都知事選 アンケート結果の発表!

社会派ブログとして人気の「Chikirinの日記」が、ブログの読者らを対象に都知事選に関する緊急アンケートを行った。

3日間で 1773名から回答があり、うち 743名は今回の都知事選の有権者である。

ただし非有権者の 1030名の中にも、昼間は都内で働いているなど、「投票権はないけれど、都の運営には直接的な影響を受ける」層が、含まれると考えられる。



最初の質問は、「現在、立候補している候補者の中に支持したい候補者がいますか?」

<有権者の回答>

<非有権者の回答>

既に多くの候補者が立候補表明をしているが、“ちきりんブログ読者”の目は厳しく、支持したい候補者がいないとする回答が大半を占めた。特に、都下に住む有権者の判断が厳しい。


★★★


次に、「都知事選の争点になるべきと考える課題は何か」について質問した。

回答のうち、突出して高い支持を集めたのが「国際都市としての競争力強化(観光、富裕層政策などを含む)」である。

有権者、非有権者とも、その半数が「この点が重要な政策争点となるべき」と考えており、グローバルな都市間競争に危機感を抱く“ちきりんブログ読者”の指向が明確に現れた。

他にも「都市開発、インフラ整備」が 5位に入るなど、東京の都市機能強化への関心は高い。

また、「その他」の重要課題として、「将来の東京の在り方についてのビジョン」を挙げる回答も複数あり、“メトロポリタン・トーキョー”の先行きに関する問題意識の高さが浮かび上がる結果となった。



※有権者の中での支持が高い順  ※最大 3つまでの複数回答


2位以下の重要課題では、猪瀬前知事が積極的に取り組んできた「防災計画、準備」や「東京オリンピックの準備」が上位に挙げられており、金銭問題で辞任を余儀なくされた前知事ではあるが、政策面では根強い支持があったことがうかがわれる。

自由回答となる「その他」の中には、新銀行東京の清算や築地市場移転問題、地下鉄の統合、カジノ誘致など、具体的な個別課題を指摘するものの他、規制緩和や特区の活用により、移民やイノベーション、起業を促すべきなどとする意見も目立った。

なお、一部の候補者が争点化しようとしている原発問題については、有権者のうち、それを「重要課題」と認識する人は 10%に過ぎず、意識のずれが目立っている。


★★★


最後に、「あなたが立候補してほしい人は誰ですか?」という質問への回答。

有権者も非有権者もトップ 3名の顔ぶれは同じで、以前、都知事選に出馬して敗れた大前研一氏が 1位、辞職したばかりの猪瀬前都知事が 2位、そして、国政選挙への立候補経験のある堀江貴文氏が 3位となった。 3名は、有権者、非有権者のいずれのグループでも、4位以下を大きく引き離している。


大前氏への高い期待値の背景には、福島原発事故の処理に関する氏の積極的な発言が、その論理性、合理性ゆえに高く評価されたことがあるのだろう。

また、有権者の中では猪瀬前知事への支持がさらに高く、氏を辞任に追い込んだ東京都議会の判断への是非が問われる結果ともなっている。



※有権者の中での支持が高い順  ※敬称略
※集計ミスにより19位の野田佳彦氏が抜けていたので追記しました。訂正してお詫びいたします。


続いて支持を集めたメンバーには、既存の政治家や実績ある企業家が多く、政治手腕や、経営手腕、組織運営における経験値の高い、パワフルな人物の都知事就任を望む声が強い。

また全体に、自由主義的な政策を推進するであろうと期待される候補者が多く、ここでも“ちきりんブログ読者”の思想傾向が色濃く反映されているようだ。


アンケートを企画したちきりん氏に感想を聞いたところ、「私のブログはマス向けではなく、極めて限られた層を読者にしているメディアなので、実際に争点となる政策は、ここで上位に挙がった項目とは相当に異なるものになるでしょう」とのこと。

また、既に立候補を表明している有権者の中で、誰を支持するかというアンケートについては、「そういう仕事はマスメディアに任せたい。私のブログ読者の 7割が(現時点で立候補している候補者を)支持しないと回答している中で、私が彼らについて調査をするのは不毛なこと」と述べた。

相変わらずゆるい社会派である。

(了)


★★★


というわけで・・・

ここまではいつもと違う文調でお送りしましたが、最後に「ちきりん節」にもどって締めておきましょう。

大前さん!  もう一回どーすか!?
(前回は早すぎただけですよ!)

猪瀬さん!  もう一回どーすか!?
(当選すれば“みそぎ”成立ですよ)

堀江さん!  もう一回どーすか?
(上のふたりのうち、堀江さんが付いたほうが当選しますよ!)


そんじゃーねー