2065年(50年後)の日本の人口は 8135万人(推計)
つまり次の 50年で、日本の人口は 4554万人減るってことなんです。
50年といえば、大学生が 20代から 70代になっていくまでの期間なので、「今、就活中の大学生が働いている間=定年を迎えるまでに、日本の人口は 4554万人減る」ってことであり、
「今年生まれた赤ちゃんが 50歳になるまでの間に、日本の人口は 4554万人減る」ってことでもあります。
彼らは、そういう時代に働き、そういう時代に生きていくのです。
たしか数年前、日本創生会議が「日本の自治体の多くに、消滅可能性がある」と試算して大騒ぎになりましたが、これでは消滅可能性都市どころか、「消滅可能性地域」だってありえます。
てかさ、地方が衰退するのは東京の一極集中が原因じゃなくて、人口が大幅に減るからなんだってば。
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同じデータに現在の各地方の人口も載ってます ↓
・東北地方の人口 910万人
・北陸地方の人口 536万人
・中国地方の人口 747万人
・四国地方の人口 391万人
・九州地方の人口 1452万人
これを合計すると(=関東、関西、中部以外の総人口は) 4579万人となり、偶然にも、次の 50年で日本から消えていく人の数と同じです。
こんだけの人が消えていくんですね・・・。
今の大学生が働いている間に。
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ちなみに 10年ごとで見ると、
です。特に 10年後あたりからは、1年間に減る人数が急に拡大するため。過疎化も地方の荒廃も人手不足も、そのあたりから相当に深刻化するはず。
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人口減少対策というと、すぐに「移民を!」という人がいるけど(あたしは移民を増やすことには賛成ですが)
こうやって数字をみると、移民だけで人口減少を食い止めるなんて(もはや)無理だとわかります。
上記の人口を全部おきかえられる規模の移民なんて、非現実的だと思いません?
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この前、クローズアップ現代という番組が、「最近、都会から地方に移住する若者が増えています」ってのをやってて、
これはまさに先日のエントリに書いた“市場3”なんですけど、
「2014年は、都会から地方への移住者が 1万1735人に達しました。これは 5年前の 4倍です。ということは、5年後には、移住者は 4万人を超えるかもしれません」ってやってました。
・・・4万人ですか。そりゃあよかったですね。
(念のタメ、ひとつの街や村に 4万人が移住するのではなく、各地のいろんな地方に移住する人の合計が 5年後に 4万人になるかも、って話です)
でも、50年間で 4500万人(単純に平均すると年 90万人)も人が減る国で、年間 4万人の地方移住が実現しても、なんのインパクトがあるのか、今ひとつ理解できなかったあたしです。