日本の人口は今、1億 2730万人なので、今日はその内訳を調べてみました。ざっくりした数字です。
まずは働いてる人。就業者数は 2016年の 2月で 6351万人。
就業者とは、会社員はもちろん、個人事業主、有給役員、パートタイマーやアルバイト、雇用期間が 1カ月以内や日雇いなど臨時雇用者、派遣や下請従業者から、一時的に休業してる人に家業を手伝う人も含む かなり広い概念 で、事実上「ちょっとでも働いた人」です。
ちなみに、雇用されてるのは上記の内数で 5684万人。よくニュースでやってる「非正規雇用が 4割」ってのは、この雇用者数を 100とした時の比率です。
完全失業者数は 213万人なので、就業者+失業者= 6564万人、これが労働力人口と呼ばれます。
次に「まだ」働いてない人。
文部省のサイトによると、小学生は 654万人、中学生が 346万人、高校生が 330万人で、合計 1330万人
大学&大学院生が 286万人、専修学校生が 66万人(うち一部が専門学校生)、各種学校生が 12万人で、合計 364万人
0歳から 6歳までの人口は 733万人。これは未就学児。
(内数で幼稚園児が 140万人、保育園児が 230万人)
ここまで、子供と学生の合計が 2427万人
なんだけど、学生でもアルバイトやパートをしてる人は、就学者数にもカウントされてるので、重複があります。
どれくらいの人が働いてるのかデータが見つからなかったので、仮定をおいて、「高校生の 10%、大学&大学院生などの 70%がバイトしてる」と考えると、重複人数は 288万人。
この重複人数を除いて合計すると、ここまでで、8703万人。人口合計の 12730万人との差は、4027万人
次に「もう」働いてない人。
全人口で計算すると、75歳以上が 1952万人、65歳から 74歳が 1708万人で、65歳以上の合計は 3660万人。
ちなみに介護認定を受けてる人は 600万人くらい、年金を受給してる人は 3000万人くらいです。
ただし高齢で働いてる人もいるので、ここにも就業者との重なりがあります。
こちらはデータがあって、65歳以上の非労働力人数は 2676万人らしい。
65歳以上でも働いてる人が 1000万人近いってことですね。
ここまで、重複人数を除く合計が 11379万人。
人口合計 12730万人との差である 1351万人が、
「働いてる+働こうとしてる」
「まだ働いてない」
「もう働いてない」
のどれにも該当しない、シンプルな意味での「働いてない人」です。
別の言い方をすると、65歳未満で、未就学児でも生徒や学生でもなく、就業者や失業者でもない人なんで、
考えられるのは、
65歳未満で、
・パートもしていない専業主婦
・ニートやひきこもり
・家事手伝い(事実上のひきこもり含む)+ホントの家事の担い手(単身で介護を担当してるなど)
・病院などに入院中
・刑務所で服役中
みたいな人でしょうか
専業主婦に近い概念と思われる「三号保険者」数は約 960万人ですが、この中には「三号保険者でありながらパートをしてる主婦」もいるので、一部は就業者数と重複してます。
こちらのデータによると、 43%は3号保険適用かつ働いてるらしいので、重複人数は 412万人。
つまり、純粋な専業主婦が 548万人で、主婦パートなどが 412万人ってことですね。
ニートは、 76万人くらい? ここは定義的に他との重複は無いでしょう。
長期入院者は、もっとも多そうな精神病院の長期(1年以上)入院者が 20万人くらいと NHK で言ってました。
なので(事故などにより寝たきりになって長期入院してる人、重い障害があり、働かずに暮らしてる人、などを含めても)せいぜい 30万人未満でしょう。
(※一時的に休業してる病欠や出産休暇の人は就業者数に含まれてるはずなので、ここではカウントせず)
刑務所に収容されてるのは 5万人くらいらしい。ホームレスは 1万人未満。ですが、これも多くが 65歳以上なので、既にカウント済み。まあ、併せて 3万人くらいが 65歳未満と仮定しましょう。
すると重複を除き合計 657万人。これをさっきまでの累計数に足すと、12036万人。
ここまで来てまだわからないのが 694万人。他に考えられるのは、
・未婚で親の介護や家事に専念し、全く働いてない人 (あんまり多くなさそう)
・セックス産業や反社会的勢力など「事実上、働いているけど、非合法分野にいるため就業者としてカウントされてない人」←これは多そう。オレオレ詐欺系の就業者もみんなここです。
ほかにもあるかな? この辺、分かり次第、追記していきたいと思います。
というわけで、日本の人口 1億 2730万人の内訳はこんな感じ。
↓
No. | カテゴリー | 人数 | 割合 | メモ |
---|---|---|---|---|
1 | 未就学児 | 733万人 | 5.8% | 内数で幼稚園児が 140万人、保育園児が 230万人 |
2 | 小中高校の生徒 | 1330万人 | 10.4% | - |
3 | 大学生・院生・専門学校生 | 364万人 | 2.9% | 多くはバイトをしてると仮定 |
4 | 就業者数(学生除く) | 6101万人 | 47.6% | 全体では 6351万人ですが学生など重複を除く |
5 | 失業者数 | 213万人 | 1.7% | 人口構成比なんで失業率とは異なります |
6 | 完全専業主婦 | 548万人 | 4.3% | パートしてる主婦を含むと 960万人 |
7 | 引退した高齢者(働いてない65歳以上) | 2676万人 | 21.0% | 働いてる 65歳以上の 984万人を除く |
8 | ニート&ひきこもり | 76万人 | 0.6% | - |
9 | その他 補足数 | 30万人 | 0.3% | 65 歳未満で長期入院者、ホームレス、服役中の人など |
10 | 不明 | 694万人 | 5.5% | 統計漏れの皆さん |
計 | 人口 | 1億 2730万人 | 100% | - |
ざっくりまとめると、
・バイト学生やパート主婦など含め、ちょっとでも働いてる人が半分
・まだ働いてない人が 2割弱 (子供&学生)
・既に働き終えた人が 2割強 (引退した高齢者)
・働いてない大人(専業主婦など)が 5%
・その他と不明をあわせて 5%
となりました。
これ、10年後くらいに同じ計算をしてみたら、働いてる人がさらに減り、「もう」働き終えた人がぐーんと増えて、あっと驚くタメ五郎(←どんだけ古いんや?)になってるんじゃないかな。
追記)不明の 5%( 694万人)について、
1)就労不可能な重度障害者もかなりの数では? というコメントもいただいたので、あとで計算してみます。
・http://www8.cao.go.jp/shougai/data/h25.html
・http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/shurou.html
※ 障害者自体は多いんですが、大腿骨骨折した高齢者 とかは「65歳以上の働いてない人」部分で補足されてるし、若くて軽度の人は働いてる人や専業主婦、学生も多いので、「65歳未満で重度で完全に働けてない人の数」がわかれば追記します。
2)海外在住の日本人が 100万人くらいいる、というコメントもいただきました。が、どうやら母数の 1億 2730万人は「日本(在住)の人口」なので、海外滞在者はここには含まれてないようです。(一方、日本在住の海外国籍の人は含まれています)
3)3号保険加入ではない専業主婦がいるのでは? とのコメントも。
夫が自営業で、パートもしてないし夫の仕事も手伝っていない専業主婦(大金持ちの奥さんで専業主婦)とか、夫が無職( 60歳から 64歳など)で働いていない人の専業主婦ですね。いるんでしょうけど、60歳から 64歳だと就業率も 7割と高いので、意味のある数(数万人以上)いるのか、ちょっと調べてみないとわからないです。