世界は分断されている

最近、世の中って分断されてるよねーと思うことが多い。


(1)平日の昼間に美術の企画展などに行くと「高齢者&女性」しかいない。びっくりするほど「働き盛りの男性」がいない。今までいた場所の“裏面”を見てる気がする。


(2)渋谷に行くと「この国はめっちゃ若いな」と思い、ニコタマ(二子玉川)に行くと「世の中の女性はみんな専業主婦なの?」と思い、郊外の住宅地に行くとあまりの高齢者比率の高さに「どう考えても移民が必要でしょ?」って思う。


(3)大手町や丸ノ内に行くと、男の人がみんなダークスーツ着てて驚く。青山や表参道辺りに行くと「ビジネススーツって禁止なの?」って思う。


(4)去年の末まで(働いている間は)、毎日何十本も英語のメールを読んだり書いたりしてたのに、今年一年で、ちきりんが書いた英語のメールは多分3本。

以前は当然のように毎日英語で話してたけど、この一年で英語で話したのは海外旅行をのぞくと 2回だけ。。


(5)今まで、大学に「文学部」とか「社会学部」があるってことは知ってたけど、そういうところを卒業した人に会ったことがなかった。今年は「そういうところを卒業して、普通に働いてる人もいるんだ!」と学んだ。


(6)ネットで知り合った若い子と約束して待ち合わせると「渋谷の裏道のカフェ」だったりして「ほー、超イマドキっぽい!」と感激する。

昔の会社の友人と食事の約束をして、予約してくれたレストランに行くと、コースが 1万 8千円から始まってて国が違うのかと思った。


(7)統計をみてる限り、勤め人(会社員や公務員)が多数派らしいけど、最近まわりには自営業の人しかいない。不況で一旦会社に入ったらすぐには辞めなくなったと聞くんだけど、周りには「辞めました」な人ばかり。なぜ?


すごく不思議。


きっと他にも「分断された世界」の存在に気がついてる人はいると思う。

例をTwitterでお送りいただければ、なるほど!と思えたものを、こちらのエントリで紹介(引用)させていただきます!


そんじゃーね。

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<以下、みなさんから頂いたツイート>


やや想像したくない景色・・・


反対に「周りにもらってる人いっぱいいる・・」みたいなケースもあるんでしょう。


海外の大都市の「日本人コミュニティ」ではどこでも、駐在員と現地採用のスゴイ断絶が存在してる。



これ最近よく言われます。マスメディアとウエブの分断というより、「自分の関心空間」と「それ以外の世界」の分断とも思える。ネットをよく見る人でも「Chikirin」を知らない人はたくさんいる。


この前、日経新聞に『自分のアタマで考えよう』をとりあげてもらった時、記事の中に「世の中にはブログというものがあって」みたいな説明文章がついてたのを思い出した。

ちなみにこちらも同じ話→「 尖閣ビデオ流出のもうひとつの意義


そうそう、私も働いていた時、夜の9時に既にできあがった状態で繁華街の駅から乗ってくる会社員を見て、「何時から飲んでるわけ?」って思ってた。


「全員がアップル製品を持ってる集団」、「全員がガラケーいじってる集団」と「やたらとレッツノート比率の高い集団」が分断してる気もする。


地方の議会はほんと異世界。


そういえば以前、こういうエントリも書いてました。
→「格差の見えにくい国、ニッポン



(2回目の)そんじゃーねー!


http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+personal/  http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+shop/