2020年夏 北海道の人気観光地のリアル

この夏、北海道に旅行しました。

移動制限は解除されていましたが、東京が GoToから除外されていたので、まだ人はあまり動いてない時期。

インバウンドが消滅した北海道の観光地がどうなっているのか、社会派ブロガーとして、紀行文筆家として見てきたものを記録しておきましょう。


まずは近年、中国人観光客に大人気だった富良野のラベンダー畑

昨年までは「ラベンダーより中国人観光客のほうが多い」とまで言われた人気の観光地ですが、今年は人もまばら。

広域で風景を撮影しても「誰も観光客が映りこまないアングル」での撮影が可能な状態でした。

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秘境として人気が高まっていた美瑛町白金にある青い池も、周囲の道が細く、昨年までは渋谷駅の通路なみの混雑ぶりだったのに、今年はガラガラ。
本来の神秘的な趣が楽しめました。

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人気の観光列車のノロッコ号。有料の指定席さえなかなか予約できないといわれていたのに、

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今年は週末でも自由席がこのとおり。

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この旅行、直前に同行者が発熱したため私ひとりで行ったのですが、そこで参加した「富良野・美瑛 ラベンダー畑や青い池を一日で回る観光バスコース」は、ひとり5000円(道民なら2500円)だったにもかかわらず、

マイクロバスに、運転手さんひとり、バスガイドさんひとり、客も私ひとり・・・

申し訳なくて「一人ですみません」と伝えると、

「いえ、とてもありがたいです。会社は赤字だと思いますが、私も運転手も、お客様がゼロだと今日の給与がでません。ひとりでもご参加いただけると、今日は勤務日となって、お給料が払われるんです。だからむしろありがたいです」と。

会社も彼らの雇用のために、ひとりでも客がいる場合はかならず運行しているんだとか。

★★★

宿泊したホテルももちろんガラガラでしたが、自治体の観光局の予算で、「お泊まりのお客様に特産品をさしあげています。ジンギスカンとメロンとカニのどれがよいですか?」と。

しかも東京まで送料無料で送ってくれるとのこと。
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帰宅の翌日に届いたので、友達とふたりで食べたんですけど・・・・めっちゃ贅沢な切り方して、
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これで一人分!
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帰りは廃線必至と言われてる根室線に乗ってみました。

一両編成ですけど、
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客は大半の区間であたしひとり(全区間でも、のべ二人!)
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帰りに札幌で立ち寄った「白い恋人」のメーカーが作ってるエンタメ施設。
去年まではインバウンド観光客が大型バスで押し寄せてたのだろうと思いますが、今年はすぐ前まで行っても「営業してるの?」と不安になるほどの閑散ぶり。

東京の浅草なども大変ですが、地方の観光地は、それ以上に大変な状況なのだとヒシヒシと感じられる状態でした。

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昨日きまった「札幌市と大阪市の GoTo 除外」 

それぞれの地域の医療逼迫状態に鑑みれば仕方ないとは思います。

んが、

先日来、クラスターとして報道されているような、

・体調不良だったけどバス旅行に参加して、バスの中でカラオケをやって大量感染、とか、
・体調不良だったけど窓のない個室で行われる会食に参加して大量感染、みたいな人たちが、

「体調が不良なときは会社にも会食にも旅行にもいかない」を徹底するだけでも、もうすこし感染を抑えられたのではないかと思うと、

観光業に関わられている方、本当にかわいそうだと思います。

★★★

もういちど、写真をみてみてください。

こちらは黄金に輝く麦畑。

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本当に綺麗です。

でも、高台の展望台にこの景色を見に来ていた観光客は私 + 一組のご夫婦のみ。

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ぶちゃっけ、

これらの観光地にあと100倍の観光客がいても、「密」が発生したとは思いません。

ここまでの自粛が、本当に必要だったのでしょうか?


行き帰りに乗った飛行機でも、スタッフのアナウンスは悲痛なものでした。

「今日はご利用をいただき、ほんとうにほんとうにありがとうございます。スタッフ一同、感染を防ぎながら皆様に安心してご移動いただけるよう、これからも力を尽くしてまいります。今日は飛行機をご利用いただき、本当にありがとうございました」

って・・・飛行機のアナウンスを聞いて涙が出そうになったのは人生で初めてです。


メロン農家さんは、来年もまたメロンを作るだけの余力が残っているのでしょうか?

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ホテルもラベンダー畑もメロン農家も観光バス会社も土産物のメーカーも、潰れてしまったらコロナ感染が治まっても、この地域が経済的に立ち直ることはできません。

コチラのエントリもあわせてどうぞ

chikirin.hatenablog.com


そんじゃーね