時代は個人が変えていく

東北楽天ゴールデンイーグルス パリーグ優勝、ほんとーにおめでとうございます!

仙台市の日本製紙クリネックススタジアム宮城を本拠地とする「東北楽天ゴールデンイーグルス(楽天)」が 26日、プロ野球パシフィックリーグで初優勝しました。球団創設 9年目の快挙です。


2004年 6月に浮上したオリックス・ブルーウエーブと近鉄バファローズの合併を発端とするプロ野球再編問題(1リーグ11球団構想)に対し、プロ野球ファンが猛反発。


彼らの声を背に楽天は誕生しました。ただ、発足当初は選手層が薄く、1年目の 2005年は首位ソフトバンクと 51.5ゲーム差の最下位。その後も 09年に 2位となっただけで、Bクラスの常連でした。


日経新聞オンライン:球団創設9年目の初栄冠 写真で振り返る楽天Vより

とのことだから、あの騒ぎは 10年くらい前だったんだなー。つくづく時間の早さに驚きます。あたしもあなたも、あれから 10歳、年をとろうとしてるなんて、信じられる??



ところで“あの騒ぎ”とは? 

既存の球団スポンサー企業が業績不振などのため球団運営を続けられなくなり、新興のネット企業がその代わりを担い始めた時期が、まさに 10年前なんだよね。

2004年に近畿日本鉄道が大阪近鉄バファローズを支えきれなくなり、オリックス・ブルーウェーブとの球団合併問題が持ち上がる。

お金を出せる人がいなくて右往左往を続けた野球界にたいし、当時ライブドアの社長だった堀江貴文氏が近鉄球団買収を検討中と発表。これにはみんな超びっくり!


ところが近畿日本鉄道やら野球界の重鎮やらが(なんだかよくわかんないけど)猛反発。

次に現れた(当時は経団連のおじさま方と蜜月だった)三木谷楽天社長。すったもんだのあげく、楽天だけが(既存球団買収ではなく)新規球団としてプロ野球に参入することになったのです。


その翌年には、すでにヨロヨロだったダイエーがいよいよの業績不振で球団経営を断念。2005年にソフトバンクが経営を引き継いで「福岡ソフトバンクホークス」がスタート。

さらに 2011年、東京放送ホールディングス(TBS HD)が保有していた横浜ベイスターズ株の大半が、ディー・エヌ・エー(DeNA)に譲渡されます。

球団名をモバゲーにしたいと言ったり、三木谷氏が反対したりと、話題を呼びました。



とにもかくにもこの 10年で、
・鉄道会社
・店舗型の大型小売店
・テレビ会社
が、球団経営を断念し、


・無線通信キャリア
・ネット通販プラットフォーム企業
・ソーシャルゲームプラットフォーム企業
が、その経営を引き継いだ。


新たに球団を率いる企業はすべて、まだ創業オーナーが第一線で経営を率いる若い企業というのも特徴的。


この件に関して、あたしの感想はただひとつ。

この国は、ゆっくりとしか変わらないようでいて、実はけっこう大きく変わる。
あなたの子供が将来会社を興し、プロ野球球団のオーナーになるのは「ありえる未来」なんだよね。


★★★


“まーくん”こと、田中将大投手のすばらしさは、もういうコトもないでしょう。あたしも彼については、今月の初めに呟いたばかり。







未来を変えていくのは、「一流の組織に所属したい」と考える人ではなく、「どこの組織でもいい。一流にするのはオレだから」と考える人なのよ。


「時代は個人が変えていく」
(↑今日のエントリのタイトル)


ほんとーにおめでとう!


この週末は、楽天でお買い物だー


そんじゃーね