IT Media社が運営するサイトのひとつ、“ビジネスメディア誠”というサイトで8月半ばから毎週月曜日に
ちきりんの“社会派で行こう!”
というコラムの連載をさせていただいてます。コラム名もとても気に入っています。
ちなみに今日掲載の記事はこちら→ http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0910/12/news001.html
2005年に掲載時の元エントリ→ http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20050903
上記に“元エントリ”と書いたように、“ちきりんの社会派で行こう!”は、「Chikirinの日記」の過去エントリを(再構成した上で)紹介するコラムで、文章は新たに書いてるわけではありません。が、この連載を、ちきりんはとてもありがたく思っています。
なんでって?
たとえば皆さんに二人の息子がいるとしましょう。長男が生まれたのは皆さんがまだ若い頃で、お金もなくて、ほとんどおもちゃも買ってあげてないし、服もオークションでおとした中古品ばっかりだったし、習いごともさせられなかった、としましょう。写真はあるけどビデオはない、みたいな感じです。
7年ぐらい後に二人目が生まれて、今度は皆さんも仕事が順調で結構稼ぎがよくなっていた。なので次男はおもちゃもたっぷり与えられ、お古も着せてない。それどころか小さい頃からキッズ英会話に通わせたり、水泳も習いたいと言うからもちろんOKした。
・・・そういうことが起ったら、なんとなく「長男に申し訳ない」感じがしませんか?
もちろん愛情はふたりに同等に注いできたし、長男が文句を言っているわけでもない。なんだけど、しつけのために次男はあまり甘やかさない方がいいな、と思いつつ、長男に関しては「あいつが欲しいというものは(親として甘いかもしれないが)できるだけ買ってやろう」って思ったりしません?
誠サイトに掲載されるちきりんのエントリは2005年〜2007年に書いたものです。当時のちきりんブログへのアクセス数はせいぜい一日200程度。ブックマークなんて全くついていません。もちろんそのことに不満があるわけではありません。読者が少なくても読んでくださる方があるだけでとても感謝していますし、書くこと自体が好きだからずっと書いてきました。
だけど、なんとなく「昔のエントリがかわいそう」に思えるのです。だって内容的には今書いているエントリに比べておもしろくないわけでも、質が悪いわけでもないと思うのです。(親としてはね)
もしこのエントリを「今」書いていたら2万くらいのアクセスがあるんだよねえ、と思いつつ、200くらいのアクセスしかなかった当時のエントリを読んでいると目頭が熱くなります。(・・すいません、これは嘘です!)
まあでもちょっとは、複雑な気分になるわけです。
アクセスが増えれば増えるほど、「昔のエントリに申し訳ないなあ」と。
なので、過去エントリを掲載していただけるというのは、とてもありがたいです。皆様、お暇であれば、月曜日は過去エントリも併せてお楽しみくださいませ。
なお8月以降“誠“サイトに掲載された過去エントリをみるには、“誠”サイト内で“ちきりん検索”をかけてください。こちら→ http://bizmakoto.jp/makoto/kw/chikirin.html
もちろん元エントリもちきりんサイトに残ってます。ふたつを比べると誠サイトの記事の方が、タイトルがナイスですよね。たとえば今週の記事は、
元エントリのタイトル→ 「人生の半径」
誠記事のタイトル→ 「新たな職種層、“ゴールドカラー”の登場」
後者の方が圧倒的に“読む気にさせる”でしょ。こうして比較すると、元エントリのタイトルは既に“ちきりんファン”になっている方以外にはアピールしないと気がつきます。
ちなみにどのエントリを掲載するかは“誠”の担当者の方が選んでくださってますが、これも「へえ、このエントリが選ばれるのかぁ」って感じで興味深いです。
というわけで本日は、“貧乏な時代に生まれた長男・長女を思う親心”から、昔のエントリのPRをさせて頂きました。
そんじゃーね。