イケテない私

先日、「自分向きのエントリがわかります!」を書いた時、“年齢別”、“イケてる・イケテない別”にお勧め過去エントリを紹介しました。

それってつまり、ちきりんから各セグメントへのメッセージなわけで、一覧にまとめてみたら結構おもしろかったので(あの時は“他のセグメント向けのエントリは読まないほうがいいっすよ”と言っていたくせに!)そのメッセージを一覧にしてみました。そしたらこんな感じ↓




年齢別はともかく、なんで“イケてる・イケテない別”にメッセージを出すのか、というのを考えていたんだけど、たぶん理由はふたつある。

ひとつは、“イケテない人がイケてると誤解する”のがすごく無駄で馬鹿げているといつも思っているからだ。そういう人が(頑張りすぎで)病気になったりしてるんじゃないかと。

ちきりんは自分も今は「明らかに下段の人だ」と確信しているけれど、「もしかしたら自分は上かも?」と思っていた時期はとてもつらかった。

だからイケテない人がイケてる人を真似したり、同じように生きようとするのは止めたほうがいい、と思ってる。そんなことしても人生つらいだけだ。

「努力を否定するのか?」と言われそうだが、努力って下にいる人に関して言えば、基本は報われないものだと思ってる。(たまたま報われることも、もちろんあるだろうけど。)だから、努力というよりそのプロセスが好きならやればいい。楽しいと思えるならやればいい。でも、つらいだけならやめた方がいい。人生は無限じゃない。つらいことより楽しいことに時間を使うべきだ。


一方でちきりんは、「イケてる人には是非頑張ってもらいたい」と思ってる。そういう人にとても期待しているし、応援しているし、尊敬している。才能のある人にはどきどきするし、センスのすばらしい人には感動する。もしもちきりんで役立つことがあるなら、なんでもお手伝いさせていただきたいです、とも思ってる。

年齢別にメッセージをわけたのはおそらく彼ら(彼女ら)上段の人のためだ。才能に溢れ、可能性に溢れた人の多くが、加齢に勝てない。上の表でいうと、2番目のボックスに移ったあたりで“満足し始める”し、とんがりを無くしていく。3番目のボックスに入る時期には、若い時にあれほど刺激的だった人が単なる保守的なオヤジになってしまう。挑戦することを止めてしまうのだ。

もったいないよね、と思ってる。まあ、本当の意味でイケてる人ってのはそんなにいないものなので、結局は若い時に“イケてる”と見えていた人の多くが実は・・ということなのかもしれないが。


“ちきりんストア”にも紹介しているけれど、下記はちきりんの人生の書だ。ただし、自分は上段にいる、と思う人はこんな本は読まない方がいい。上段にいる人に必要なのは、迷わずに突っ走ることだから。


人生を「半分」降りる―哲学的生き方のすすめ (ちくま文庫)

人生を「半分」降りる―哲学的生き方のすすめ (ちくま文庫)


そんじゃーね。