いつも 有限感を持ちつつ生きてる 私。
これまでの人生において「これは報われた!」と思える決断や選択、人生の時間の投資について、ランキング形式でまとめておきます。
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10位 “いい大学”に入るため、頑張って勉強したこと
高校は地元(関西)の公立の進学校でしたが、高 2 までは成績もたいしてよくありませんでした。
でも、「この成績では家を出してもらえない!」という危機感から=どうしても東京に行きたかったので、高 3 の夏休みから猛勉強を始めました。
結果、“一流”と呼ばれる大学に入れてラッキーしました。
いまよりよほど学歴が大事な時代だったので、半年くらいの勉強に対する見返りとしては、十分以上のものが得られました。
9位 転職したりフリーになったり、いろいろ仕事を変えて試行錯誤してきたこと。でも女性用のキャリアは選ばなかったこと
この話ですね→ 「普通の門とピンクの門」
ピンクの門もピンクの人生も、一瞬たりとも選びたいと思ったことはないです。それが実現できたのは、(私の時代だと)10位に書いたことができていたから、でもあります。
仕事をあれこれ変えたのもよかった。
ひとつの会社でしか働いてなかったら、身につかなかったであろう様々なスキルや視点、度胸が手に入りました。
なにより、一度の人生の中で複数のいろんな仕事が体験できるのはとても楽しい。
また、ひとつ前にやってた仕事は、私にとって天職と呼べるほどの仕事でしたが、試行錯誤なしにそういう仕事に巡りあうことはできなかったと思います。
最後にフリーになったのもよかったんですが、これはもうちょっと早く決断すべきでした。5年から 10年、遅かったです。
<関連エントリ>
・「解雇と死は似てる」
・「クビパターン一覧」
・「キャリアの一貫性なんてマジ無用」
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8位 テニス部に入って“引きこもり”を脱したこと
中学と大学の時にテニス部に入ってるんですけど、どちらも自分にとって、とてもいい影響がありました。
小学校の時は大人向けの本ばかり読んで妄想の世界に生きてる友達もいない引きこもり系の子供だったけど、中学でテニス部に入って、友達と遊んだり騒いだりする「普通の子供の世界」を経験できました。
大学時代も、テニス部は唯一の大学生らしい経験のできる場所でした。
当時の個人的な関心は「海外放浪」と「バブル期のリアル社会」に向かってたので、テニス部に入ってなかったら、コンパだったり学祭だったりドライブだったりの、いわゆる「大学生らしい経験」とは縁の無い大学生活になってしまってたかも。
元々が引きこもり系の私を「普通の世界」で生きられるよう矯正してくれたという点で、とても価値がありました。
なおテニス部に入ったのは、テニス漫画(もしくは皇太子様のテニスコートの恋?)の影響を受けた父の勧めです。
7位 大学時代にバイトしまくって社会のリアルを理解できたこと
大学時代に「働くこと」を経験し、大人の世界を体験したことで、就活にも職業観にも多大な影響がありました。
遊ぶのに十分な仕送りがもらえてなくて、本当によかった。(よかった確認)
どんなバイトをしていたのかはこちら↓
・「大学時代のアルバイト」
バイトを通して、学内ではまず出会えないすさまじく個性的な人にたくさん出会いました。世の中が一気に拡がり、“一流大学生”の集団がホント子供に見えた(自分も同い年なのに)。
元々あった「社会への関心」が大きく拡がったのは、間違いなくこの時のバイト経験の影響です。
6位 20代で留学したこと
10代で留学してたら、もっと大きく生き方が変わったんじゃないかな。
たまに「過去の人生で何か変えられるとしたら何を変えますか?」と問われるるのですが、そういう時はこのコトについて答えてます。
親が厳しくて(というか、可愛い娘を高校生の時に、一人で海外に出したくなかった父の気持ちはよくわかるので、別に恨んではないです、が)留学が 20代にずれこんだのはもったいなかった。
私がもうちょっと大人だったら、親をきちんと説得し、10代で出ることもできたんでしょう。
5位 ずっと「マーケット」に晒される場所にいたこと
最初に金融業界で働き、その後もずっとクビになる可能性のある外資系企業で働いてきました。
おかげでマーケット感覚が鍛えられ、食べていくのに困らなくなった。
経済的に安定してるのは、まさにこのおかげだし、加えて、
あたしみたいな理屈っぽい人が公務員や弁護士になってたら、とんでもなくイケ好かない人間になってしまってたんじゃないかと思うので、そういう意味でも民間企業でずっと働いてきてよかったと思います。
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4位 ブログを始めたこと
小さな頃から書いていた日記をネット上に公開するだけで、こんないろんなチャンスが得られるなんて、ホントにびっくりです。まさに「想定外」
時代とのマッチングなど幸運にも恵まれましたが、最初に「自分の思考と文章をネット上にオープンにする」という決断がなければ、今の“ちきりん”は存在しません。
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ちなみに、“ちきりんにとって”なら、これが 1位です。でもここで書いているのは“私”にとってのランキングなので 4位となりました。
3位 上昇志向を捨てたこと
いろんな理由があり、10年ちょっと働いたところでキャリアアップを諦めました。大きな決断だったけど、今となればとてもよかった。なんの後悔もないどころか、今から振り返れば、もっと早くてもよかったと思えます。
あの判断ができなければ、私は壊れてしまっていたかも。
・「性格改造の歴史」
これに限らず、「無理しない」「ヤなこと、向いてないコトはやらない」「やればできるのに、とか言われても無視する」という方針を貫いたことが、今の「楽ちんな人生」につながりました。
学校教育や世間や親に植え付けられた上昇志向や「みんな成長を目指すべき」みたいな宗教から早めに離れたことで、人生が豊かになった。
2位 世界各国を旅行してきたこと
人生のすべてと言っていいくらい思想や人格形成への影響が大きい。
とても数行で、「私にとって旅とは何か」を言い表すことはできません。
今でも「死ぬなら旅先で」って思う。
「ありがとう、プラザ合意!」
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1位 18歳で東京にでてきて、一人暮らしを始めたこと
ダントツ一位。
ずっと親元で暮らしていたら、ずっと田舎で暮らしていたら、まったく違う人生になっていたはず。
てか、人生を始めること自体ができなかったでしょう。
私はあのとき、18歳で東京に出てきたあの日が、私の人生の始まりだったと思ってます。
「自立する」「自由に生きる」という人生の基本原則が、親元を離れて一人暮らしを始めたことによって、初めて設定されたのですから。
★★★
いくつか感じる後悔はすべて「あと 5年から 10年、早くやるべきだった」ってことですね。私は慎重派なので、決断が少しずつ遅い。
なお、愛情たっぷりに育ててもらったことや、大学時代にバブル経済を経験できたこと、そして何より女性に生まれたという幸運も大きいのですが、それらは「自分の判断」でも「自分の選択」でもないので、上記には入れてません。
やってないことでやっとけばよかったと感じるのは、(旅行ではなく)アジアの国に数年でいいから住んでおくべきだったかなということ。
が、これは今後にありうるかも。
みなさんの人生で、「これは報われた!」と思う選択や決断はなんでしょう?
時々振り返って考えてみると、おもしろいかもしれません。