おちゃらけ損害保険

10月31日の日経新聞に「エース損害保険は11月1日、振り込め詐欺の被害額を保障する保険を国内で初めて販売する。一人当たり月額50〜200円の保険料を払えば、30万〜50万円を上限に被害額相当の保険金をもらえる。」という企業発表記事が載っていた。

そんな名前の保険会社があることさえ知らんかったけど、内容的には結構おもしろい保険じゃん、と思った。上限50万円は低い気もするが、還付金詐欺や架空請求系だったら数万円の被害も多そうだから、それなりに役にたつのかもね。やっぱり高齢者ほど保険料が高いのかな?

で、この記事に触発されて、「いろんな保険がありうるかも?」と思ったので書いてみる。



<熟年離婚保険>
定年退職日から起算して一年以内に離婚した場合、妻に請求され渡すことになった退職金の金額を補填する保険。年金分割を行った場合は“一時弔慰金”も支給される。


<痴漢冤罪保険>
痴漢で訴えられた場合は一律10万円の一時金を支給(冤罪かどうかを問わない)。その後、起訴された場合にお見舞い金として10万円支給、また、冤罪と証明(判決)された場合は、補償金として200万円が支払われる。


<落選保険>
議員向け保険。落選した場合、最長4年間に渡って月10万円の生活費が支給される保険。前回選挙の得票率によって保険料が異なる。また、政党単位で加入する「団体落選保険」は保険料が格安となる。


<宗教保険>
家族がなんらかの宗教団体に所属し、熱心な信者となった場合、その家族が「購入した本、ツボ、神の水」などの宗教グッズの購入代金の5割を保障する保険。ただし保険料の請求には、具体的な購入品目を記した領収書の添付が必要。


<ロスジェネ保険>
子供が就職活動を行う時機に、経済不況で就職浪人した場合は、一年間の就職浪人間の生活費として120万円(月10万円)が支給される保険。加入できるのは、子供が15才になるまでのみ。


<浮気調査保険>
配偶者が浮気をしているのではないかと思った時に、必要になった調査費などを保障する保険。結婚してから2年以内の時期のみ加入できる。


<保存メディア変換保険>
子供の成長を記録した8ミリビデオ等、昔のメディアが衰退することに備えた保険。DVDビデオなど新メディアの市場シェアが7割を超えた場合、自宅に保存してある旧メディアを新メディア形式に転換するのに必要な費用の8割を保障する。なお、長男長女のみ保険料が2倍(通常、第二子より圧倒的に記録の量が多いため)となる。


<婚活積立保険>
女性は30才、男性は35才まで独身の場合に、その後の婚活に必要な費用を保障する保険。掛け捨てではなく、30才から40才の間に満期設定が可能で、結婚した場合にはお祝い金として返還される。


<子育て3大リスク特約>
学資保険の特約として設定。子育てに伴う3つの大きなリスクである、(1)引きこもりになる、(2)大麻で逮捕される、(3)就職できない、の3つを集中的に保障する。一口50万円から10口まで加入可能。


<中高年3大ショック特約>
通常の生命保険の特約。中高年におこりがちな“ショックな状態”にたいして備える保険。(1)メタボと診断され、“食事制限”“通院・入院”“投薬”のいずれかを指示された場合、(2)リストラを宣告された場合、(3)離婚を切り出された場合に、心理的保障一時金として、一口加入で(1)の場合は50万円、(2)は100万円、(3)は200万円が支給される。


<激太り保険>
加入時から比べて5年後に体重が2割(例:50キロ→60キロ、80キロ→96キロ)以上増えた場合、着られなくなった洋服を買い換えるために必要な費用を保障する保険。


<通販無駄遣い保険>
通販、テレビショッピングなどで購入した商品で、購入後3ヶ月以内に全く使わなくなってしまった商品の3割の額を保障する保険。なお、「ダイエット商品、健康器具」だけに保障を絞った保険もある。本人が加入することはできず、妻を被保険人として夫が加入するという方式の保険。


<隠れコレクター保険>
結婚した後に、夫が何かのコレクターであったと発覚した場合、コレクションのために注ぎ込まれた代金の2割を補填する保険。ただし結婚前のみ加入可能で、かつ、加入時審査があり、保険会社が夫の身辺調査を行う。その時点で「コレクターですね」とわかったのに結婚した場合は、保険金は支払われない。


<モンスター保障保険>
教師がモンスター親に出くわしたり、医療従事者がモンスター患者に遭遇した場合に、心理的なショックにたいして一時金が支払われる保険。ただし、支払い時には厳格な審査があり、相手が本当にモンスターなのか、自分が非常識なだけではないのか、などが審査される。



こうして見てみると、日常生活は多くのリスクにさらされていますね。日頃から保険で備えておくのが大事かもしれません。


そんじゃーね。