2024年の12月、各ファミレスが高級メニューを提供していたので、比較のため各社食べ歩いて見ました。
それぞれについて(超個人的な)レビューをしておきます!
※あくまで個人の感想ですよー
まずは「もっとも美味しかったコース」
味だけでいえば、三國シェフプロデュースのデニーズのコースがもっとも美味しかったです。
しかもどれもそこそこ手の込んだ一品です。
ファミレスというよりレストランっぽい料理がでてきて驚きました。
たとえば下記、奥のタマゴの乗ったサラダは他では食べたことのない食感だったし、
下記、メインの付け合わせの野菜も珍しい。「とりあえず人参とポテト」みたいなチョイスではありません。
ハンバーグソースもよくあるデミグラスソースではなく、わさび風味とかなりオリジナル。
スープ含め味も「ハズレのない3品」だったし、シェフ推薦のワインをお勧めするなど、単価アップの工夫も巧み。
今は別のコースに変ってるみたいだけど、「次のも食べに行ってみようかな」と思えるくらい美味しかったです。
価格は税込み 2640円ですが、これは上記 3品の値段。ご飯とドリンクバーは別料金なので、3000円は超えるかな。
★★★
次に、「もっとも話題作りが上手かったコース」
は、ガストの至福のフレンチというコース。
経済ニュースで取り上げられるなど、話題作りが上手でした。
なぜメディアが取り上げたか?
理由は価格です。
税込み 1990円で、前菜二品にメイン、ご飯からデザートまでついてる。
他のファミレスと比べても圧倒的に安い。
なんだけど、やっぱりコストをここまで下げると味にムラがでます。
スープは美味しいけど、右側の前菜は・・・
ハンバーグはお肉も、あと、卵の黄身を使ったソースもかなり美味しかった。
ところがデザートは、「見た目はいいいけど味は・・・」
スープとハンバーグのソースはすごく美味しかったので、ソース系はシェフの技(ノウハウ)が活きるんだなとよくわかりました。
★★★
次が、「もっとも気持ちよく味わえたコース」
ロイヤルホストの「蟹の和風ピラフ&あつあつ紙鍋グリル」税込み3498円
これに限らずロイヤルホストは他のファミレスより高価格帯のメニューが多いため、席もゆったりしてるし、注文は(タブレットではなく)人が取りに来るし、サービスもとてもいいですね。
味もよいのですが、特に「素材をケチってない」のがすばらしい。
ピラフに入ってる蟹も多いし、紙鍋にはホタテ、エビの他、牡蠣がふたつも入ってます。
客単価をあげていいサービスを提供する、というのは、店の利益率も客の満足度も高くなる、経営的にはいちばん賢い選択肢だと思いました。
★★★
最後がジョナサンの「至福の洋風膳」
これは「ちょっと残念なメニュー」でした。
税込み 1869円なんですが、なんか組み合わせがわけわかんない。
ひとつひとつは”ふつーのファミレスの味”で特にマズイわけではないけど、特に「めちゃうま!」なものもない。
これ食べて「至福の洋風膳」って思う人はいないでしょ。
どこが「至福」なの??
しかも品数が多いから、チンして並べるだけでも手間かかると思うので、オペレーション的にも大変だろうし、「誰トク?」な感じでした。
お店全体でもスタッフが少なすぎてかなりバタバタしており、このメニューに限らず、「もうジョナサンはいいや」って気になりました。
★★★
オペレーションでいうと、ロイホはすべて人間対応で非常にスムーズ。
ガストとジョナサンはタブレット注文かつ、レジもセルフ会計。
このセルフ会計、ほんとーーーーーに面倒です。
(ポイントカード読み込ませろとか、アプリはあるか?とか、手数がメチャ多い)
また、ガストとジョナサンは(上記のコースは)人間が持ってきますが、他のメニューだとロボット配膳です。
デニーズはタブレット注文、人間配膳、人間レジでした。(店舗によって違うと思いますが)
「リピートしたいか?」という観点でみると、ロイヤルホストとデニーズは、また行ってみたいです。でもガストとジョナサンはもういい。
今回は載せてませんが、「昔は安くて美味しい」と思えたサイゼリヤとバーミヤンも、最近いった感じでは「もういいや」って感じ。
あくまで個人的な感想ですけどね。
★★★
以上、どこのファミレスも「高単価メニュー」にチャレンジしているようなので、順番に回ってみた結果をまとめておきました。
比較がかなりおもしろかったので、来年は吉野屋、松や、って感じで、ファストフードの食べ歩きをしてみようかな。
(ツイートはこちら)
ガストが税込1990円で始めた「至福のフレンチ」を食べてみました。ハンバーグってフレンチだったっけ?感はありますが、さすが有名シェフとのコラボ。お値段以上の価値がありました。詳しくは次のツイートで。 pic.twitter.com/KV6KopoA4f
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2024年12月17日