javariで靴を買ってみた!

javari というアマゾンが始めた靴や鞄の通販なんですけど。

画期的なのは、「好みに合わないという理由で返品できる」+「送料も返送料も無料」ということ。つまり“靴や鞄の試し履き、試し買い”がネットで可能になったということです。

で、このjavariを一度使ってみようということで、今回はその体験レポートです。



ステップ1)まずはネットでお買い物。クリック!



春になってブーツが安くなってるんじゃないかということで、レディース、ブーツのカテゴリーから、色やヒールの高さ、値段などで商品が絞り込めるのは、いかにもネットらしい便利さ。特にちきりんはヒールの高い靴を履かないので、これで絞れるのはとても便利。

靴の写真はいろんな角度からのものが掲載されていて、かなりの倍率まで拡大できるので、質感やイメージについてはネットでもほぼ完璧に理解できました。

口コミや評価の情報はまだ少ないですが、色違い商品の口コミ情報が載ってる場合もあります。というわけで、わからないのは“履き心地”“自分の足とのフィット”のみ。


ただ最初に検索条件で絞り込んでも100〜150個くらいの商品がピックアップされると、ざっと見るだけでも時間がかかります。実際の靴売り場ならさらっと見渡すだけで好みの商品がすぐわかるわけで、ネットは“ひとつずつ見なくちゃいけない”のが面倒。

なので「こういう靴を買いたい」というイメージが詳細に固まっていればいるほど使いやすいシステムだと思いました。


ステップ2)注文

普通のネットショッピングと同じプロセスです。15時までに申し込むと「翌日配送」なのは頑張ってる感じ。金曜日のランチタイムにオーダーして土曜日に届きます。

ところで、この「試し履きを前提としたネットショッピング」では、購買行動が普通の通販とかなり違ってきます。

いつもなら画面上の情報に基づきよく検討した上で買うものを選ぶのですが、試し履きするつもりなら「同じ商品で色違い」「同じ商品でサイズのひとつ上とちょうどのもの」「似たような商品を複数」オーダーして、現物がきてから比べるという買い方ができます。

今回ちきりんは「同じサンダルの色違い=2商品」と、「似たようなブーツ=2商品」、それに「ちょっと変わった靴ひとつ」の合計5商品を注文してみました。

もちろんサンダルはどちらかひとつしか買う気がないし、ブーツもひとつでいいです。つまり最初から「最低でも2つは返品するつもり」の買い物です。

それと、最後に加えた「ちょっとかわった靴」は店頭だったら試し履きしないかも。こんな靴、どういう服と合わせればいいのか、よくわからない。でも、家に運んでくれるなら(誰も見てないし!?)ちょっと試して見ようかな、って思えました。「どうせ返せばいいし」みたいなね。


で、注文するのですが、この時点で5足全部の注文がいったん確定します。つまり5足分の値段がいったんクレジットカードにチャージされることになる。

ほんとに返品したら返金されるの???」とやや不安ながらも(笑)・・・。勇気を振り絞って「確認」ボタンを押します。


ステップ3)届いた!

段ボールひとつで届きました。かなりでかい。もちろん注文の翌日に届いています。こちら↓


開けてみるとこんな感じ。納品書が入ってる。合計金額を見ると「げっ、早く返品しなくちゃ!」という気になる。



ステップ4)試し履き

ひとつの靴に使われてる包装材がかなり大量だと↓初めて知りました。

返品が前提なので、内装材がごっちゃにならないよう気を遣います。どの靴がどの箱だったか混乱しそうになる。今回はブログに書くために写真をとりましたが、そうでなくても箱を開けた段階でデジカメで撮影しておくといいかもしれません。そしたら返品するために再包装する際に安心です。


似たブーツを2足比べてみたりしました・・



すばらしいのは、手持ちの洋服と合わせて検討できることです。買いに行けば、その日に着ている服としか合わせられないけど、家ならいくらでも着替えて試してみることが可能。これは画期的。

また、朝、昼、夜など、違う時間で履いてみられるのもいいです。足ってむくむのですよね。あと、店員に“早く決めろよ”と(暗黙に)せかされることもないです。

加えて、手持ちの靴との重複がわかります。ふらっと靴屋で衝動買いすると、家に帰ってから「あれ、同じような靴を持ってた・・」ってことがありませんか? javariだと家で履いてみるのでこれが起らなくなります。

今回、サンダルを色違いで2パターン注文したのは、どちらかの色で買おうと思ってたわけですが、家で試し履きしている最中に「ありゃ、既に同じような靴を持ってるじゃん」と気がついて買うのをやめました。これも店だと案外思い出せないです。

というわけで、店舗で買うより圧倒的に充実した試着(試し履き)が可能です。ネット通販なのに“フィッティング”に最大の価値があるというのはおもしろい。


ただし・・これ、部屋が大変なことになります。靴の箱、内装材、着替える服などがそのあたりに散逸して・・・途中でちょっと呆然としました。「なにコレ?ファッションショー?」みたいな。

いや、ぐちゃぐちゃになってもいいなら楽なんですが、先ほども書いたように「返すモノは元通り詰め直せるように開ける」必要があるんで、けっこう気を遣います。



ステップ5)買う

最終的にこの2つを買うことに決めました。ちきりん的にはこの時点で「この2足を買う」ですが、アマゾン的には「既にちきりんは5足買っている」です。3足返さないと帳尻が合いません。早く返さねば〜


返品は30日以内でいいんですが、要らないものは速攻で返したくなります。ひとつは「段ボールが部屋の中で邪魔すぎる」こと、もうひとつは「手元においておくと、結局いろいろ欲しくなる」から。

それに、さっさと返さないと、カードでの引き落としが今月、返金は来月になります。最初から買わないつもりの靴の代金ですから、キャッシュフロータイミングも気になります。



ステップ6)返す

まずはネットで手続きをします。5分ほど。非常にスムーズです。後は、送り返す方法ですが、ふたつあります。ひとつはコンビニに持ち込むこと、もうひとつは引き取りサービスを予約することです。いずれも代金着払いでお金はいりません。



ステップ7)返品と返金

送り返した翌日にメールで、返品完了のお知らせメールがきました。靴の画像付なので安心です。

なおこの体験レポートはクレジットカード購入を前提として書いてます。現金で買うと返品してもアマゾンギフトカードでしか代金は戻ってきません。これでは「返品前提で買う」ことはできないでしょう。


追記)5月初旬にカードの請求が来ました。請求額と返金額が両額併記されており、差額のみ引き落とされました。


★★★

というわけでjavariを使ってみた感想ですが・・・

(1)商品を検索条件で絞りこめるので、具体的に欲しい商品のイメージがある場合は、とても効率的です。たとえば男性のビジネス用革靴とか、スニーカー、今回のちきりんのように「茶色いブーツ」とか「サンダル」など、特定の靴を探すのはとても便利。

反対に、特に欲しいモノがない時にこのサイトでwindow shoppingしたいか?と言われると悩みます。

(2)値段で絞り込める機能が案外よいです。服、靴、鞄などって先に商品を見て気に入ってしまうと、少々高くても「うーん!」とかいいながら買っちゃう時が多い。

でも、先に値段で商品を絞り込むと、最初から高いモノを見なくてすむんですよね。これは実際にやってみて初めて気がつきました。生活の予算管理に有効です。

(3)「試し履き機能の充実」は画期的です。育児や介護のため外で買い物を楽しむ時間の余裕がない人にとっては、家の中でお買い物の楽しみが味わえる価値も大きいでしょう。

今回使ってみて、洋服もこういうシステムで買ってみたい、と強く思いました。そしたら「このスカートは食事後でもきつくないか?」とか判断できるようになるでしょ・・・(??)

(4)送られてきた箱を受け取り、箱を開けて、履いてみて、だめなら包装しなおして、箱を閉じて送り返す、というプロセスはそれなりに面倒です。店なら何足履いてみてもこんな作業は店員さんがやってくれます。

で、総合的にみてどうかというと、また使うかも、って思います。悪くないです。


ただ、先日デパートの靴売り場を見に行ったんですが、そしたら・・デパートってやっぱりすごい。品揃え、商品のセンス、トレンドのつかみ方、どれもこれもjavariなんて比較にならないくらい素敵だし充実してます。ディスプレイも見ているだけで楽しくなるし、一覧性(ざっと見回すだけで、関心のある商品が見つけられる)も高い。ショッピングが楽しいです。

ただ・・、
デパートは「ここは違う国?」と思うほど高いです。javariで今回ちきりんが買った靴はいずれも数千円ですが、デパートだと普通に2万円です。まっ、使い分けるって感じですかね。


そんじゃーね。



<関連過去エントリ>
・「街の風景が変わる」
・「考)“販売以外”の店舗価値」
・「2012年8月の javari 利用時の体験談」


<追記>
2014年 javari は amazon に統合されました。ご利用前に必ず最新の返品ポリシーをご確認ください。

→ アマゾンジャバリ 返品ルールについて

→ 返品ポリシー