさそうだもん。


まっ、子どもの世界なんて所詮そんなもんで、「自分と違う生活をしてる人がいる」ってことには中々気づけない。この子が、「日本人 1億人のうち、んなもん食ってるのは千人にひとりもいない。自分の生きてきた世界ってどんだけ狭かったんだろう」って気がつく日はいつごろ来るのか。どうやって来るのか。ってか、来るのか来ないのか。

とかいろいろ考えた。


そして思ったのだわ。

この女の子も、オーガニック納豆なんて見たこともない“パンピー”(一般ピープル)の子供も、どっちも極々狭い世界に生きている。

大人になるってことは、そんな自分の住んでる世界とは全く異なる広大な別の世界があるって気が付くことなわけだけど、

「この子とパンピーの子と、どっちが早くそれに気が付くんだろうね」って。


あたしが「オーガニック納豆なんて買ってる 6歳の女の子がいるんだ!」と気が付いた、今のこの年まで、
もしもこの子が「んなもん食ってる人はほとんどいない」と気が付かないのだとしたら、

それはそれでかなりヤバい。

そんな気がした。


そんじゃーね


★★★


上記は、下記に基づく課題エントリとして書いたフィクションです。
・仮題設定:「伝えたいメッセージを文章にする、ということ」
・解説と参加エントリ一覧:「おもしろいか?」&「わかりやすいか?」