働き方改革における3つの選択肢

来る日も来る日も生産性の低ーい仕事を長時間やらされている全国の「疲弊する中所得者」のみなさん!

今いる場所から逃げ出したいと思ってますよね?



大丈夫! この図からわかるように、みなさんが逃げ出せる場所は3つもあります。


★★★


ひとつめは労働時間を短くする道。残業規制とかノー残業デイによって、強制的に労働時間を短縮するのが代表的な方法ですね。



これをやるとめでたく「疲弊する中所得者」から脱出でき、「時間に余裕のある低所得者」になることができます!


やったね!


★★★


ふたつめは生産性を上げる方向に移動するパターン
無駄な仕事を止め、くだらない顧客からのリクエストは拒否し、高付加価値の仕事だけを選んで働くという道です。



ここを選ぶと生産性が上がるので、働く時間が短くなっても所得は変わりません。

なので、「時間に余裕のある中所得者」になることができます!



やったね!


★★★


最後に、「生産性を上げ、かつ、労働時間は短くしない」という選択肢もあります。

生産性が上がると今の仕事は今までより短い時間で終わるようになります。

それによって生まれた余裕時間を、遊びではなく別の仕事へのチャレンジのために使うという選択肢、

いわゆる「バリバリ働く系のチョイス」です。



やったね!


最近は「何がなんでも労働時間を短くしなければならない」という「長時間労働=絶対悪」説も目にしますが、私はそうは思っていません。

先日、宇宙補給船「こうのとり」の最終プロジェクトを率いた JAXA のスペシャリストの方が「この 2ヶ月は夜も昼もなく働きました」と言われてましたが、

これを「ダメ! 10時で JAXA のオフィスも消灯すべき!」って言う人はいないでしょ。


他にも、驚くべきスピードで世界を変えていく多くの先端分野では、そういう働き方をしてる起業家や技術者、科学者がたくさんいます。

それはそれでいーじゃない?

高い生産性でバリバリ働いて世の中を変えるような仕事をするのもひとつ、短期間で稼いで早期引退を狙うのもひとつ。ご自由にって感じです。


★★★


もちろん、一度どれかを選んだら一生それってわけではなく、ひとりの人が一生の間に異なる場所を選ぶこともできます。

独身の時はこれ、子供が出来たらコレ、とか、ずっと頂点を目指して左上のボックスにいたけど、そろそろ体力がなくなってきたのでコッチに移ろう、みたいな感じで。

私は 20代、30代は「躍進する高所得者」として働き、今は「時間に余裕のある中所得者」として楽しく暮らしています。

みんなは、& みんなの会社はどこを目指してるの?


無理に頑張る必要はないけど、せめて「今、自分はどこにいるのか?」と、「目指したいのはどこか?」くらいは明示的に理解しておくといいと思うよ。



そんじゃーね。


えっ、生産性の定義がわからない? 

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