移転直前に「設計通りの盛り土がされてない」「地下水が汚染されてる」と大騒ぎとなり、
2016年 11月の移転予定日から半年、いまだ膠着状態のまま時間とお金が浪費され続ける築地市場の豊洲移転問題。
何年か後にもこの問題を思い出せるよう、「誰のせいでここまでヒドい状態になってしまったのか」まとめておきましょう。
1)この問題を政局に利用する政治家
都議選で自民党を大敗させたい小池都知事がこの件を政治利用しています。
選挙前に結論を出してしまうと、移転すると決めた場合は移転反対派の票を失い、移転しないと決めると早期移転派を失望させて、やっぱり票を失います。
だから選挙までは結論を出したくない。
政局のために多大な税金が無駄にされるこの状況は、よくあることとは言え悲しくなります。
2)なんでも政権批判のネタにする市民活動家
行政が進めることの(ほぼ)すべてに反対すると決めてる市民活動家のみなさんが、左系野党と一緒になって問題が発覚するたびに鬼の首をとったかのように大騒ぎ。
「地下に水が溜まってます!!」とか言って、長靴履いて懐中電灯持って、嬉しそうに豊洲の地下を歩き回る姿はいまでも忘れられません。彼らは未だに「移転撤回」を求めて運動中。
3)責任説明を果たさない公務員(都職員)
いつ誰が何を決めたのかと問われても、また、明らかな誤解がメディアで報道されても、「自分たちに余計な火の粉が降りかかったら面倒」という理由でだんまりを決め込む公務員の皆様
4)視聴率のために不安を煽りまくるマスコミ
使いもしない地下水の水質調査結果を深刻そうな表情で報道したり、ひどい時には「基準値以下の有害物質がでました!」などと煽りまくるマスコミ。
視聴率さえとれたら市場移転なんて遅れてもなんの問題もないと思ってることがよくわかります。
5)ゼロリスクを求め続ける非科学的な一般人
「食品に関することだから、やっぱり汚染は完全に除去しないと怖いですー」「小池さんには徹底的に解明して欲しいです−」
とか言って、自然界に対してゼロ汚染、ゼロリスクを求める非科学的な一般人
しかも彼らはコスト意識が完全に欠如してるので、「何千億円かけてでも、何兆円かけてでも、ゼロリスクを目指すべき」と考えています。
6)役所任せの市場関係者
最大の被害者であることも確かですが、同時に最大の利害関係者なんだから移転賛成派と反対派に分かれて内輪もめばっかりせず、一致団結してリーダーシップを発揮してたら今のような泥沼的状況は避けられたんじゃないでしょうか。
「役所に任せておけばすべて巧くいくはず」「問題が起こったのは役所のせいだから、俺たちは役所に怒ってればいい」という他人任せな態度が問題を大きくしてる部分もありそう。
7)どうせ他人ごとなので、まったく無関心な一般都民
税金○○億円が無駄になったと言われても、まったく自分ゴトに感じられず、不正確なニュースを聞いては「ひでえな」とか呟いたりしながら、だんだん「どうでもいいや」的にこの件を忘れていくその他大勢の私たち。
ちなみにこの問題のために税金が浪費されても、一般都民の税金が上がるわけではありません。ただ、まわりまわって保育園や高齢者施設の建設費、インフラ維持費用などあらゆる予算に影響が及んでるとは思います。
まっいずれにせよ、こんだけ
・身勝手な人
・無責任な人
・無知な人
・無関心な人
・てきとーな人
が揃ってたら、
そりゃー問題も大きくなるし、解決も一筋縄ではいかないでしょう。