ブラジル旅行記録 〜はじめに〜

アマゾンってどんなとこ?と聞かれたら、あたしは自信を持って答える。
アマゾンは巨大な石垣島だよ」って。

もちろん規模も生態系も全然違います。
でも素人目には同じです。
沖縄の離島の、あまり人の手の入ってないところって、亜熱帯だし自然がワイルドに残ってますからね。

というわけで、正直、多大なコストと時間をかけて地球の裏側まで行く必要があるのかどーか不明です。
石垣島ならアマゾンに比べて目茶近いし、マラリアや肝炎など病気リスクもない。
いや、もちろん素敵なところなんですが、コストを考えると、ってこと。行き帰り 50時間かかりますから。

★★★

さて、アマゾンについてはまた書くとして、せっかく「ブラジルはね!」と書く気になったので、まずは全体感を。


ブラジルとはどんな国なのか?

ブラジルは、

(1) 南米の大国です。
面積的にもブラジルとアルゼンチンがでかいのですが、特に人口が全然ちがいます。
ブラジルは1億8千万人。伸び率も高い。アルゼンチンは4千万人未満だし、チリもペルーもそれより少ないです。
この人口の圧倒的な大きさと伸び率が、ブラジルがいわゆる「BRICs」として注目される主要な理由です。

(2) 大都市では最大がサンパウロ(1600万人くらい?)とリオデジャネイロ(約750万人)。
首都は人工都市のブラジリアですが、ここは人口は少ないです。サンパウロは東京より大きいってことですね。

(3) 北部がアマゾン流域です。源流に近い西のマナウス、河口に近い東のベレンが主要都市。

(4) 真ん中あたりには、上記の大都市と、大西洋に面した美しいビーチ街が有名。
それ以外に、ポルトガル支配の頃の趣を残す「ヨーロッパの田舎町」的な街が点在しています。

(5) その南部にバンタナールという草原地帯があります。イメージとしてはケニアのサファリ地区に似てます。野生動物の宝庫です。

(6) 歴史的には南米唯一のポルトガル語大国ということでもわかるようにポルトガルの植民地でした。
独立後は、南米でも最も多彩な移民を受け入れた国で人種構成が他国に比べてもかなり多様です。

(7) 経済的には、異常なインフレ時期などもありましたが、今はご存じBRICsのひとつとして、かなーり注目されてます。


人口サイズとその伸び率に加え、もうひとつブラジルが「有望株」と言われる理由が、上記に見られる「自然の豊富さ」です。

今や時代は「資源」&「自然」なんだよね。
なんたって酸素さえ取引の対象になってきた。アマゾンやバンタナールを抱えるブラジルは、超有利ってこと。
もちろん天然ガスを始め最近注目の多くの自然資源に恵まれているのです。


で、ちきりんは今回どこに行ったのか?

・サンパウロ
・マナウスとベレン
・イグアス(有名な観光地の滝です)

に行きました。

というわけで、今回のブラジル旅行では、上記のうち (2) と (3) の一部を見てきました。
(4)は欧州で見ても良いし、ビーチならカリブ海の方が近い。(5) はケニアに行ったしね。

ということで、ここから何日か、ブラジル旅行で感じたことを書いていきたいと思います。


また明日。


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