運命には、「戦う」という方法と「受け入れる」という方法があるんだけど。
たぶんどっちでも結果は変わらないんだなと気がついた。
変わるのは結果ではなく、経過なんだと。
生きているといろんなことがあります。いいことも悪いことも。
大きな苦難に見舞われた時、あっさりとそれを受け入れてしまう人もいるし、必死で抗う人もいます。
どんなに困難な運命でも、決してあきらめない人もいるし、そして中には、ありえないような不利な状況から奇跡を起こし、困難を克服する人もいます。
でも結局、そうやって全力でひっくりかえした運命は、どこかで回りまわって戻ってきます。
実際のところ運命を変えられたわけではなく、ほんの少しだけ猶予が得られたり、違うように見えていただけです。
その結果だけをみれば、運命に抗う努力は無駄とも見えます。
そんなに必死で抵抗しても何も変えられないと思えば、最初からすんなりと運命を受け入れ、諦めたほうがよいようにも思えます。
ただ、結果は変えられなくても、どちらのプロセスを選ぶかにはそれなりの違いがあります。
なぜなら人は「プロセスによって、結果によってよりも大きく影響を受けることがある」からです。
受験をして失敗した場合、失敗するなら受験しないのと結果は同じですが、受験する人生としない人生は違う人生です。
私は「たとえ結果が伴わなくとも努力をすれば必ず報われる」などというおとぎ話は信じていません。
無駄な努力をせず運命をさっさと受け入れ、別のことに時間を使うのもひとつの生き方です。
言いたいのは、結果は変わらなくても、運命を受け入れるか、戦うかという判断はけっこう大事な判断だということです。
人生の時間の使い方自体=プロセスこそが、人生の中身であり、自分で選ぶべきものだからね。