羽田のカプセルホテルに泊まってみた!

羽田空港にある“平屋のカプセルホテル”、ファーストキャビンに(試しに)泊まってみました。
→ 楽天トラベル 羽田のファーストキャビン


このホテル、なによりのウリは立地です。
羽田空港 第一ターミナルの一階にあるので、日本航空などで早朝出発する人にはめっちゃ便利。


ただし国際線の利用者や ANAなど第二ターミナルを利用する場合は、ターミナル間移動が発生するので、近隣の無料送迎バスがあるホテルに泊まるのとたいして変わらないかもしれません。


フロントのオペレーションがイマイチ非効率なため、時間によってはかなり混雑します。
ちなみに私が宿泊した日は、夏休みでもなくピークシーズンでもありませんが、満室だった様子。

部屋タイプにはファーストクラスとビジネスクラスのふたつがあって、下記はビジネスクラス。
まさに“平屋のカプセルホテル”です。ただ、天井が高いので圧迫感はありません。
無線 LAN も使えますが、セキュリティにはご用心。もちろんコンセントもあります。


次がファーストクラス。“セミダブルベッド”+“シングルベッド相当のスペース”があります。

値段は時期や条件によって違いますが、今回は現金払いで 6000円でした。

ソフトケースなら、スーツケースも開けられます。大きな両開きのハードケースを拡げるのはちょっと大変かな。



寝具は清潔ですが掛け布団はなく、上掛けは毛布がシーツにくるまれてるだけ。なので「快適安眠」ではありません。

各キャビンにドアはなく、蛇腹のカーテンドアがあるのみ。鍵もかかりません。

(ファーストクラスの内側からの写真)


貴重品はベッド下の鍵のかかる引き出しに保管します。パソコンや女性用の小さめのバッグならそのまま放り込めます。


備品は、バスタオル、ハンドタオル、歯ブラシ、館内着、スリッパ。あとは、テレビ用のヘッドフォン。館内着は着心地もよく、パジャマとしても十分です。


すべての案内がイラストやマークで表示されており、海外の人でも使いやすそう。


館内の案内図(女性側+共有部分)

女性用と男性用のエリアは完全分離です。最初に受け取るカードキーが男女別に分かれており、それがないと他のエリアには入れません。したがって、家族一緒に泊まるとかもできない。


トイレや洗面台はたくさんありました。


コインランドリーも。使ってる人はいなかったけど。


女性用浴室の脱衣所 お風呂はごく小さく、洗い場間に仕切りもないので隣の人がロングヘアを洗ってたりすると、洗い場ぜんぶが泡だらけになったりします。が、


個室のシャワーブースもふたつあったので、そっちを使う手もあります。


こちらは化粧ブース。部屋も共用部分もとてもキレイで清潔です。

メイク落としから化粧水まで揃っているので、なにも持ってなくても泊まれます。


キャビン内は電話も禁止です。ラウンジがあるので、友人と話をする人や、匂いのある弁当を食べる人はそちらにいきます。 


こちらは携帯で話すための電話ブース


キャビンではアラームも「音は出すな。バイブレーションのみ OK」とのこと。

フロントにモーニングコールを頼むと、スタッフが起こしに来きてくれます。
でもね、、、今時、大の大人がそんな起こされ方したい?
寝てる時にいきなりカーテン開けられるなんて・・・


こちらは受付横のロビーブース。家族で男女別々に宿泊している場合、ここで話します。


館内にもいくつか自販機がありますが、羽田空港はレストランも充実してるので、ターミナルビル内の施設を利用すれば不便はありません。


さて・・・私がこれからも利用するかと言えば、たぶんノーです。問題は音と防犯。

お金は先払いなので、泥棒するために宿泊する人がいるとは思いません。

でも、貴重品じゃなくても、旅の前日になくなったら困るものはたくさんあります。だからキャビンに鍵がかからないのはつらい。

出張の人だって、ガジェットや仕事の書類を入れたバッグがなくなったら困るよね? ブランドバッグの場合、バッグそのものが狙われるかもだし、旅の前日にパスポートが無くなったら最悪です。

トイレ行く、歯磨きに行く、空港のコンビニに行く・・・そのたびに貴重品をすべて持ってくかロッカーに入れるなんて超面倒。


もうひとつは音。

羽田空港の併設ホテルなので、夜中までパッキングをしてる人も多く、じゃばらカーテンの動作音もかなり大きい。

無料で耳栓をもらえるのですが、早朝出発の人も多いでしょうし、耳栓してたら寝過ごしかねないと不安になります。

しかも部屋に鍵がかからないため、みんなキャビンを離れるたびに貴重品を片付ける。これによりスーツケースの開け閉めが増えて、騒音が絶えません。



繁華街のカプセルホテルだと、宿泊者の多くは酒飲んで寝ちゃうだけなんでココよりは静か。ネットカフェも、夜中にスーツケースを開けたり閉めたりしてる人はいないでしょ。

羽田に泊まってる人はみんな「旅の前日」とか「旅の途中」なので、やたらとゴソゴソしてるんですよね。真夜中に到着する人もいるし。

しかも最悪だったのは、近くで「部屋を間違えた人」がいたこと。

近くから、カーテンを開ける音 →「えっ!」っと大声 → 「えっ!」っと別の声 → 「間違えてました! すみませんすみません!!!」と平謝りする声 → カーテンを閉める音


うわー、勘弁して・・・自分が間違えるのもイヤだし、間違えられるのもマジでイヤ。

上記のやりとりも(自分のキャビンにいた私は)見ていませんが、それでも何が起こったのか、音だけで分かる状態でした。


もし「鍵と壁のためにいくら払うか?」と言われたら、2千円くらいは平気で払います。

でも、だとすると 8000円だして近隣のビジネスホテルに泊まるほうがいい。自分専用のトイレやシャワーもあり、テレビや会話の音を気にする必要もない。多くはここより広いしね。

というわけで、「壁と鍵のありがたみ」を痛感した一夜となりました。災害に遭って体育館で過ごす人の大変さも、少しだけわかったかも。


そんじゃーね!

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