ちきりん 4作目となる 『未来の働き方を考えよう』 が、発売になりました。この本、結構な難産だったので、無事に出版できてかなり嬉しいです。
(追記:2015年に文庫化されたので、文庫へのリンクに変更しました)未来の働き方を考えよう 人生はニ回、生きられる (文春文庫)posted with amazlet at 15.11.10ちきりん
文藝春秋 (2015-11-10)
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古くからの読者の方はよくご存じのように、私はブログでも「これからの働き方」について様々なエントリを書いています。
でもそれらはどれも、単発のテーマについて書いた短編エッセイのようなもので、必ずしも、
「ちきりんとしては、社会&世界が全体として、これからどう変わっていくと思っているのか、その中で、個々人がどう人生設計をしていくべきだと考えているのか」といった全体像が見えるものではありませんでした。
一年くらい前にリンダ・グラットン氏の『ワーク・シフト』を読んで以来、私なりに
1)これからの世界がどうなると思っているか
2)個々人はどうすればいいと思っているか
を、きちんとまとめたいと考えるようになりました。
それが今回ようやく、一冊の書籍としてまとまったということで、とても嬉しく思っています。
あと、今回の本は、今までとはちょっと位置付けが違うかもしれません。
たしかにこの本には、私の考えたことがまとめてあります。
でも、寧ろ私はこの本が「これから、働き方について真剣に考えたいと思っている人たちの出発点になってくれたらいいな」と思っています。
答えじゃなくて、議論を始めるための課題シートみたいになるといいなと。まさに「考えよう!」って感じでね。
<目 次>
序 章 “働き方本”ブームが示すモノ
第一章 現状維持の先にある未来
第二章 世界を変える3つの革命的変化
第三章 新しい働き方を模索する若者たち
第四章 「ふたつの人生を生きる」
第五章 求められる発想の転換
終 章 オリジナル人生を設計するために
今年の 4月からは、企業に 65歳までの雇用を求める法律が施行されましたが、すでに 68歳や 70歳まで雇用を延長しようという議論が始まっています。
こんな調子では、今 20代の人はほぼ確実に 70歳まで働くことになるだろうし、それより若い今の子供たちに関しては、75歳定年の可能性もあるんです。
23歳から働いても 52年ですよ、それ。
ホントに 23歳の時に、安定した一流企業に入り、解雇されずに( 50年も!)勤め続けることが、目指すべき人生だと思います?
それが自分の人生を楽しめる、唯一の働き方でしょうか?
そして本当に、我が子に目指させるべき道だと?
どう考えても、違うでしょ。っていうのが、私の偽らざる気持ちです。
若い人だけじゃありません。今 40歳の人で、あと 25年も今の組織で今の仕事をするのだと考えたとたん、くらくらしちゃう人だっているはずです。
じゃあどうすんの?
その答えになることを、第四章以降にきちんと書き込んだつもりです。
みなさんがこの本を読み終えた今月末くらいからは、「働くこと」、「これからの働き方」について、集中的に考え、シリーズエントリを書いていく予定です。
また、アンケートやツイッターを通して、読者の方のご意見も積極的に取り入れ、インタラクティブなセッションにできればいいなと。
東京と大阪ではセミナーもできそうなので、その場でも多くの人の意見を聞きたいし、8月にはぜひ、『ワークシフト』でやったような「Social book reading with CHIKIRIN」も開催したい! (前回の反省を踏まえ、もう少しツイートが読みやすくなるよう工夫しますね)
そう。
この夏は、
みんなで、
「未来の働き方を考えよう!」
(追記:2015年に文庫化されたので、文庫へのリンクに変更しました)未来の働き方を考えよう 人生はニ回、生きられる (文春文庫)posted with amazlet at 15.11.10ちきりん
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